駐在妻のお小遣い事情について気になる奥さんも多いのではないでしょうか。
日本のときには夫婦共働きで自分のお小遣いは自分で稼いでいた人も、駐在妻となるために仕事を一時的に休職したり、辞めたりして旦那の稼ぎで生活をしていかなければいけないケースが多いです。
そんな駐在妻のお小遣い事情について、筆者も興味があったので同じ仲間と情報交換をしながら集めたことをここで報告します。
もくじ
駐在妻のお小遣い事情
駐在妻の小遣い事情を見ていくと、日本とは生活の仕方が少し違う部分が見えてきました。
もちろん旦那の収入に応じて、使っている金額に差がありますが、どちらかというと浪費するというよりも堅実性を求める妻が多い印象です。
アメリカの駐在妻に聞いてみた
はじめに筆者はアメリカに駐在をしている駐在妻です。
そのため、これからお話をする金額はアメリカの生活をベースに算出しています。日本と比べると少し物価が高い国でもあるので、その点は注意をして読んでください。
まず、筆者の周りで聞いたお小遣いの金額は月に200US$付近が相場でした。
低い人では「もらっていない」という人もいれば、高い人だと「配偶者手当全額」と答える人もいます。
配偶者手当とは駐在するにあたり奥さんが専業主婦として活動するため、企業から旦那の手当てに上乗せされるものです。
金額は会社によって変わりますが、月額2万円程度から7万円程度のところが多いです。
駐在妻の小遣いを「配偶者手当分」としている人は意外と多く、理由としては「金額が分かりやすい」「振込先を自分の口座にできる」といったような理由が聞かれました。
基本的には日本と同じ価値観で
駐在妻の小遣いは、計算のベースとして日本と同じ価値観で設定している人が多く、「日本で月に3万円ぐらいを自由に使っていたのでその金額に近い額を現地通貨でもらう」という駐在妻の話を多く聞きました。
そのため、赴任している国によってはなかなか自由に買い物ができないケースもあれば、逆に物価が安いので良いものを買えてしまうというケースも生まれます。
配偶者手当をお小遣いとしている人は、配偶者手当が現地の物価事情を考慮したものであり、「駐在妻のための手当て」でもあります。
しかも企業によっては、「配偶者手当の分については配偶者の口座に振り込むことができる」と規定しているケースもあるため、もらった金額をそのまま小遣いとしています。
現金化する点を嫌って小遣い制にしない駐在妻も
次に「お小遣いをもらっていない」という考えの人の意見で多かったのが「現金化するのに手数料が発生する」という点を指摘する声です。
アメリカでは、現金よりもクレジットカード・デビットカードによる支払いの方が定着しており、防犯上の観点からも現金は持ち歩かない方がよいと言われています。
また、アメリカで現金を引き出すときには気にならないのですが、メキシコに駐在していたときには旦那の給与はアメリカの銀行にドル建てで振り込まれ、それをメキシコペソに両替して現金化する必要がありました。
両替するたびに手数料が発生し、上限も1回7000ペソと決まっていたので毎回毎回取られる手数料がばかになりませんでした。
このような手数料を取られるのであれば、旦那の口座から共通して引き落としができるカードを作り、そこで自分の買いたいものを買ったほうがお得になることから、月におおよそ自由に使える金額を決めておき、その範囲内で必要なものを買うという意見も多数あります。
日本とは違うお金の事情
海外に住んでいるとお金の使い方事情も日本とは違ってきます。
突然大きな出費が入ることも日本以上にあることを考えて生活しなければいけません。
自分の稼ぎはほとんどない
駐在妻の多くは、現地でアルバイトや日本での副業をもっていない限り自分の稼ぎをもっている人はあまりいません。
そのため、どうしても旦那の稼ぎだけで生活をしていかなければならず、お金の使い方には慎重になる傾向があります。
配偶者手当や赴任手当などもあり、旦那の稼ぎは日本の2倍以上になっている人も多いかもしれませんが、やはり「自分(駐在妻自身)の稼ぎ」ではないということから、小遣いに関しても日本と同じ程度にしている人が多いです。
現金でのやり取りは日本以上に少ない
日本では、基本的な生活費とは別枠にして「小遣い」というものを設定し、現金で管理している人も多いと思います。
しかし、海外の場合、現金化することにあまりメリットがありません。
ホテル宿泊や航空機などの支払いはほとんどがカードですし、市場での支払いでも最近は電子マネーが増えています。(特にアジア圏は電子マネーが多い)
前述した防犯上、両替手数料の観点から考えても、現金で管理するメリットは小さく、別枠で管理するのではなく生活費と一緒に管理したほうが楽という声もあります。
急な出費への備えが必要
海外では日本以上に「急な出費」が多いです。特に医療関係が代表で、ちょっと風邪で病院に通うだけでも数千円、怪我して救急治療を受けようものなら数十万円かかることもざらです。
もちろん、保険に加入しているケースが多いので最終的な負担額は少なくなるのですが、最初にお金を支払わないと治療をしてもらえないケースも多いのです。
また、急遽日本に帰国しなければいけないケースが起こるかもしれません。政情不安な場所では緊急帰国もよく聞く話です。
こんなときに対応できるようある程度、現地のお金をプールしておく必要があります。
多少もらうことができる金額が多くても、いざというときのために堅実にためておく必要があります。
一人で優雅に買い物ともいえない
最後に多額のお小遣いを設定してもなかなか使えない事情もあります。
駐在妻をしていると自由に行動をするというのは何かと危険が伴いますし、まして女性一人というのは地域によってはかなり危険です。
公共交通機関が制限されていたり、自家用車が使えなかったりするような場合は、買い物は土日に家族一緒に行くことが多く、小遣いがあっても優雅に一人でなかなか使う場所がありません。
逆に多額のお小遣いをもらっていて、ハイブランドな服を着て独り歩きしようものなら、即座に標的にされてしまうような国もあります。
日本のように安全で大丈夫という国は世界的に見ると少なく、アメリカでも都市や地域によっては身なりに気を遣います。
まとめ
ここまで駐在妻のお小遣い事情についてまとめました。
やはり駐在妻自身が働いて稼いだお金ではないので、日本の奥さんがもらっている小遣い相場を元にして金額を設定している人が多かったです。
国によって物価が違うので一概に小遣いの相場金額はいくらになっているとは表現しにくいです。
海外独特の事情もあり、わざわざ自分の小遣いの金額を設定するよりもある程度の枠を自由に使うことができるようにして、生活費と一緒に関している人も多くいました。