海外赴任でどうする携帯電話!解約?継続?海外ではどうやって保有する?

海外赴任でどうする携帯電話!解約?継続?海外ではどうやって保有する?

今や日常生活をするのに欠かすことができないものになっているのが「携帯電話」や「スマートフォン」です。

社会人となっている人であれば、持っていない人はいないと言っても過言ではなく、通話だけでなく、電子マネー機能やデータ保管機能などをフルに活用している人も多いのではないでしょうか。

そんな重要な携帯電話ですが、海外駐在となった場合にはどうすればよいのでしょうか。

多くの携帯やスマートフォンは契約をしなければいけないものなので、海外赴任に伴って「日本の携帯の契約をどうするのか」という問題と「現地での契約をどうするのか」という2つの問題が発生します。

ここでは、日本の携帯現地の携帯をどうするのかという2つの柱について解説していきます。

日本の携帯は解約した方がいいの?現地の携帯はどうすればいい?

海外赴任のときに日本の契約はどうする

海外赴任のときに日本の契約はどうする

海外赴任する場合、日本で使っていた携帯電話やスマートフォンを現状の契約のまま持っていき使うことは可能です。

しかし、この場合「国際ローミング」という高額な通信量が発生する方法を使うことになるので、長期滞在する可能性が高い海外赴任では不向きな契約になります。

現状の契約のまま海外に持っていき、使うことができる国際ローミングは、出張ベースの短期滞在者や旅行者向けになります。

解約をして赴任するメリットとデメリット

はじめに携帯電話やスマートフォンを解約して海外赴任するメリットとデメリットを紹介します。

【メリット】

  • 維持手数料がかからない

スマートフォンを解約する一番のメリットは「維持手数料がかからない」点です。

後に紹介する休止制度を利用する方法もありますが、休止制度を利用しても月あたり数百円程度の維持手数料がかかります。

1年間を通すと数千円の出費になりますし、家族で利用している端末の数が多くなれば、その分維持手数料も大きくなります。

解約のメリットを一番受けることができる海外赴任者は、「目安として赴任期間が5年以上(携帯キャリアによっては3年以上)とすでに決まっている人」です。

海外赴任の期間が決まっていないといつまでも手数料を払い続けることになります。また、休止期間についても携帯のキャリアによって上限が設定されているケースがあります。

(docomoであれば最長3年間まで)上限を超えて海外赴任する予定である場合には、休止制度を利用しても強制的に解約となってしまうので、最初から解約をしてしまったほうがメリットは大きくなります。

【デメリット】

  • 電話番号がなくなり、連絡先の変更をお知らせしなければいけない。
  • 銀行やクレジットカードなど電話番号と紐付いている情報の変更をしなければいけない。
  • 電話番号がないので2段階認証などが使えず、ログインや認証作業ができない。
  • キャリアのメールアドレスが利用できなくなる(@softbank.ne.jpなどのアドレス)

10年ほど前までは、海外赴任する際に携帯電話を解約する人が多かったです。

しかし、最近では解約するデメリットのほうが大きくなってきました。解約が難しくなった理由として、10年ほど前は電話番号が連絡目的で使われることが多く、電話番号が変わったと周りの人にお知らせをするだけで済みました。

しかし、近年は固定電話が減少傾向であり、銀行やクレジットカードなどの契約ごとにも携帯番号を使うことが多くなりました。

昔と比べて電話番号が変更になったことをお知らせする範囲が広がり、お知らせする手間がかかるようになりました。

もう1つ、電話番号がなくなると使いにくくなる機能があります。その1つがセキュリティー強化のために使われている「2段階認証」です。

メールのログインやインターネットバンキングのログインなど、高いセキュリティレベルが求められるケースでは、メールアドレスとパスワードの入力によるログインに加えて、SMS(ショートメールサービス)を利用した番号認証を採用しているところがあります。

携帯電話を解約してしまうと番号がなくなります。電話番号がないとSMSを利用することができないので2段階認証のサイトに入ることができなくなります。

最近ではSNSでもSMSを使った認証方法を採用しているところが増えています。

現在は2段階認証を使用していないところでも、新たにSMSを利用した認証を導入する可能性があります。電話番号がないと、こうした認証作業をするときに困るデメリットが生まれます。

2段階認証には注意しなきゃね

契約を継続するメリットとデメリット

2つ目に、一時休止サービスを利用せず、そのまま携帯の契約を続けることのメリットとデメリットについて紹介します。

【メリット】

  • 契約がそのままなので出発直前、一時帰国、帰国してすぐに携帯利用ができる
  • 電話番号をそのまま使うことができる
  • 解約の違約金を支払う必要がない

メリットは、契約をしたままになるので出発する直前まで利用する、夏休み等の休暇で一時帰国する際に携帯の利用ができる、帰国してすぐに携帯を使えるメリットがあります。

今や携帯電話は、日常生活の中で欠かせない道具になっています。

携帯電話を解約しようとすると出発する少し前解約の手続きをしなければいけません。

また、お店に行って手続きをしなければいけないケースもあり、手間がかかるのと携帯のない空白の期間が生じてしまいます。

しかし、契約をしたままにしておけば、出発前に空白の期間を生じさせる可能性がありません。

一時帰国や日本出張のときも同じで、携帯電話を利用するために端末のレンタルをしたり、WiFiをレンタルしたりする必要もないメリットがあります。

他にも電話番号が変わらないので、帰国後に新しい連絡先をお知らせする必要がありません。仕事の関係でたくさんの人に連絡しなければいけないのであれば、契約をそのままにしておいたほうが、手間は少なくなります。

携帯の契約プランや会社によっても異なりますが、解約に伴って違約金が発生するケースもあります。

特に法律が改正される2019年9月よりも以前に契約をしたプランでは9,000円近い違約金が発生するケースもあります。

契約を継続したままにすれば違約金を支払う必要もなくなりますし、長期契約に伴う割引があるプランで契約をしている人は、大きな割引を受けることもできます。

【デメリット】

  • 高額な通話料金やインターネットプランを契約しなければいけない
  • 設定を間違えると海外ローミングで高額なお金を請求される可能性がある

デメリットの一番は、携帯電話の契約がそのまま継続となるので契約料金をそのまま支払い続ける必要があります。

日本国内ではほとんど使う必要はないので、これまで契約をしていたプランから通話料金が安く、インターネットの利用上限がついたプランに変更しても月に2,000円から3,000円程度かかります。

デメリットはありますが、出張や一時帰国で日本に来ることが多く日本での通信手段を確保しておきたい人や違約金を支払うことで、このあとで紹介する「一時休止サービス」を利用するのとコストが変わらない場合には契約をそのまま残しておくのも一つの選択肢になります。

2つ目の国際ローミングに関しては、設定を気をつければデメリットになりません。

国際ローミングは、契約している携帯会社が海外の通信会社の回線を利用して通話やインターネットをするやりかたです。

利用料金が非常に高く、海外に行ったときに自動的に国際ローミングに繋がってしまい、あとになって高額な利用料金を請求されたというのもよくある話です。

国際ローミングの使用料金は注意しなきゃね!

このようにならないようにするため、事前に繋がらないような設定や契約にしておけば安心です。出発前に確認しておきましょう。

一時休止サービスを利用するメリットとデメリット

使っている携帯をどうするのかで3つ目の方法が「契約休止手続き」を利用する方法です。

大手携帯各社が設定しているサービスで、海外赴任や海外留学などに伴って日本を一時的に離れる際、利用できるサービスです。

サービスの内容については会社によって若干異なり、大手3社では以下のようになっています。

【docomo】https://www.docomo.ne.jp/support/keep_number/

  • 保管期間最大3年間
  • 手数料1,100円
  • 電話番号保管月額440円、メールアドレス月額110円
  • オンライン、電話、ドコモショップで対応

【softbank】https://www.softbank.jp/mobile/service/oazukari/

  • 保管期限最大5年間
  • 手数料3,300円
  • 電話番号・メールアドレス両方込み保管料月額429円
  • ソフトバンクショップで対応

【au】https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/contract/stopping/

  • 保管期限最大5年間
  • 手数料2,200円
  • 情報保管料409円
  • auショップで対応

大手3社は、全てで「休止サービス」を実施しています。

保管料は会社によって微妙に異なり、月あたりは500円程度の保管料になりますが、事務手数料が加算されるので初年度で見ると6,000円から7,000円程度の費用がかかります。では、この休止サービスのメリットとデメリットを解説します。

【メリット】

  • もっとも安価に電話番号を維持できる

休止サービスを利用するメリットは、日本に帰ってきた後も同じ電話番号を使うことができるので、電話番号を改めて周知する必要がありません

また、カード発行やSNSで紐づけていた電話番号を変更する手間も省けます。

【デメリット】

  • 電話番号は使えないのでSMSは使えない(電話番号の2段階認証は不可能)
  • 休止の手続きにショップまで行かないといけない
  • 休止解除をするたびに手数料が発生する
  • 休止期間に上限がある

休止サービスはデメリットもあります。まず、休止状態になっているので電話番号を利用するSMSは使うことができません

そのため、休止状態にするとSMSを使った2段階認証は不可能となります。

また、docomo以外では、休止の手続きをするためにショップまで行かなければいけません。

携帯ショップは店舗数が限られているうえに、営業時間の制約があり、事前に予約がないと長時間待たされることもあります。

休止状態にする人の中には一時帰国や出張で日本に帰ってきたときに使うことができると考えている人もいると思います。この際にも注意が必要で、解除する際は無料でできることが多いですが、再度休止にするのにまた手数料が発生します。

何度も繰り返していると手数料を払うほうが大きくなってしまうケースもあります。

休止をすることができる期間にも条件があることから、使い勝手が良いと感じる人と悪いと感じる人に分かれる制度です。

赴任期間で選択するのがベスト

一旦、日本で利用していた携帯電話やスマートフォンの契約をどうするかについてまとめます。ポイントになってくるのは「赴任期間」と「日本への帰国状況」です。

まず、赴任期間が5年以上(docomoであれば3年以上)、または期間が決まっていない場合には解約してしまうのが金銭的な負担は小さくなります。

電話番号が変わるデメリットはありますが、年間に3万から5万も支払って維持するメリットは少ないです。

確かに結構高いわね…

ただし、頻繁に日本に帰国して使うとなれば話は別になります。

逆に1年程度の短期間であれば休止としてしまうのが番号の変更手続きなどをしなくて済むメリットがあります。

出発直前に休止措置ができるように前泊する地域や自分の住んでいるところから近いショップを調べておくのが良いでしょう。

1~5年の赴任期間に当てはまる人は、解約、休止、契約をそのまま残す3つの選択肢のどれを選んでもよいかと思います。

電話番号が変わることに面倒だと思わないのであれば解約するのが良いですし、頻繁に日本に帰ってくる可能性があるのであれば、最も安いプランに変更して契約を継続するのが良くなります。

1年以上5年未満の赴任が予想されているのであれば、電話番号を変える手間と電話番号を維持して契約代金を払い続ける金銭的な負担を天秤にかけて選ぶのが良いです。

赴任後の携帯契約はどうする

赴任後の携帯契約はどうする

2つ目の話題として、赴任後の携帯電話について解説します。

日本の生活でも携帯電話やスマートフォンを欠かすことができないですが、それは海外赴任しても同じです。海外駐在となると、安全を確保するため家族みんなが持つように指示されるケースもあります。

では、海外赴任をしたあとの携帯電話はどのようにすればよいのでしょうか。

筆者が住んでいるアメリカや居住したことのある国の経験談が中心になりますが解説をしていきます。

海外で携帯を契約する

まず、海外で携帯電話やスマートフォンを所有する方法は大きく3つあります。

  1. 日本で利用している携帯の契約をそのまま使う
  2. 海外で携帯電話を契約して使う
  3. プリペイド式の携帯電話を利用する

それぞれのメリットとデメリットについて紹介しながら「海外での携帯契約」について解説していきます。

日本で契約している携帯電話をそのまま利用する

1つ目の方法が、日本を出発するときに日本の携帯電話やスマートフォンの契約をそのままにしておき、出発します。

そして、海外に到着してからは日本の携帯電話会社が契約している海外の会社の回線を使って通話やインターネットに接続する「国際ローミング」を利用する方法があります。

【メリット】

  • 日本の契約をそのまま利用するので契約の手間が省ける

【デメリット】

  • 利用料金が非常に高額になる
  • 日本の携帯番号は現地では使えないこともある

メリットは日本の契約のまま使うことができるので、契約を解除したり、電話番号が変わることはありません。

デメリットは、利用料金が非常に高額となる点です。Softbankの海外定額プランであっても1日あたり24時間3Gまでで980円の設定になっており、1か月利用すれば3万円近い出費になります。

特定の国であれば、その国の中での通話や日本との通話、データ通信を無料で使うことができるプランもあるので便利です。

(例)Softbankの提供している「アメリカ放題」など
https://www.softbank.jp/mobile/service/global/overseas/america-hodai/

ただし、筆者はアメリカに住んでいますが、「アメリカ放題」を利用している人は周りにあまり多くないのが実情です。

理由は、アメリカ国内でさまざまなことをしていくのにあたり、電話番号を記載したり、登録したりするケースがあります。

例えば、子どもの学校の緊急連絡カードやスマートフォンアプリの電話番号登録などです。

このときには、現地での電話番号しか登録をすることができず、日本の携帯の電話番号では登録できないことが多いです。

こういうのも注意が必要ね

そのため、アメリカの携帯電話をもつ必要があり、結果的に日本の携帯は必要なくなります。

結論から言うと日本で契約している携帯を海外駐在の人が使うにはコスト面利便性の面、どちらから見ても不向きであると言えます。

海外に出張で短期滞在をする人、海外旅行者、海外に駐在はしているものの日本へ頻繁に帰国する人向けにはよい方法です。

海外で携帯電話を契約して使う

2つ目の海外で携帯を使う方法が、現地で携帯電話を購入して、回線を契約する方法です。

海外でも携帯電話は必須のものとなっており、ほとんどの国で携帯を利用しています。現地の企業と契約をすることになりますが、この方法にもメリットとデメリットがあります。

【メリット】

  • 現地の電話番号とメールアドレスを手にいれることができる。
  • 契約で利用するので、利用料金も日本の回線を利用するよりも安い。

【デメリット】

  • 契約をする際に「VISA(査証)」や「滞在許可書」などが必要になる。
  • 支払いが現地発行のクレジットカードしか利用できないケースがある。
  • 契約なので帰国時に違約金が発生するケースがある。

まず、メリットは確実に現地の電話番号を手に入れることができるので、現地での連絡手段を確保することができ、証明書などに記載する電話番号を手に入れることができます。

利用料金も日本の携帯電話を国際ローミングで利用するよりも安いです。

日本では聞いたことがない会社と契約をすることになりますが、どの国でも大手と言われる携帯会社があり、回線を保有しています。使える範囲も広いので多くの駐在員がこの方法を利用しているのではないでしょうか。

デメリットは契約をしなければいけないため、利用するにあたり会社ごとに契約の制限が付いています。

特に赴任してすぐは査証がないため、現地発行のクレジットカードやVISAがありません。

さらに現地のクレジットカードを利用するためには現地の銀行口座を開設している必要があり、契約までに時間がかかります。

また、新たに端末代を払わなければいけなくなることや日本でもかつてあったような契約期間の縛りがあるケースもあります。

日本と同じように携帯電話の契約内容が複雑になっていることが多く、一人で契約をするのは言葉の問題もあり難しいケースが多いです。

だれか現地の携帯事情に詳しい人がいれば、サポートを受けて契約するとよいでしょう。

プレイペイドまたはチャージ式の携帯電話を利用する

3つ目の方法が、プリペイド式、またはチャージ式の携帯電話を利用する方法です。

アメリカやメキシコでは、駐在員の利用者も多い携帯電話の使い方ですが、他の国では採用されているのかどうか分からないので確認が必要です。

プリペイドやチャージ式の携帯電話を利用するメリットとデメリットは次のようになります。

【メリット】

  • プリペイド式やチャージ式は事前の手続きが少なく購入できる
  • VISA(査証)やクレジットカードが必要といった制約が少ない
  • 不必要になったら端末を売却して帰る、またはそのまま処分して帰ることができる

【デメリット】

  • プリペイド式にしてもチャージ式にしても毎回事前に支払いが必要になる
  • 支払いができていないと携帯電話が通話できない
  • ネット回線は別契約になっているものがある

プリペイド式やチャージ式のメリットは、端末さえ購入すれば、あとは事前に通信料の支払いをしておけば使うことができる点です。

アメリカやメキシコでは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで事前支払いをすることができ、携帯電話番号とチャージ金額を伝えるだけで通話をすることが可能です。

通話用のプリペイドカードを購入するようなところもありますが、基本的には同じシステムを採用しています。

この方式のメリットは、事前の手続きが少ないという点です。

長期契約をする際の面倒な手続きもありませんし、現地のクレジットカードを求められることも少ないです。

パスポートや入国用のビザ(観光ビザ)の提示を求められることはありますが、基本的に入国したらすぐに購入することができるケースが多いです。

また、帰国の時期に解約する手間もありませんし、急遽帰国となっても損が少なくなります。

私の夫が務めている会社では、使用する人の制約がないので、前任者が利用していた端末を帰国時に預かり、そのまま次の赴任者に譲渡するようなこともしています。

デメリットは、事前にチャージをしておかないと利用できなくなるという点です。

チャージ金額が少ないと通話中に切れてしまう可能性があります。常にチャージされている金額を気にして使っていく必要があります。

また、インターネット回線の利用に関しても注意が必要で、これも使った分だけ清算しなければいけないケースが多いです。

ネットの利用状況によってはすぐにチャージ分を使い切ってしまう可能性もあります。常にチャージ金額とチャージをすることができる場所や方法を意識しながら使っていかなければいけないのは、利用者にとって負担を感じるときもあります。

プリペイド式であれば契約が簡単で便利そう

近年はSIMの入れ替えをする人が大半

近年はSIMの入れ替えをする人が大半

最近は、ほとんどの人がスマートフォンを利用しています。そこで日本で利用していたスマートフォンを海外で使うという人も増えています。

海外赴任でも日本で使っていたスマートフォンを利用する(日本出発前)

現在、筆者を含めて海外駐在をしている人の携帯の使い方として増えてきているのが「日本で使っていたスマートフォンに現地のSIMカードを挿入して利用する」方法です。

ただし、この方法を利用するには、日本を出発する前に少し準備があります。

まず、日本でスマートフォンを購入する場合には、携帯電話の会社を通して回線と機種代金を一緒にして購入している人が多いのではないでしょうか。

この際に、携帯会社は他の会社へ勝手に回線の移動ができないように「SIMロック」というものかけています。

まずは、このSIMロックを解除することから始めます。SIMロックの解除手続きは簡単で

  1. インターネットの契約画面から変更する(ソフトバンクであれば「マイソフトバンク」から)
  2. 契約している会社の店舗で解除する

この2つになります。

インターネットで解除する方法であれば、多くの会社が無料でできますが、店頭で行う場合には、事務手数料として3000円程度が必要になります。

また、SIMロックの解除は、

  • 契約してから100日が経過(ソフトバンクの場合)
  • 2015年5月以降に発売の機種
  • ネットワークの利用制限がない(支払いなどが確実に行われている)など

それぞれの会社によって条件が設定されているので事前に確認しましょう。

また、SIMロックを解除すると「解除コード」が表示されます。このコードは海外に赴任してから新しいSIMを差し込む際に必要になるので記録しておきましょう。

端末だけ単体で「SIMフリー」のものを購入していれば、この作業をする必要はありません。

海外赴任することが決まっている、またはその可能性があるのであれば、SIMフリーのものを最初から購入しておくのも1つの方法です。

赴任してからSIMを購入する

SIMロックを解除することが出来たら、あとは海外に赴任してから現地のSIMカードを購入して差し込むだけで、現地の電話番号を手に入れ使うことができるようになります。

現地で契約をすることになりますが、手続きが本体を購入するよりも簡単なので、赴任したその日から通話できるケースもあります。

ちなみにアメリカであれば日本に滞在している段階でアメリカ用のSIMを購入することができます。手続きも日本語ですることができますし、他の国でも日本でSIMカードを手に入れることができるケースがあるので事前に調べておくと、到着してからすぐに携帯を利用することができます。

SIMの入れ替えをするメリットとデメリットは次のようになります。

【メリット】

  • 日本で利用していた端末をそのまま使うことができるので新たに端末を購入する必要がない
  • これまで使っていたものを使うことができるので、操作方法に慣れ、データ移行もする必要がない

【デメリット】

  • SIMロックを外す手続きをしなければいけない
  • 日本の回線は休止状態になり、一時的に使うことができなくなる

上記のようなメリットとデメリットが出てきますが、現状、私の周りではこの方法を使っている人が最も多いです。

プリペイド式からの併用もあり

駐在をしている人にとって携帯は、赴任してすぐにほしい道具になります。

そこですぐに購入することができるプリペイド式のものを購入しておき、VISAなどの書類がそろってから現地の契約会社と契約をする方式をとっている人もいます。

これには海外らしい事情も理由にあり、日本で人気のiPhoneなどのスマートフォンは国によっては高額な機器であり、盗難や強盗にあう恐れがあります。

そこで、できるだけ日本で使っていた機器は使わないようにして、現地での生活でのみ対応できる機種を購入したいと考えている人も一定数います。

機種代が安価なプリペイド式を好んで使っている人の中には、安全面を考えてスマホは使わないとしている人も多いのです。

海外での携帯契約も赴任期間を考えて選択

海外での携帯の契約もポイントになるのが赴任期間です。ある程度決まっている、長く滞在する予定であれば現地で携帯を契約しても問題ないです。

一方で短期間の赴任であったり、いつ帰国するのか分からなかったりという状況であれば、いつでも解約できるプリペイド式の方がメリットは大きくなります。

赴任期間と契約と解約のしやすさ、さらには現地の危険度などを総合的に判断して、使う携帯を決めるのがよいです。

まとめ

まとめ

ここまで、海外赴任に伴って日本で使っている携帯電話をどうするのかという点と海外での携帯電話をどのように手に入れるのかという点について解説しました。

どの方法にもメリットとデメリットがあり、どんな海外赴任の仕方になるのかという生活スタイルによって選択することが大切になります。

お金がかかる方法もありますが、その分、自分が楽できる点も多く、手間とお金を天秤にかけることになります。

  • この記事を書いた人

emikyon

ドバイ、アメリカ、メキシコでの駐在妻を経験。大好きな海外旅行の際に、飛行機のマイルを貯めることもライフワークの一部。元小学校教諭。英検準1級。

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