「駐在妻として海外で暮らしているけれど、イマイチ楽しめない...」
「友達には羨ましがられるけれど、この生活が向いていないかも」
「駐在妻」と聞くと、憧れの海外生活で、習い事や旅行で毎日充実しているというイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし、実際には誰もが最初から駐在妻としての生活を心から楽しんだり、受け入れたりできる訳でもありません。「日本の生活の方が合っていた」「自分には駐在妻は向いてない」と感じている人も少なくないのです。
この記事では、駐在妻に向いている人はどんな人なのか、駐在妻生活を楽しむためにはどんなコツがあるのかについて解説していきます。
夫の海外赴任が決まって不安に感じている人や、あまり駐在妻としての生活を楽しめていないと感じている人は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
駐在妻が向いてる人の特徴
異国の地で生活を送るというのには、性格や興味・関心によって向き不向きがあると言えるでしょう。具体的に、駐在妻が向いている人の特徴の例としては、以下のポイントが挙げられます。
- 語学ができる人・学ぶ意欲がある人
- 打ち込めることを持っている人
- 好奇心が強い人
- こだわりが薄い人
- ポジティブな人
- 人と関わるのが好きな人
それぞれの特徴について、詳しく見てみましょう。
語学ができる人・学ぶ意欲がある人
1つ目の特徴は、語学ができる人や、現地の言葉を学ぶ意欲がある人です。
「海外で生活をするにあたって、一番の心配事は言葉の壁」という人も多いのではないでしょうか。
日本語が通じない国での生活は、日々の買い物からレストランなどの予約、近所付き合いなど、日常生活の全てを外国語で行う必要があります。
これがネックとなって、積極的に外出できなかったり、人とのコミュニケーションを避けてしまったりする人もいるかもしれません。特に移住の手続きや病院での対応、子供の学校での面談などの重要な場面では、きちんと理解できるか、伝えられるかと不安に思うこともありますよね。
しかし反対に言えば、このような悩みは言葉さえできればすぐに解決できるものです。語学ができれば、何かわからないことがあったとしても現地の人に質問することができますよね。
これらのことから、語学ができる人は駐在妻に向いていると言えます。
また、たとえ渡航時点で喋れなくても、少しずつ言葉を学んで積極的に外国語でコミュニケーションを取ろうとできる人は、駐在妻に向いているでしょう。
打ち込めることを持っている人
2つ目の特徴は、趣味や特技など、打ち込めることを持っている人です。
「毎日家にいて、やることがなくて辛い」。意外に聞こえるかもしれませんが、これは駐在妻からよく聞くお悩みです。
特に、夫の転勤にあたって、日本での仕事を辞めてきたという人は感じやすいかもしれません。
毎日、朝から晩まで会社で働いていたのに、急にそれがなくなると、どのように時間を使えば良いのかと戸惑ってしまいますよね。
しかし、海外でも楽しめる趣味があれば、このような悩みを持つことはあまりないでしょう。
むしろ、「日本ではなかなか時間が取れなかったけれど、駐在妻となった今ならたっぷり時間を使える」と感じるかもしれません。
このように、時間をかけて打ち込める趣味や特技がある人は、駐在妻に向いていると言えます。
好奇心が強い人
3つ目の特徴は、好奇心が強い人です。
海外生活は、良くも悪くも今までの日本での生活とは何もかもが変わります。
言葉や文化が違うことはもちろん、買い物の仕方や交通ルール、マナー、教育制度なども日本とは異なるため、一つずつ調べて理解していかなければなりません。
また、異国の地で新生活を始めるとなると、今まで日本で築いてきた人間関係からも離れて、新たに友達を作ったり、所属するコミュニティを見つけていく必要があります。
このような状況を「やっていけるか不安」「便利で慣れてる日本が良い」と悲観的に思うのではなく、「楽しそう」と感じられる人は、駐在妻に向いていると言えます。
何事にも好奇心を持って、新たな場所での交友関係を広げたり、行ったことのない場所に訪れたりすることを楽しめる人は、海外生活にもすぐに慣れることができるでしょう。
こだわりが薄い人
4つ目の特徴は、物事へのこだわりが薄い人です。
海外で生活を始めると、日本で日々当たり前にしていたことが、簡単にはできなくなることが多々あります。
日本と海外では国の習慣やルール、文化が違うため、自分の生活スタイルを変えていく必要がある部分があるのです。
例えば日本食が手に入りにくい場合は現地に合わせた食生活に変えたり、今まで使っていたスキンケアが手に入らない場合は現地で自分に合うものを探したりする必要があります。住む家によっては、バスタブがなかったり、ウォシュレットが備わっていなかったりするケースもあるでしょう。
このような状況で、自分の中でのルールをたくさん持っていたり、こだわりが強い人は、海外生活が辛いと感じることが多いかもしれません。
反対に、何に対してもこだわりを持ちすぎない人は、海外生活にも馴染みやすく、駐在妻に向いてると言えるでしょう。
ポジティブな人
5つ目の特徴は、何事もポジティブに捉えられる人です。
海外で生活を始めると、日本では意識していなかった日本の良さに気づくことがあります。
時間を守ったり、どのお店も清潔で質の高いサービスが提供されたり、安くて美味しい食べ物が簡単に手に入ったりなど、移住して初めて日本では当たり前だったことが海外ではそうではないと知ることもあるでしょう。
このような状況を「日本ではできない経験を積める」というようにポジティブに捉えられる人は、駐在妻に向いていると言えるでしょう。
人と関わるのが好きな人
6つ目の特徴は、人と関わることが好きな人です。
駐在妻になる多くは、知り合いの1人もいない場所で新たな生活を始めることになります。
現地で楽しく快適に生活を送るためには、現地に住む日本人や、現地の人と積極的に関わることも重要なポイントとなります。
性格にもよりますが、家に引きこもりがちになると、気分が落ち込みやすくなったり、日々の充実感を得られにくくなったりすることもあるためです。
自分から人に話しかけたり、興味のあるコミュニティを探して加わったりと、人間関係を構築していける人は、駐在妻に向いていると言えるでしょう。
駐在妻生活を楽しむコツ
ここまで、駐在妻に向いている人の傾向について紹介してきました。
もちろん、ここで紹介した特徴に当てはまらないからといって、駐在妻生活を楽しめないという訳ではありません。
以下のコツを意識することで、駐在妻としての生活を楽しみやすくなるでしょう。
- 語学を身につける
- 趣味や習い事を始める
- 積極的に外出する
- 副業を始める
- スキルを身につける
- 考え方を変える
それぞれのポイントについて、詳しく紹介していきます。
語学を身につける
1つ目は、語学を身につけることです。
先述の通り、海外生活を始めるにあたって、言葉がネックとなって行動が制限されてしまうケースは少なくありません。
しかし逆に言えば、言葉ができるようになれば、日々の行動範囲も交友関係もグンと広げることができます。
とは言え、「急に夫の駐在が決まって、バタバタしていて語学学習に時間を割けなかった」という人も多いでしょう。
そのような場合には、渡航後、生活が落ち着いてから勉強を始めてみることをおすすめします。
現地での語学学習は、学んだことを生活の中ですぐに実践できるため、効率的に実用的な英語を身につけられるというメリットがあります。
なお、渡航後に語学学習をする場合、オンラインでの英語スクールの利用がおすすめです。通学の必要がなく、自分のスケジュールに合わせて受講しやすく、価格も安く抑えられるケースが多いからです。
中でも、語学を身につけて駐在妻としての生活を円滑にしたい場合は、「駐妻英語コーチング」がおすすめです。
駐妻英語コーチングとは、駐在妻が日々の生活で使う英語を、専属のコーチにより教わることのできる英語スクールです。
「買い物をスムーズにこなしたい」「現地の友達を作りたい」など、駐在妻ならではの英語が必要なシーンに特化した英語表現を学ぶことができます。
また、駐妻英語コーチングでは、生徒一人ひとりに専属コーチが付き、目的に合わせて学習プランや内容をカスタマイズしてくれることもポイントです。
「来週、子供が通っているインターナショナルスクールで英語の面談があるからその練習をしたい」など、個々のリクエストにも対応しています。
なお、コーチは全員、海外生活を経験した日本人であるため、英語はもちろん、海外生活を楽しむポイントなどを教わることもできます。
趣味や習い事を始める
2つ目は、趣味を見つけたり、習い事を始めたりすることです。
海外に住み始めてすぐの頃は、目に映る何もかもが新鮮であり、異国での生活に慣れることに必死で時間がすぐに過ぎるように感じることでしょう。
しかし、海外での生活に慣れてくると、日々の時間を持て余してしまう駐在妻も少なくありません。
限られた駐在妻生活を有意義に楽しく過ごすためには、意識的に趣味に打ち込むなどの工夫が必要です。
「そうは言っても、特にこれといった趣味がない」という場合は、現地で参加できる習い事やイベントに参加することをおすすめします。
現地での習い事は、新たな趣味を見つけたり、友達を作ったりするのに最適なのはもちろん、言葉を覚えるのにもピッタリです。
積極的に外出する
3つ目は、積極的に外出することです。
これは、心身の健康を保って生活を楽しむためにとても重要なポイントです。
通勤などの予定がない駐在妻は、意識的に外出する機会を設けなければ、自宅に引きこもりがちになってしまうこともあります。
もちろん家から出ない生活が悪いという訳ではありません。趣味が家の中で完結したり、自宅での生活を心から楽しめている場合は、無理して外出する必要もないでしょう。
しかし、「夫は毎日仕事に行っているのに」「子供はどんどん新しい環境に適応しているのに」など、日々外出している家族と比べて憂鬱に感じてしまう人がいるのも事実です。
このような状態に陥らないためにも、そして日々の生活を充実させるためにも、できるだけ外に出てみるようにしましょう。
初めのうちは、数分の散歩のみでも気持ちをリフレッシュさせることができます。徐々に、近所のカフェやレストランに足を運んでみると興味の範囲も広げられるでしょう。
副業を始める
4つ目は、副業を始めることです。
夫の赴任に伴い仕事を辞めてきた人の中には、自分でお金を稼ぎたいと感じる人も多いのではないでしょうか。
いくら趣味や習い事で生活を充実させていても、やはり、自分でお金を稼ぐことは他の何にも代え難いですよね。
仕事をしたいと思った際には、「駐在妻だから無理」と決めつけるのではなく、駐在妻でもできる仕事がないかを検討してみましょう。
たとえ語学力などに自信がなくても、現地で展開する日本人向けサービスの求人を探したり、オンラインで日本語を使った仕事をしたりすることができます。
ただし、国によってはビザの問題で働くことが許可されていなかったり、夫の会社のルールで妻が働くことが禁止されていたりするケースもあります。
また、稼ぐ金額によっては、日本もしくは現地に納税をする必要がある場合もあります。副業を始める場合には、これらのルールをしっかりと確認した上で挑戦しましょう。
スキルを身につける
5つ目は、スキルを身につけることです。
これは特に、駐在妻になるにあたって日本の仕事を辞めており、キャリアが断絶されるのではないかと不安に思っている人におすすめです。
「働きたいけれど、ビザや夫の会社の都合で働けない」という状況の人も、駐在期間中を使って新たなスキルを身につけることで、将来の仕事に繋げられる可能性があります。
例えば仕事を辞めたことでできた時間を使って、語学を習得したり、何か資格試験の勉強をしたりすることができます。
そのほか、その国でしかできないようなスキルを身につけることもできるでしょう。実際に夫の駐在期間中に語学や料理、マッサージ、ヨガ、ダンス、伝統手芸などを身につけて、ビジネスに繋げている人もいます。
日本に帰国後に再就職したいと考えている場合も、「駐在妻として生活している間も、しっかりと自己研鑽していた」という事実は大きなアドバンテージになるでしょう。
考え方を変える
6つ目は、考え方を変えることです。
これは、駐在妻になることにネガティブな気持ちを抱いている人が意識すべきことと言えます。
帯同することは夫婦で決めたとは言え、あまり海外移住に前向きな気持ちを持てないまま渡航したという駐在妻もいるでしょう。
「キャリアが断絶されてしまう」「日本のように快適な生活を送れなくなる」「子供が現地に馴染めなかったらどうしよう」など、人によって悩むポイントは違うものの、不安な気持ちは多少なりともありますよね。
しかし、一度帯同すると決めてしまったのであれば、ネガティブなことを考え続けるのではなく、その解消方法を考えたり、捉え方を変えてみる方が有意義に時間を過ごせます。
例えば仕事を辞めた場合は「今後のキャリアに繋がるスキルを身につける良いチャンス」、日本の生活を離れるのが嫌だと感じる場合は「今まで知らなかった海外の素敵な部分を発見できるかも」、子供の生活が不安な場合は「視野も広がって精神的にも強くなれるかも」など、不安に思うポイントのポジティブな側面を探すように意識してみましょう。
また、海外移住を深く重く考えすぎないことも大切です。海外赴任は、多くは数年の任期であり、一生その地に住まなければいけない訳ではありません。
「そのうち日本に帰れる」「人生の中のほんの数年の海外生活」と考えることで、短い海外生活を楽しんでみようという気持ちになれるかもしれません。
ポジティブな気持ちで駐在妻生活を楽しもう
ここまで、駐在妻に向いている人の特徴や駐在妻生活を楽しむポイントについて紹介してきました。
駐在妻に向いている人の傾向としては、以下の要素が挙げられます。
- 語学ができる人・学ぶ意欲がある人
- 打ち込めることを持っている人
- 好奇心が強い人
- こだわりが薄い人
- ポジティブな人
- 人と関わるのが好きな人
駐在妻としての生活をできるだけ楽しむコツとしては、以下のポイントが挙げられます。
- 語学を身につける
- 趣味や習い事を始める
- 積極的に外出する
- 副業を始める
- スキルを身につける
- 考え方を変える
この記事を参考に、限られた駐在妻生活をポジティブに楽しんでください。