突然、旦那への海外転勤辞令。そんなことが起きたら奥さんはパニックになるのではないでしょうか。
言葉や生活、さらに子供がいれば学習をどうするかなど不安なことが次々にわいてくると思います。
その中でも、一番問題になるのが「言葉」です。現地に行って話すことができない、コミュニケーションが取れないと何もできません。
私もそんな一人でした。ここでは、そんな突然の駐在妻になった場合、言葉の勉強はどうすればよいのか紹介します。
もくじ
英語が話せない駐在妻がまず考えるべきこと
海外への駐在が決まったらやることがたくさんあります。
しかも、駐在を宣告される時期は会社によって異なり、早くても半年程度前という状況です。
そこから出発するまで、駐在妻はどんなことを考え、何を勉強しておかなければいけないのでしょうか。
妻が英語を話せるか話せないかは旦那の会社に関係ない
海外へ突然の転勤、筆者の主人の会社の場合、海外に行く予定を知らされたのは出発の半年前、行先の国が決まったのは4か月前でした。
会社が海外赴任を命じる場合には、雇用している人の言語能力は加味されるものの、配偶者の言語能力は加味されないことが一般的です。
したがって、国が決まった4か月前から言葉の学習をすることになるのですが、私の場合、海外赴任となりそうな段階で「とりあえず英語をやっておこう」という気持ちで学習はスタートし始めました。
ちなみに海外赴任までの期間は会社によってばらつきがあり、周囲の奥様の話を聞いていると国が決まって出発まで3か月程度という声が多かったです。
英語を話せると生活の立ち上げがスムーズになる
駐在が決まったら奥さんは英語を勉強したほうが良いかと言われたら、答えは「Yes」です。
英語圏へ赴任でなくても世界の共通言語になりつつある英語が話せる、理解できれば大きな強みになります。現地に行ってから大きな差になるのが生活の立ち上げです。
海外への赴任直後は、夫婦力を合わせて生活を立ち上げなければいけなくなります。
旦那が仕事の時間、妻が生活の立ち上げを少しでもできれば、赴任直後の生活がスムーズにスタートできます。
英語がわからないと困る場面は日本から
駐在妻の言語力が必要になるのは、現地に行ってからだけではありません。
実は日本を出発する段階から言語力、特にどの国に行くことになっても英語力は必要になります。
例えば、予防接種です。海外赴任する際には、相手国の要請に応じて予防接種を受け、その証明書を提出しなければいけないケースがあります。
このとき、接種証明は英語で記載していなければいけません。
ほかにも、荷物を発行する際の送り状の記入、入国するために必要なビザの申請など、多くの書類が英語で書かれており、英語で記載して提出する必要があります。
英会話をすることは少ないですが、英語を理解して、正しく記入しないと荷物の到着が遅れたり、入国後に余分な書類を書かなければいけなかったりします。
日本を出る前から英語が必要になることを覚えておきましょう。
英語を話せるようになるためには
英語圏への赴任かどうかに関わらず世界の共通語となる英語を勉強しておくことは重要です。
しかし、出発までの短期間にどこで、どんなことを勉強しておけばよいのでしょうか。
赴任までの英語勉強法について紹介していきます。
英語学習は会社によってサポートの厚さが違う
私の場合、最初の赴任先は英語圏でした。
では、英語の勉強をスタートと思っても何をどうやってやればよいのかが分かりません。まず、ここで途方にくれます。
海外赴任になると赴任者に関しては語学学習をする時間が設定され、英会話教室へ通うことができる企業もあります。
しかし、赴任者の配偶者となると対応は会社によってさまざまで
- 会社が配偶者の英語を学ぶ場所を設定し、費用も負担してくれるケース。
- 配偶者の学ぶことができる場所は紹介してくれるが費用は自己負担のケース。
- 学ぶ場所は自分で探すが、費用に関しては一部または全額を会社が負担してくれるケース。
- まったくサポートがないケース。
大きくこの4つに分けられます。
私の場合は「3」に該当し、自分で英語を学ぶための手段を探し、費用面に関しては一定金額まで会社が補填するシステムでした。
海外への赴任が頻繁に起こるような企業や部署ほど言葉に対するサポート体制がしっかりとしていると感じました。
英語勉強方法は自分で調べて学ぶ場所を探す
英語を学ぶといっても駐在妻の学び方は、かなり特殊です。なぜなら
- 赴任までの期間は3か月程度しかない
- 駐在準備をしながら、限られた時間の中で勉強
- 夜は家事があるために使えない
このような条件があるからです。
特に「短期間で学ぶ」というのがネックになります。
英会話スクールやオンライン英会話の教室はたくさんあります。
しかし、ほとんどのところで対象になっているのは、長期にわたって週1回程度のレッスンを受けながら勉強していくスタイルです。
駐在妻が勉強したい「短期間・複数回」という教室の数は少なく、まず、どうやって勉強するのかというところから壁に当たります。
英会話教室へ通うか自分で学習する人が多い
駐在妻となり「英語を勉強する」そのときに私が使った勉強法は、英会話教室へ通う方法と書籍を使う方法の2つを併用しました。
しかし、この方法は後悔することになったことを後に説明します。
まず、英会話教室へ通ったのは「話す力と聞く力」を高めるためです。
いきなり現地に行っても相手の話すスピードについていくことができず聞き取る自信がありませんでした。
また、挨拶を含めて少しでも話すことができる単語を増やそうと思い英会話教室に行きました。
英会話教室を選ぶ際には、駐在妻の宿命である短期間で学ぶことができることを重視し、通常のクラスを2つ掛け持ちして、週に2回通うことができるようにしてもらいました。
駐在になることを話し、それに合わせた学習プログラムを組んでくれる英会話教室であり、とてもありがたかったです。
そして、書籍は単語力を身につけるために購入しました。知っている言葉の数を増やせば、会話まではすることができなくても自分の意思を伝えることができると考えました。
最近ではスマートフォンに翻訳アプリが付いたものも登場しました。
単語の意味を調べたり、代わりに話したりすることもできますが、スムーズにコミュニケーションを取っていくためには、自分で会話できる力をつける必要があります。
私が大きく後悔したのは、オンライン特化型の英会話スクールという選択肢を選ばなかったことです。
同じ時期に駐在帯同された奥様は、自宅の周辺に英会話がなかったことからオンラインで英会話を学んで、赴任されていました。
近年はインターネット環境とスマートフォン、タブレット端末が充実したことにより、オンライン英会話で学ぶ人も増えています。
オンラインの魅力は通う時間を削減することができ、さらに自分の好きな時間に学ぶことができる自由度の高い学習方法だからです。
駐在妻となると、自分の仕事や家庭のことなどで学ぶことができる時間は限られています。
オンライン特化型の英会話スクールであれば、通う時間だけでも削減することができます。
さらにオンラインの場合、学ぶ場所を選びません。つまり、英会話を勉強するのが日本にいるときだけでなく、海外に赴任してからもそのまま継続して勉強を続けることができます。
私が一番後悔をしているのがこの点です。
海外に赴任してからも家庭教師や現地の英会話スクールに通うことはでき、実際に通っていますが、申し込みの手続きから通うことまで含めると大変です。
もし、日本でオンライン特化型の英会話スクールに申し込んでいて、そのまま継続して赴任してからも勉強することができていればとても楽に感じました。
英語を話せるようになった駐在妻は何をやったのか?
駐在妻になることが決まると不安なことばかりです。
特に言葉に関しては勉強方法を調べたり、英語ができないことにどうしようと悩んだりしました。
私自身も2度の海外赴任、そして1回の海外での転勤を経験し、英語の勉強についてやっておけばよかったことを紹介します。
英語を書くことができなくても「話して聞けること」が重要
英語の勉強となると「話す」「聞く」「書く」「読む」の各能力を鍛えなければいけません。
短時間の間でこれだけの勉強をするとなると大変ですし、英語に対する苦手意識を持っている人であれば、いやになってしまうと思います。
実際に現地に来ると大切なのはまず「話すこと」と「聞くこと」です。
特に聞くことに関しては翻訳アプリも上手く認識してくれないことが多く、自分の力で単語を聞き取るしかありません。
話すことに関しても翻訳アプリはサポートにしかならず、しっかりと英会話などで話す力をつける必要があります。
では、「聞く力」を短時間で身につけるにはどうすればよいか。答えは英語に慣れることです。
英会話教室でも普段の日常生活でもできるだけ英語を聞くようにします。
映画を字幕版で見るものよいですし、ニュースを英語で聞くのも効果があります。
どのようなことを言っているのか最初はわからないですが、1ヵ月も聞いているとなんとなく単語が分かるようになってきます。
実際に現地の人の話を聞く時にもすべての単語を聞き取ることは少なく、キーワードになる単語さえ聞けば、なんとなく意味が分かります。
こうした英語を聞きなれる感覚を早く身につけておくと楽です。
英会話教室を探すときにも書くことや読むことではなく、聞くこと、話すことを重視してくれる教室を探して申込するのが良いです。
駐在が始まってからもサポートしてもらえるオンライン特化型のスクールを選んだ方が良かった
2つ目が、これからの時代はオンライン特化型の英会話スクールを選択する方がよいところです。
対面で学ぶことができる英会話教室ももちろんよいのですが、通う時間、そして短期間しか通うことができないデメリットがあります。
留学を考えている学生であれば、自由な時間は多いかもしれませんが、主婦の場合、自由な時間は限られています。
まして、これから駐在をしなければいけない状況であれば、他の準備も重なり「駐在妻の英語勉強法」として通学型の英会話スクールが最適かと言えば、そんなことはありません。
現地に行ってからさらに勉強をしたくても、現地でまた教室を探して入学するというのは手間がかかります。
そこでおすすめなのが、オンライン特化型の英語コーチングスクールです。
英語コーチングとは、英語の学習に取り組む人の目的や能力に合わせて、専属のコーチがアドバイスをしてくれながら学習できる方法です。
効率の良い学習方法を提案してもらうことができるので、3ヵ月程度の短期間で英語の上達を見込むことができます。
駐在妻になる人は、出発準備などで忙しい日々を送ることになるので、短期間で語学力が大きくアップするのはありがたいです。
また、学習の進捗状況をアドバイスしてもらうことができます。
本を使って独学で学習をしていると、どの程度上達しているのか、あとどこをどの程度頑張れば良いのか分からなくなることはありませんか?
英語コーチングであれば、そのときの学習状況に応じて、次のステップを専門の指導者から教えてもらうことができるので、自分の能力把握だけでなく、やるべき学習が明確になるためモチベーションの継続がしやすいことも大きなメリットです。
ほかにも受講生の予定や生活習慣に合わせて最適な学習方法を提案してもらえたり、学習状況のフォローまでしてもらえたりする学習のマネージャのような役割を果たしてくれます。
本での独学の学習では不十分な点まで指摘してくれるので、飛躍的に言語力を伸ばすことができます。
まとめ
ここまで、駐在妻の英語勉強法について紹介しました。赴任すると話すことと聞くことがとても大切になります。
特に聞く力に関しては、すぐに慣れるわけではないので、日本にいる段階から学んでおくと役立ちます。
しかも、短期間に学習をしなければいけないので、英会話教室に集中的に通い学ぶことができればベストです。
しかし、駐在妻となるとなかなか自由に時間を使うことができません。
そこでオンラインで受講可能な英語コーチングスクールがおすすめです。
英語コーチングスクールならば、受講生の状況に合わせて効率の良い学習方法を提案してもらうことができるので、3ヵ月程度の短期間で英語の上達を見込むことができます。
オンラインですので、通う時間が必要なく、自宅にいながら英会話を学ぶことができ、赴任してからでも学ぶことが可能です。
最後によくある質問をまとめましたので、参考にしてください。
Q. 駐在妻は英語の勉強を何から手をつければよいですか?
駐在妻の日常でよく遭遇するシチュエーションに特化して英語を学ぶ必要があります。しかし駐在妻に特化した内容のテキストは数が大変少なく、独学が難しいです。ビジネス英語メインのTOEIC参考書を使用されている方もいらっしゃいますが、とても遠回りです。駐在妻に特化した英会話スクールをうまく活用しましょう。
Q. 英語が話せないまま駐在妻として生活できますか?
翻訳アプリで乗り切ろうとされている駐在妻の方もいらっしゃいますが、人対人のコミュニケーションに毎回翻訳アプリを使用することは現実的ではありません。現地の方から挨拶をされた際に、英語ができないばっかりに無言で立ち去ることしかできない状況は、現地での人間関係を作る上で大きな障害になります。最低限の英会話力だけでも身につけることがとても重要です。
Q. どの程度の英会話力があれば、駐在妻として英語が話せるようになったと言えますか?
駐在妻として英語が話せるようになったといえる状態は、外国人の友人を作って、楽しく英語でコミュニケーションができる状態をイメージされる方が多いです。本帰国する前に、外国人の友人とカフェで楽しく英会話できるスキルを身につけたいなど、目標を明確にするとモチベーションアップにもつながります。