【インタビュー】米津恵子コーチ「英語学習は成功体験の積み重ね」

【インタビュー】米津恵子コーチ「英語学習は成功体験の積み重ね」

プロフィール:米津恵子コーチ
大学卒業後、客室乗務員として乗務。2013年、英語コーチに転身し、東京・語学コーチングスクール PRESENCE(プレゼンス)にて経験を積む。現在はオンラインにて、コーチングをベースとした独自の英語学習プログラムを開発・提供し、日本人英語学習者をサポートしている。過去7年間でのサポート人数は約2,000名。英検1級、TOEIC990点。

自己紹介と英語コーチングを始めた経緯を教えてください

私は、生まれも育ちも日本で、インターナショナルスクールに通った経験もありません。そのため、英語との出会いは一般的な学校教育になります。

ただ、もともと言葉への興味が強く、英語にも高い関心がありました。それにもかかわらず、英語をほとんど話せないことに、もどかしさを感じていました。

大学では、外国語学科を専攻しました。周りにも「コミュニケーションを取りたい」というモチベーションを持って学習している学生が多かったので、言語を学習する上で良い刺激を受けました。

大学3年生の時には、カナダのトロントへ9ヶ月ほど語学留学をしました。

留学によって英語力が劇的に向上するということはありませんでしたが、心境には大きな変化がありました。

「英語を話す」ということに対して、高い英語レベルが要求されるものだと思い込んでいたことに気づいたのです。

多くの日本人も「自分は英語が全然話せない」という思い込みにとらわれている方が多いと思うのですが、いざ留学してみると、現地の方たちは、少し英語が話せるだけでも「英語が上手だね」と褒めてくれることが多いのです。

私も思い込みが取り払われたことで、正しい英語にこだわることなく、スムーズにコミュニケーションが取れるようになりました。メンタル面に変化があったことで、結果的に英語力の向上へとつながったのです。英語を話すこと自体が楽しいと感じられるようにもなりました。

そして、そもそも私が英語にコンプレックスを抱くようになってしまったのは、座学中心の日本の英語教育に問題があるのではないかと考えるようになりました。「英語の授業で好成績を取ること」や、「TOEICで高いスコアを取ること」より、「英語を話せるようになる訓練」をもっと重視していくべきではないかと思ったのです。

大学卒業後は航空会社に就職し、客室乗務員として働いていたのですが、「本当に自分のやりたいことは、もっと違うところにあるのではないだろうか」と感じるようになりました。

やはり以前から興味を持っていた「語学」、特に英語に携わりたいという思いと、大学時代にも感じた「外国語でコミュニケーションを取りたい」という思い、そして「効果的な英語学習法を使って英語を教えたい」という思いがあることに気づいたのです。そして、自分の好きなことを職業にして人の役に立ちたいと思いました。

そういった思いから、大手英語コーチングスクールへと転職することを決めました。コーチとしての仕事はとてもやりがいのあるものでした。特に生徒さんの英語力を伸ばしてあげられたと感じられた時は、本当に嬉しかったです。

その後、英語コーチとして独立を考えるようになり、5年前に独立しました。

米津恵子コーチの英語コーチングの概要

私の英語コーチングでは、いくつかのコースを設けているのですが、多くの方が受講されているのが「フルコース」または「ライトコース」です。

フルコースでは週に1回のセッションを行います。

そして、それほど手厚いサポートを必要としない方には、月に1回のセッションを行うライトコースをおすすめしています。

どちらのコースでも、まず「英語についてどんな悩みを抱えているのか」「英語を学ぶことでどうなりたいのか」についてヒアリングを行っています。そして生徒さんの現状の英語レベルを確認した上で、学習法を個別に提案しています。

学習期間は3ヶ月を区切りとしていますが、3ヶ月で学習を終える方と、継続を希望される方が半々くらいの割合でいらっしゃいます。

サポートは全てオンラインで提供しています。

コーチングの内容について

コーチングの内容について

3ヶ月のコーチング期間を通じて目指していく目標は、生徒さんと話し合って決めていきます。

基本的には「定量的な目標(どれくらいの英語レベルを達成したいか)」と「定性的な目標(英語を学ぶことによって、どのような自分になりたいか)」の両方を目標として設定することをご提案していますが、生徒さんによってはどちらか片方の目標のみ追求したいという方もいらっしゃるので、ニーズに合わせて柔軟に対応しています。

具体的には、生徒さんの現状の英語レベルとご希望を把握した上で、3ヶ月の学習期間の中で物理的に確保可能な学習時間を踏まえて、「ちょっと頑張ったら達成できるレベル」の目標を立てていくことになります。

例えば、1日1時間しか学習時間を確保できない生徒さんの場合、3ヶ月で合計90時間の学習時間しか確保できないことになるので、「TOEIC500点の現状から、TOEIC900点を目指したい」という目標設定には無理があります。そういった場合、「まずはTOEIC600点を目指す」といった現実的な目標をご提案して、生徒さんの合意を得た上で、目標に合ったカリキュラムを作成していくことになります。

教材は主に市販のものを使用していますが、生徒さんに合わせて1人ひとり違ったものを選んでいます。単語を学習したいという生徒さんには、その方のレベルに応じた単語教材をご提案しますし、リスニング力を伸ばしたいという方にはシャドーイングの教材をおすすめしたりしています。
また、市販の教材だけではなく、TEDやYouTubeのコンテンツを使うこともあります。

日々のサポートとしては、生徒さんが学習を継続できるお手伝いをするよう心がけています。具体的には、メールやチャットツール(slack)で毎日の学習内容を報告してもらい、学習内容に対してコメントを返したり、提出された課題の添削を行ったりしています。

どんな課題をどれだけの時間学習したか報告してもらうのですが、それに加えて自身の学習について「振り返り」を行ってもらい、「学習が成功した点」「課題と感じる点」について考えてもらうようにしています。そして、課題と感じた点に対しての改善方法も、生徒さん自身からご提案いただくようにしています。

こちらからのフィードバックとしては、生徒さんからの質問に答えることが多いですが、生徒さんが実際に学習したテキストの画像が送られてくることもあるので、書き込みの内容などから理解度を判断してフィードバックを行ったりすることもあります。

生徒さんが発音した音声を送ってもらい、発音に対してアドバイスを行うこともあります。

受講生にはどのような方が多いですか?

現在の受講生は、9割がビジネスパーソンで構成されています。

仕事上英語を必要とされている方や、将来を見据えて英語を学びたい方、海外勤務をひかえている方などが多いです。

男性と女性の比率は半々くらいで、女性の受講生の割合が多い時期もありました。

私のコーチングの強みは、スケジュールやカリキュラムの自由度の高さです。

既に大手のコーチングスクールに通われた経験がある生徒さんも多いのですが、例えばグループコーチングのクラスを受講する場合、セッションが開催される日程に合わせて参加しなければならないことに難しさを感じる方もいらっしゃいます。カリキュラムについても、大手コーチングスクールのカリキュラムはある程度形式化されている場合が多いので、もっと柔軟な対応を求めて私のコーチングを選んでくださっている方が多いと思います。

現在の受講生はビジネスパーソンの方が多いですが、やる気のある方なら、英語を学ぶ目的や英語力のレベルなどは一切関係なく、どんな方でもサポートしたいと思っています。

英語学習で最も大切だと感じることは?

「小さな成功体験を積み重ねること」だと思います。

英語学習に取り組んで挫折した経験があったり、途中で諦めてしまったりする方も多いと思うのですが、そういった方は、英語について成功を実感したことがないために、英語学習を辛いものと感じてしまいます。

しかし、例えば「覚えた1つのフレーズをうまく使って、言いたいことを伝えられた」というようなごく小さな成功体験をするだけでも、学ぶ姿勢は全く違ってくると思います。
気持ちが前向きになり、「もっと学びたい」という気持ちが増して、良い循環が生まれてくることになるのです。

私自身の経験ですと、子供の頃旅行に行った時に商品の値段の尋ね方が分からなくて、祖父に「How much is this?」という表現を教えてもらったことがあります。
そして実際に商店でその表現を使った時、ちゃんとコミュニケーションが取れて、とても嬉しかったことが印象に残っています。

大人になってからも、私自身は「自分は全然英語が話せない」と思い込んでいたのですが、留学先で素晴らしいホストマザーに巡り会えて、「あなたは上手に英語が話せているよ」「そんな表現が使えてすごいね」と親身に接してくれたことで、自分の英語力に対して自信がついた経験があります。

そして小さな成功体験を積み重ねるためには、まず最初の一歩を踏み出してほしいと思います。

英語学習に取り組んでいる読者へメッセージ

英語学習に取り組んでいる読者へメッセージ

「自分の年齢では英語を始めるのは遅いかもしれない」「仕事が忙しくて英語を学習するのは難しいのではないか」「自分が英語を話せるようになるなんて無理じゃないのか」といった後ろ向きな気持ちを抱えている方も多いと思います。

しかし、英語学習については、自分の置かれている環境は関係ないと私は考えています。

自分に合った学習法を見つけ、適切な学習量を確保すれば、諦めないで努力を続けることで目標は必ず達成できます。

「自分には英語は習得できない」と思い込んでいる方に対して、「できるよ」と伝えたいです。

そして環境を言い訳にして諦めることなく、前向きに英語学習に挑戦してほしいと思います。

・3ヶ月ビジネス英語コーチング・ライトコース:満席

・3ヶ月ビジネス英語コーチング・フルコース:満席

・ケイティ式30日間発音トレーニングプログラム:満席

 

下記よりお申込みください。

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