旦那の海外赴任が決まって、これから駐在妻生活になりそうな人が真っ先に考えるのは語学の勉強でないでしょうか。
コミュニケーションツールである言葉を話すことや読むことができないと生活もままならないと想像してしまうかもしれません。
しかし、語学の勉強といってもいきなり始めるのはとても大変です。
そして何から始めてよいのか分からず戸惑う人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は語学の中でも英語の学習にスポットを当てて学習方法を紹介していきます。
ほかの言語の国に赴任になった場合も基本的な流れは同じなので、英語の部分を自分の赴任する国の言語に置き換えて考えてください。
もくじ
駐在妻の英語学習法
駐在が決まり、言語学習を始めようと思ったときに真っ先に思いつくのはどのような方法でしょうか。
実際に赴任が決まると言語の学習をしなければいけないと思う一方で、赴任の準備、自分の身の回りの整理整頓などで非常に忙しくなります。
駐在妻が語学を学ぶには「短時間で」「効率よく能力向上」「できれば安価に」この3つがポイントになります。
駐在妻がよく使う学習法
駐在妻が英語を勉強していく場合、すぐに思いつく選択肢は
- 英語に関係する本やドリルなどを購入して自分で学習する
- 英会話教室に通って学習する
この2つが最初に思いつく案ではないでしょうか。
実際に筆者も①の方法でスタートをしましたし、私の周りにいる人も①からスタートをした人が多いです。
②の方法でスタートをすることができないのは、「自宅や勤務先のそばに英会話教室がない」や「最初から英会話をするのは敷居が高い」と感じている人がいるからです。
本を使って学習を始めるのは、本屋に行くかインターネットで使えそうな書籍を購入すれば始めることができるので、手軽に始めることができるのと費用面でも安く済む利点があります。
英会話教室で学ぶ方法は、実際に会話をしながら学ぶことができるので本では分からない正しい発音やリスニング力を磨くことができます。
ただし、英会話の教室がある場所まで行かなければいけない時間的な効率の悪さと、費用面でも毎月数千円はかかるのでお金の面でも負担が生じます。
英語に関する本は多数出版 おすすめの5冊
では、英語に関する学習をする上でおすすめの本にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは筆者が実際に利用をしていたもの、また、最近の本でおすすめのものを紹介していきます。
〇『英会話は筋トレ。 中2レベルの100例文だけ! 1か月で英語がスラスラしゃべれる。』
英語は「筋トレ」と同じと著者が書いているように何度も話をして覚えていく例文が多数掲載されています。本書に掲載されている例文は実践で使うことができる文ばかりであり、単語も簡単なものが多いので英語が苦手という人におすすめです。
英語学習を納得しながら進めることができるように解説されている本です。英語がどのような構造になっているのか、言葉や文章の仕組みを理解しながら勉強していくことができます。音で感じることを大切にしているので、聞きながら学びたいという人はこの本を読むと学び方が分かります。
どちらかというと初心者向けの本で、単語を中心とした英会話が掲載されています。短時間で学ぶことができるように単語による意思疎通を重視した本です。長期的な勉強には不向きですが、文例、単語帳のような役割を果たしてくれるので1冊保有しておくと便利です。
高校生や大人になってから英語の基本を学びなおしたいという人におすすめの本です。問題集のような感じになっていますが、1ページごとに単元が作られていて、基本から徐々に応用になっていく流れが作られています。イラストが多用されているので文字による威圧感もありません。どちらかというと書くことを学びたいという人向けです。
聞きながら発音を学びたいという人におすすめの本です。発音をするときのポイントを項目ごとにまとめているので自分の苦手な発音を理解しやすいです。リスニングに関しても聞き流しながら英語に対応できる耳を作ることができます。スピーキングやリスニング能力を高めたい人におすすめです。
本を使って勉強するメリットとデメリット
おすすめの本を5冊紹介しましたが、本を使って勉強するメリットとデメリットも知っておく必要があります。
まず、メリットは主に2つです。
本を買えば簡単に始めることができる
本を使って勉強を始めるのはとても簡単です。
最近では書店が近くになくてもインターネットで注文することができ自宅まで届けてもらうことができます。
勉強をする時間も自由に決めることができますし、子育てや仕事の合間といった隙間時間にも勉強が可能です。
学ぶ費用が安い
2つ目は勉強にかかる費用です。海外赴任と言っても駐在妻になる人の学習費用は、ほとんどの会社が自費です。
英会話教室の場合、英会話教室に通う場合授業だけで1回数千円、さらに入会金や教材費、往復の交通費などが発生します。
教室が近くにあれば通いやすいですが、離れている場合には時間もかかります。
それと比べると本を使えば1冊購入しても二千円以内に収まるものが多いので、コストパフォーマンスはよいです。
逆にデメリットとしては次の2点が出てきます。
強制力がないので自分のやる気次第と成長度が分かりにくい
本を使って勉強するのは「自分のやる気」に頼る部分が多いです。
そのため、気持ちがのっている時期は良いのですが、時間が経ってくるとやる気が下がっていってしまいます。
筆者も周りの友達も本を使って挫折した人の多くが「途中で気持ちが下がってきた」という理由を挙げている人が多いです。
本でやる気が継続しない理由の1つとして「成長度が分からない」という点もあります。
どんな勉強でも「評価」を受けて自分の成長が分かりますし、やる気も生まれてきます。
しかし、自分で本を使っている場合には、評価をしてもらうことができません。
自分で検定を受けたり、資格を取ったりしなければ、どれくらいできるようになっているのかが分かりません。
聞く・話す力がつきにくい
2つ目のデメリットが聞く(listing)と話す(speaking)能力が身につけにくい点です。
聞くことや話すことに特化した本は多くありますが、聞くことはできても、いろいろな発音の仕方には対応していません。
CDに収められているのはネイティブの速い英語であっても聞き取りやすい発音をしています。
しかし、実際に現地に行くとアメリカ人であってもいろいろな癖がありますし、言葉の使い方も人それぞれです。CDでは、それぞれの細かい表現までは入っていません。
また、話すことに関しては真似をして話すことはできても、それが実際に通じているのかは分かりません。
正しいのか間違っているのか評価をしてくれる人もいないので、できているのかどうかわからないまま学習をしてしまうデメリットがあります。
読むスキルは本でも可能 ただしこれだけでは不十分
本を使って英語を勉強していくと英文を読み取る力はかなりついてきます。
また、知っている単語力も伸ばすことができますが、一方でコミュニケーション能力に関してはなかなか伸ばすことができません。
そこでどのような勉強をしていけばよいのか解説します。
正しい文書でなくてもコミュニケーションは可能
英語に関する本で出てくる英文は、とても整えられた英文になっています。リスニングの先生が話している英語もきれいな文章の形になっています。
しかし、実際に海外に出て英語を話したことがある人は気づくかもしれませんが、本に載っているきれいな英文を話す人は非常に少ないです。
そして、きれいな文章でなくても意図を伝えることはできますし、コミュニケーションをとることも可能です。
ここで必要になってくるのが、表現をすることができる単語の量と聞く力です。
本での学習では、単語力は増やすことができたとしても聞く力に関してはなかなかアップさせることができません。
また、いくら単語を知っていたとしても、「単語を正しく発音して相手に伝える力」が必要になります。
発音は正しくできているかどうかはネイティブに評価をしてもらわないと分からないので、本での学習だけでは身につけにくいです。
話す・聞くのスキルも高めたい
海外でコミュニケーションをとっていくためには「話す」「聞く」この2つが重要になります。
単語力も必要ですが、実際に生活をしていると「話す」「聞く」の2つがコミュニケーションの中心になります。
そこで本を選ぶときにも、この2つの力について解説をしている、または身につくように構成されている本選びをすることが大切になります。
駐在をする前にできるだけ自分の耳を英語に慣らしておく、それだけでも現地に行ってから話が聞き取りやすくなります。
本だけではなかなか高めることができないという人は、日本のニュースを英語版で聞いてみる、映画を字幕版で見てみるなど英語に日常から触れる機会を作っておくとよいです。
英会話なども併用して総合的に学ぶことが大切
では、効率よく話す力や聞く力を高めるためにはどうすればよいのでしょうか。
こうなると本だけではだめで、英会話も活用することになります。
英会話は話すことや聞くことに力を入れて教室が開かれていることが多いので、実際にネイティブの先生と会話しながら話す力・聞く力を同時に高めていくことができます。
目の前で先生と話をすることができるので自分の発音が正しいのかどうかをその場で評価してもらうこともできますし、自分の力がどのくらいまで高まったのかを指導してもらうこともできます。
英会話教室では、受講者のレベル、目的別に応じてクラス分けをしていることが多いです。
言語が苦手という人は初心者レベルからスタートすればよいですし、ある程度話すことができるのであれば上のレベルからスタートすれば、さらに力を高めていくことができます。
英会話教室に通うとなるとお金がかかるという心配があるかもしれませんが、赴任前はどうしても忙しく、なかなか勉強がはかどりません。
英会話教室であれば、強制的にその時間は勉強をしなければいけなくなるので、勉強しなくなるかもしれない本をたくさん購入するよりは経済的です。
本で学べないことを英語コーチングで効率よく補う
近くに英会話教室がない、英会話に通う時間を作り出すのが難しいという人は話す力や聞く力を高めることができないのでしょうか。そんなことはありません。
「英語コーチング」をオンラインで受講する方法があります。
英語コーチングは、英語の学習に取り組む人の目的や能力に合わせて、専属の日本人コーチから指導をうけながら学習できる方法です。
メリットの1つ目は、効率の良い学習方法を提案してもらうことができるので、短時間で英語の上達を見込むことができます。
駐在妻になる人は、出発準備などで忙しい日々を送ることになるので、短期間で語学力が大きくアップするのはありがたいです。
また、学習の進め方をアドバイスしてもらうことができます。本を使って一人で学習をしていると、どの程度上達しているのか、今の学習方法が本当に自分に合っているのか不安になることがあります。
英語コーチングであれば、そのときの学習状況に応じて、次のステップを専門のコーチから教えてもらうことができるので、自分能力把握だけでなく、モチベーションのアップにもつながります。
その他にも、受講生の予定や生活習慣に合わせて最適な学習方法を提案してもらえたり、学習状況のフォローまでしてもらえたりする学習のマネージャのような役割を果たしてくれます。
本での学習では不十分な点まで指摘してくれるので、短期間で飛躍的に言語力を伸ばすことができると、今注目の学習法です。
駐在妻に特化した英語コーチングスクール「駐妻英語コーチング」では、駐在妻にとって使用頻度の高いフレーズを集中して学ぶため、効率的に海外生活に必要な英会話力を身につけることができます。
ぜひ無料カウンセリングでサービスを体験してみてください。
まとめ
海外赴任が決まった駐在妻が、語学の勉強として選択することが多いものに「本」を使った勉強方法があります。
様々な英語学習方法の本が販売されているので、英語力を付けていくことは可能ですが、「話す力」と「聞く力」に関しては、本での学習でコミュニケーション能力を磨くことは難しいです。
そこで、英語コーチングを利用して、自分に足りていない部分を補うようなアドバイスをもらいながら学習を進めることで、効率よく英語力を伸ばすことができます。