「駐在妻をしてるけれど、海外生活にも慣れてきたし仕事を始めてみたい」
「せっかくなら、駐在妻という立場を活かした仕事をしたいなぁ」
夫の仕事の都合で海外で生活をする駐在妻。「異国の地での家事に育児に毎日大忙し!」という人もいるかもしれませんが、反対に「空いている時間が多いし、少しでも仕事したいな」と考えている人もいるでしょう。
この記事では、駐在妻が始めるのにおすすめの副業について詳しく紹介していきます。あわせて、そもそも駐在妻が働いても良いのかという点や、駐在妻が働くメリットについても解説します。
海外でも仕事を始めたいと考えている駐在妻の方は、参考にしてみてください。
もくじ
駐在妻でも副業できる?
駐在妻という立場で海外で働くことを考えた時、「そもそも、駐在妻って働いても良いの?」と疑問に感じる人も多いでしょう。結論から言えば、駐在妻が働いても良いかどうかは状況によって変わります。
具体的には、「ビザ」「夫の会社のルール」によって働けるどうかが決まります。
国によっては、赴任者の帯同ビザでは働くことができないこともあるのです。
働ける場合でもあっても、就労許可が必要だったり、労働時間や稼げる金額に制限が設けられていたりと、国によって細かなルールが異なります。
また、企業によっては帯同者に働くことを禁止していることもあります。加えて、稼いだ金額によっては日本もしくは現地への納税義務が発生する場合があることも覚えておきましょう。
駐在妻におすすめの副業
ここからは、実際に海外で生活する駐在妻にもできる具体的な副業について紹介していきます。
駐在妻におすすめできる仕事としては、以下の種類が挙げられます。
- ポイント・アンケートサイトの活用
- 在宅ワーク
- 輸入代行・ネットショップの運営
- コンテンツ発信
それぞれの仕事について、詳しく解説していきます。
ポイント・アンケートサイトの活用
1つ目は、ポイントサイトやアンケートサイトの活用です。これは、駐在妻が最も気軽に始められる副業と言えるでしょう。
ポイントサイト・アンケートサイトとは、指定商品の購入、指定サービスの利用、広告動画の視聴、指定アプリのダウンロード、アンケートへの回答などによりポイントが付与され、それを現金や電子マネー、その他さまざまな特典に交換できるサービスです。
特に知識やスキルも必要なく、スマホとインターネット環境さえあれば簡単に取り組めることが大きな魅力と言えます。
有名なポイントサイトとしては「ハピタス」「モッピー」が、アンケートサイトとしては「マクロミル」が挙げられます。これらは海外でも利用できますが、中には海外からのアクセスだと利用できないサービスもあることに注意しましょう。
なお、「海外からアクセスできないけれど、どうしても使いたいサイトがある」という場合は、VPNを利用する方法もあります。
VPNとは、インターネットのトラフィックを暗号化するシステムです。これを使うと、海外からの接続も日本から接続しているかのような環境を作ることができるのです。
在宅ワーク
2つ目は、オンライン上で行える在宅ワークです。在宅ワークと一口に言っても、多種多様な仕事があります。
中でも、駐在妻が始めやすい業務としては、以下が挙げられます。
- 語学講師
- プログラマー/エンジニア
- デザイナー/イラストレーター
- ライター/翻訳
- 動画編集
- カスタマーサポート
- 一般事務
- 海外輸入代行
それぞれの仕事について、少し詳しく見てみましょう。
語学講師
英語などの語学スキルがある場合、日本語や英語の講師として仕事をすることができます。
個人でサイトを開設して生徒を募集したり、語学講師と生徒のマッチングサービスを利用したり、オンライン展開している語学スクールに登録したりすることで、海外からでも語学講師として働くことができます。
ただし、語学スクールやサービスによっては、講師となる条件として指定の資格が求められることもあります。サービス登録や採用応募の際には、要件をよく確認しましょう。
プログラマー/エンジニア
プログラミングやエンジニアリングについての専門知識を持っている場合は、それを活かして仕事を請け負うことも可能です。
クラウドソーシングサイトなどを見ると、「フルリモートOK」という条件のプログラミングやエンジニアリングの仕事の募集を数多く見つけられます。
保有スキルや納期、条件にあった仕事を獲得していくことで、フリーランスのプログラマー/エンジニアのように働くことができるのです。
デザイナー/イラストレーター
日本でデザイナーやイラストレーターとして働いていた場合も、仕事内容によっては海外でも継続することができるでしょう。
デザインの仕事であれば、WebデザイナーやUI/UXデザイナー、CGデザイナーなど、パソコンを使ったデザインをベースとする仕事であれば海外からでも働きやすいでしょう。
また、それ以外のデザインであっても、打ち合わせや納品方式などをオンライン化することで継続できる可能性があります。
イラストレーターの場合は、パソコンとペンタブを使ってデジタルイラストを描き、オンライン上で作品を納入するという形態を取れば、海外からでも働ける可能性があります。
ライター/翻訳
Webサイトなどに掲載する記事を執筆するライターの仕事は、専門知識がなくても始めやすい仕事と言えるでしょう。
エンジニアリングやプログラミングと同様に、クラウドソーシングサイトなどで仕事を見つけられます。
自分の経験や知識、アイデアを活かせそうな案件を見つけてみましょう。
また、語学力に自信があれば、翻訳の仕事も得ることができます。翻訳業務は日本語のライティングよりも単価が高いことが多いでしょう。
また、海外在住であることも仕事を獲得する上で良いアピールになるかもしれません。
動画編集
YouTubeを始めとした動画コンテンツの人気が高まっている現在、動画編集者のニーズも上昇しています。
専用ソフトを使って、動画をカットしたり字幕を入れたりする動画編集の仕事は、基本的には自宅でオンラインで完結します。
フリーランスとして働いている人も多く、また需要も高いため、比較的始めやすい仕事と言えるでしょう。
カスタマーサポート
顧客からの電話やメール、チャットに答えるカスタマーサポート業務も、完全リモートという条件での募集を見つけることができます。
日本の顧客とやりとりするカスタマーサポートについては、「海外に住んでいても問題ないの?」と感じる人もいるかもしれません。
しかし実は、24時間対応でサービスを提供しているカスタマーサポートなどでは、時差を利用して日本の深夜や早朝などの時間帯に働いてくれる海外在住の人材の需要は高いです。
輸入代行・ネットショップの運営
3つ目は、輸入代行やネットショップの運営です。
駐在妻だからこそできる副業として、真っ先に輸入代行を思いつく方も多いのではないでしょうか。
輸入代行とは、日本人からの依頼を受けて、海外でしか販売されていない商品の買い物を代行し、輸送する仕事です。
代行手数料がそのまま収入となるケースが多いでしょう。
また、買い物代行ではなく、自分が売りたいと思う現地の商品を販売したい場合は、ネットショップを運営することもできます。
「ネットショップの運営なんて、今までやったことがないし難しそう...」と感じる人も多いかもしれません。しかし、現在では「Shopify」「BASE」などのECショップのプラットフォームが豊富にあります。
これらを利用することで、手間なくすぐにネットショップを立ち上げることができます。
なお、駐在妻という立場を活かしてネットショップを運営するなら、以下の2つが商品の候補となるでしょう。
- 現地製品の販売
- ハンドメイド製品の販売
それぞれについて詳しく紹介します。
現地製品の販売
1つ目は、現地製品の販売です。
具体的には、海外ならではのコスメやブランド物の限定品、名産品、雑貨などを販売できます。
物価の安い国に住んでいる場合は、仕入れ価格と販売価格の差益を得やすいです。
ただし、現地製品を販売する際には、輸出して良いものかどうかの確認が必要です。
特にブランド物のコピー商品や、医薬品や食品、酒類など、輸出が禁止されているものや、販売に制限がかけられているものも多くあります。ルールを知らずに違反を犯してしまわないために、事前によく調査しましょう。
ハンドメイド製品の販売
手芸が趣味という人は、自分で作ったハンドメイド製品を販売するのも良い方法です。
デザインから販売価格まで自分で決められるため、自由度が高く楽しみながらできる仕事と言えるでしょう。
海外ならではのクロスやビーズなどを使ったり、その国らしいデザインを取り入れてみるのも良いですね。
コンテンツ発信
4つ目は、ブログや動画、SNSなどでのコンテンツ発信です。
海外生活についてや、駐在妻としての生活や考え方、その他自分の専門領域について発信するメディアを立ち上げ、多くのトラフィックを集めることができれば、広告収入などを得られます。
駐在妻が始めやすいものとしては、以下の種類が挙げられます。
- ブログ
- YouTube
- SNS
- セミナー
各プラットフォームについて、詳しく紹介していきます。
ブログ
ブログは、コンテンツ配信の中でも比較的始めやすい方法です。
「はてなブログ」「アメーバブログ」「WordPress」など、簡単にサイトを開設できるサービスが数多くあります。
これらを利用すれば、文章を書いて写真をアップロードするだけで、すぐに記事が完成します。
ブログでの稼ぎ方としては、主に広告のクリック数に応じて報酬が発生する「Googleアドセンス」や、ブログに掲載した商品を読者が購入することで報酬が発生する「アフィリエイト」などがあります。
PV数が伸びれば伸びるほど、収入も上がっていくでしょう。
ただし、個人日記のように毎日の出来事や感情をただ綴るだけでは、あまりPV数は伸びないかもしれません。
駐在妻だからこそ書ける、読者の役に立つような情報発信を心がけましょう。
YouTube
今やテレビに代わる存在と言われるほど、多くの人が見ているYouTube。
YouTubeでは、「動画の総再生時間4,000時間」「チャンネル登録数1,000人」という条件を満たすことで、広告収入を得られる仕組みになっています。
この条件を満たすためには、ブログと同様に読者の興味を惹くような動画を配信することが必要です。
駐在妻の立場を活かすなら、現地についての情報発信したり、「駐在妻」という立場にフォーカスして日々の暮らしを見せたり、駐在中に訪れた旅先をまとめてVlogを制作したりといった方法が考えられますね。
また、視聴者数を伸ばすためには、サムネイル画像について研究したり、離脱させないような動画編集の方法について学ぶことも重要となってきます。
SNS
コンテンツ発信の方法の中でも、最も始めやすいのがSNSです。
InstagramやTwitter、tiktokを日頃から使っている人も多いでしょう。
フォロワーを増やし影響力のあるアカウントを持つことで、企業から指定商品や指定サービスの広告案件を獲得できることがあります。
ただし、始めるハードルが低い分、収益化するためには、継続的に魅力的な投稿を行うなどの努力が必要となるでしょう。
またSNSは、それ自体で収益化を目指すのではなく、自身が運営しているブログやYouTubeなどにアクセスしてもらうためのチャネルとして活用することもできます。
セミナー
何か専門的な知識や経験を持っている場合は、それについてのセミナーを開催することもできます。
また、継続的に何かを教えたい場合には、それについてのサークルを作っても良いでしょう。
参加費や入会金を設定することで、それを収入とすることができます。
今は「ウェビナー」に代表されるように、オンライン上でセミナーを開催することもできるため、海外在住でも問題ないでしょう。
また、現地にいる駐在妻を対象にしたセミナーやサークルなどであれば、対面で開催することもできます。
駐在妻が働くメリット
ここまで、駐在妻が始めやすい副業について紹介してきました。
海外在住でもできる仕事は、意外なほど多くあることがわかります。
しかし、副業に興味がありつつも「絶対に働かなきゃってわけでもないし...」と迷っている人もいるかもしれません。
そんな方に向け、ここでは駐在妻が副業を始めるメリットについて紹介します。
- 興味の範囲が広がる
- キャリアを積める
- 収入を得られる
- 達成感を得られる
なお、本記事で紹介している仕事は、特定の企業と雇用契約を結ばずに働くものが多いです。
そのため、必ずしも1つの仕事をずっと続けなければならないわけではありません。
「合わなかったら辞めることもできる」と考え、まずは挑戦してみることが大切と言えます。
興味の範囲が広がる
1つ目のメリットは、興味の範囲が広がることです。
副業を始める人の中には、これまでやったことのないことを仕事にする人もいるでしょう。全く新しいことに挑戦することにより、興味・関心や知識の幅を広げられます。
例えばYouTubeやブログを始めた場合、動画の撮影や編集、ライティングなどの基礎的なスキルのほか、視聴者・読者の興味を惹くためにマーケティングについても学んでいく必要が出てくるでしょう。
このように、新しい仕事を1つ始めると、それに付随してさまざまなことを学んでいくことになります。
結果として、興味の範囲や知識の幅を広げられるのです。
また、仕事がモチベーションになって自然と行動範囲が広がることもあります。
ブログやYouTubeの例で言えば、コンテンツのネタを日常的に探すようになることで、「新しくできたあのレストランに行ってみよう」と考え、積極的にさまざまな場所に出かけるようになることもあるでしょう。
キャリアを積める
2つ目のメリットは、キャリアを積めることです。
夫の海外赴任の帯同にあたって仕事を辞めた駐在妻も少なくないでしょう。
最終的には自分自身で仕事を辞める決断をしたとはいえ、「キャリアが中断されてしまった」「帰国後、希望する仕事に再就職できるかな」と、不安に感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、海外でも仕事を続けられれば、そのような不安な気持ちを和らげることができます。
先ほど紹介したようなプログラミングやデザインなどの仕事であれば、海外でも仕事を継続して請け負うことができれば中断されることはありません。
また、副業として新たな仕事を海外で始める場合も、それにより新たなスキルや知識、経験を積むことができます。
帯同中にしっかりとスキルを身につけることができれば、帰国後にそれを活かした仕事に就ける可能性もあるでしょう。
収入を得られる
3つ目のメリットは、収入を得られることです。
これは多くの人にとって、駐在妻として働くことの最大の目的でありメリットであると言えるでしょう。
一般的に日本企業からの海外赴任では、手当が出たり補助が増えたりと収入が増えるケースが多いです。
しかし、同時に引っ越しや定期的な日本への一時帰国などで出費が増える部分もあります。
物価の高い国では、普通に生活をするだけでも日本よりも出費が増えることもあるでしょう。
そんな中、副業を始めて夫の収入とは別の収入源ができることは、家計の大きな足しになるはずです。
また、夫に十分な収入があったとしても、「自分で稼いだお金を使いたい」「夫は忙しいのに、自分は毎日家でゆっくりしていて申し訳ない...」と考える人も少なくありません。
副業を始めて自分の収入を得られれば、後ろめたさなどを感じることなく、自由にお金を使えるようになるでしょう。
達成感を得られる
4つ目のメリットは、達成感を得られることです。
駐在妻の中には、家事や育児、習い事、趣味などで忙しく過ごしている人がいる一方で、「やることがない」「虚しい」と感じている人がいるのも事実です。
特に、日本で仕事に熱中していたという人は、このように感じやすいのではないでしょうか。
また、家事や育児で忙しくしていたとしても、なかなかそれを客観的に評価してもらえる機会はありません。
駐在妻に限らず、家事や育児を担っている人の中には、それに不満を感じている人も多いようです。
しかし、副業を始めることで、報酬として目に見える形で仕事が評価されるようになります。
このように日々の仕事により達成感を得られることは、副業を始める一つのメリットと言えるでしょう。
駐在妻だからこそできる副業を見つけてみてください
ここまで、駐在妻の副業について解説してきました。駐在妻が副業できるかどうかは、渡航する国や、持っているビザの種類や働き方などによって変わります。
駐在妻におすすめできる副業としては、以下の例が挙げられます。
- ポイント・アンケートサイトの活用
- 在宅ワーク(語学講師、プログラマー/エンジニア、デザイナー/イラストレーター、ライター/翻訳、動画編集、カスタマーサポート)
- 輸入代行・ネットショップの運営(現地製品の販売、ハンドメイド製品の販売)
- コンテンツ発信(ブログ、YouTube、SNS、セミナー開催)
駐在妻が副業を始めることには、以下のようなメリットがあります。
- 興味の範囲が広がる
- キャリアを積める
- 収入を得られる
- 達成感を得られる
この記事を参考に、駐在妻という立場を活かして副業を初めてみてください。