【インタビュー】西牧コーチに聞く「TOEIC4技能満点(1390点)を取って見えた世界」とは?

【インタビュー】西牧コーチに聞く「TOEIC4技能満点(1390点)を取って見えた世界」とは?

英語と本気で向き合い始めたのは大学受験

Q.いつ頃から英語を勉強するようになったのですか?

高校生になってからです。私は元々、英語に興味も関心もありませんでした。高校では野球をしており「高校で野球を教えたい」「体育の先生になりたい」という思いから、大学はスポーツ科学部への進学を希望していました。

受験科目が国語と数学と英語の3科目で、大学受験のために英語を学び始めたのが、私と英語の出会いです。数学は自信があり、国語はそこまで力を注ぐ必要はないと考え、そこから英語を重点的に学ぶようになります。

普通は国語と数学と英語をバランスよく学ぶのですが、私は無駄なことをするのが嫌いで、常に最短ルートを進みたがる性格です。こんな私の性格から「とにかく英語を勉強すべき」という結論に至り、英語ばかりを勉強するようになりました。

Q.大学受験では具体的にどんな勉強をしていたのですか?

音読とシャドーイングです。Z会の速読英単語という教材を使って、音読とシャドーイングを1日10時間くらいやっていました。

教材を1周する度に教材に判子を押していたのですが、最終的には判子が100個以上になりました。つまり大学受験のために速読英単語を100周以上音読&シャドーイングしたことになります。

Q.なぜそこまで音読とシャドーイングにこだわったのでしょう?

「英語の学習を始める前に英語の勉強方法を学ぶべきだ」と考え、1週間ほど図書館に籠もって、勉強法について調べました。

そこでは、精神科医で教育に関する書籍を多数出版されている和田秀樹さんの本を読んだりしました。様々な著者の書籍を何十冊と調べていくうちにたどり着いた英語勉強方法が、音読とシャドーイングだったのです。

しかし周りの友人を見ても、当然音読やシャドーイングをやっている人は一人もいません。「私が英語の先生になって、英語学習者に正しい英語の学び方を教えなくちゃ」と感じ「英語の先生になりたい」という思いはどんどん強くなっていきました。

それにしても1日10時間って凄いですね...

しかし夏休みは10時間どころではありません。夏休みは控えめに言って10時間、日によっては15時間以上勉強することもありました。睡眠時間と食事の時間以外は全て英語学習の時間に当てていましたし、3時間しか寝ていませんでした。「睡眠中も何とか勉強したい」と思って、耳元で英語のCDを流したこともありますね。効果があったかどうかは分かりませんが...。

部活を引退し、友人が通っていたからという理由で、大手予備校に入塾します。入塾時のレベルチェックテストでは、私の英語の点数が高すぎるので採点をやり直すという異常事態が発生しました。

英語ばかり勉強していたので、英語のテストだけ普通ではあり得ないような点数が出ていたのだと思います。レベルチェックテストで私の英語の成績が認められ、予備校では、難関大学を目指すコースに割り当てられます。

「英語が得意なら英語の道に進めば?」と周りから言われたこともあり、この頃から体育の先生ではなく、英語の先生を目指すようになりました。

勉強は継続して少しずつ伸ばしていくやり方と、期間を決めて一気に伸ばすやり方があります。前者は1日25分のオンライン英会話のような形で、後者は1日2時間や3時間きっちり勉強する英語コーチングのような形です。そして私の勉強スタイルは完全に後者の「期間を決めて一気に伸ばすやり方」です。

私は英語コーチをしていますが、今思えば当時から英語コーチング型の学習をしていたんだなと思います。

「期間を決めて一気に伸ばすやり方」の威力を高校時代に経験していたからこそ、英語コーチになったのかもしれません。

TOEIC満点への挑戦

TOEIC満点への挑戦

Q.TOEICの学習を始めるのは大学に入学してからですか?

はい。入学時に強制的にTOEICを受けさせられたのをきっかけにTOEICに興味を持ち、満点を目指すようになりました。

Q.大学は英語学科に進学したようですが、英会話とTOEIC両方を勉強していたのですか?

大学ではTOEICに絞って勉強をしていました。大学では帰国子女が多く、彼らは元から英語を話せました。

そんな中当時の私は、英語のテストは得意でも英会話は全くできなかったので、教室の後ろの方に隠れていました。結局大学の講義では、英語を一言も話さずに終わったんじゃないかなと思います。

また「先生になるのなら英会話よりTOEICや文法の方が重要では?」という思いから、なかなか英会話の学習まで熱が入らなかったということもあります。

Q.大学時代はどのようにTOEIC対策をしていたのですか?

TOEIC対策のメインも、大学受験の勉強と同じく、音読とシャドーイングです。もちろん単語や文法も学んでいましたが、あくまでメインは音読とシャドーイングでしたね。

また大学まで片道1時間ほどかかるので、通学時間で毎日2時間、TEDやNHK WORLDを聞いていました。

TOEIC対策だけだと流石に飽きてくるのですが、TEDとNHK WORLDが良い気分転換になりました。1日最低2時間で、できる限り毎日聞こうとしていましたが、なんだかんだで平均は2日に1回くらいですので、TEDとNHK WORLDだけでも大学生活の中で合計1,400時間くらい聞いている計算になりますね。

コツコツとは真逆のメリハリをつけたTOEIC対策

私は、一般的に良い勉強方法として紹介されるような、コツコツ継続型の勉強方法が向いていません。これは大学受験のところで話した通りです。

TOEIC対策に関しても、毎日同じ量勉強するのではなくメリハリをつけて勉強していました。大学生なので、もちろん遊びたい時もあります。遊びたい時は思いっきり遊んで、やりたいと思った時に一気に勉強していましたね。

大切なのは頭を使うこと

私は、頭使って勉強をすることがものすごく大切だと考えています。

ただ参考書を買って問題を解いて終わりでは、TOEICスコアは上がりません。問題を解いて、解けなかった原因を考え、似たような問題を重点的に解く、ここまでやらなければTOEICスコアは上がりません。

Q.TOEIC満点を取得できたのはいつ頃ですか?

大学3年生の時です。

しかし、順調にスコアを少しずつ伸ばして満点を取得したわけではありません。大学在学中に20回くらいTOEICを受けたのですが、スコアは上がったり下がったりを繰り返しながら、緩やかに伸びていきました。

英語コーチの仕事を始めてから知ったのですが、TOEICでは50点くらいの誤差が出ます。つまりあなたの実力のみならず、運によってもTOEICスコアは左右されてしまうのです。よって、毎回のTOEICスコアに一喜一憂せずに、淡々とTOEICを受験すべきです。

「また下がった」と落ち込んではいけません。

私も一喜一憂せず、何ができていなかったのかを明確にして、次の試験に備えていました。そして最終的には大学在学中に、TOEIC満点の取得に至ります。

Q.TOEIC満点を取った時はズバリどういう気持ちになりましたか?

なんでもできるような気持ちになりましたね。試験が終わった瞬間に「これは満点いったな」と確信しました。

Q.TOEIC満点ともなると、時間はかなり余るんでしょうか?

TOEICは時間内に終わらなくて悩む方が多いです。

実は私が満点を取った時も、2分くらいしか時間は余りませんでした。今でも時間ギリギリにしか解き終わりませんね。それくらいTOEICは時間にシビアな試験です。

TOEIC LR満点の次はTOEIC4技能満点

Q.TOEIC4技能満点を取る上で一番大変だった技能は?

私はアメリカとポーランドに留学をしたのですが、留学から帰国した後に、TOEIC SWでも満点を取得し、大学時代のTOEIC LR満点と合わせて、TOEIC4技能満点を達成しました。

TOEIC4技能の中で一番苦労したのは、TOEIC LRのリーディングです。リーディングはリスニングと比べて難しい語彙が出題されます。

正直に言って、TOEIC満点を取った今でも、1回の試験でいくつか知らない単語が出てきます。

TOEIC SWについては、割とすんなり満点を取れました。TOEIC LRで満点を取ってから、留学をして毎日アウトプットをしていたので、基礎力が完全についていたからだと思います。SWにチャレンジしてからはすんなり取れましたが、それまでの実力養成期間は長かったですね。

Q.TOEIC4技能満点を取ったらどんな景色が見えますか?

見える景色はほとんど変わりません。4技能満点を持っていると「英語完璧なんでしょ?」と思われますが、そんなことはありません。

もちろん前よりは英語が話せるようになりましたが、会話に詰まることもまだまだあります。私自身も未だに英語学習者です。

TOEIC4技能満点を取ったからといって、分からないことがなくなるわけではありません。私でも「英語ができない状態」なので「英語ができないからもうやらない」と言う方は、いつまでたっても英語ができるようにはなりません。英語を習得するには、できない部分に目を向けるのではなく、できる部分に目を向けることが大切です。

Q.TOEIC4技能満点の実力を維持する上でどの程度の労力がかかりますか?

今は授業の準備や予習なども含めて、毎日30分程度でしょうか。英語コーチとして英語を毎日教えているので、英語に触れている時間はもっと長いです。ですが、皆さんが思うほどコツコツ英語を頑張っているわけではありません。

英語に限った話ではありませんが、ある程度のところまで突き抜けてしまうと、それからは楽になります。感が鈍ることはあっても、完全に忘れてしまうことはありません。

私はよく自転車に例えて話をします。自転車はスピードに乗るまでは大変ですが、一度スピードが出てしまえば、少ない力でペダルを回せますよね。何事もそれと同じだと思います。

それに加えて、時々英語のやる気が出る時期が年に1回くらいありますので、そこでは集中的に学習しています。

Q.留学についても詳しく聞かせてもらえますか?

Q.留学についても詳しく聞かせてもらえますか?

最初は日本語のティーチングアシスタントとして、アメリカの大学院に留学します。

普通に留学をすると学費が年間で500万円くらいかかるのですが、ティーチングアシスタントとして日本語を教えることで学費が免除され、さらにいくらか給料をもらうこともできました。

「一番安い方法で留学に行きたい」という思いからこの選択をしたのですが、周りに日本人が多かったことと、ティーチングアシスタントをしている時間は原則日本語しか話せないこともあり、思ったように英会話力が身につきませんでした。「2年もいたのに全く話せないのは恥ずかしい」と焦り、アメリカで過ごしながらオンライン英会話のDMM英会話も受講していましたね。

結局アメリカでは思うように英語を習得できず、その後はポーランドへと留学します。ポーランドでは心理言語学を学びました。ポーランドへの留学は学費が免除され奨学金も生活費をカバーできるくらいもらえていたので、ティーチングアシスタントをする必要もなく、やりたい勉強ができました。

ポーランドで学んだ心理言語学は、今の私の英語コーチングにも活きていると思います。「ポーランドよりアメリカの方が英語を学ぶのに適している」とよく言われますが、ポーランドの学校では周りに日本人もいなかったので、アメリカでの生活よりも英語漬けになることができました。

ポーランド人の大半は英語を話せます。私はポーランド語を話せず、ポーランド人も日本語を話せないので、必然的に英語でやりとりをすることになるんですよね。またポーランドでは、とにかく英語を話す機会を増やすため、あらゆることを試しました。例えばカウチサーフィンというサービスを使って、ポーランド人に街を案内してもらったりしました。カウチサーフィンとは、旅人と現地の人が自由に交流できるサービスです。

また現地の日本語ができるYouTuberに連絡をして会ったりもしましたね。こういった経験から、アメリカにいるときよりもポーランドにいるときの方が、色んな人と交流をしたり、英語を話したりする機会が多く、英語力も身につきました。

また、コミュニケーション能力も高まったと思います。知らないYouTuberに突然連絡して会ってもらうくらい必死でしたので、英語の正しさなんて気にせずに話しました。すると気が付けばずっと英語を話していたんですよね。

「英語の正しさ」ももちろん大切です。しかし、英語ではなく「コミュニケーション」に意識を向けることも大切だということに気が付きました。

Q.日本に帰国した後の話についても聞かせてください

日本に帰国後は、フランス資本の外資系企業アコーホテルズで働きました。

翻訳チェックも任されていたので、英語ができる日本人人材の中でも特に英語力を評価していただいていたのだと思います。ポーランドで鍛えた英語が活きたのでしょうか。

Q.大学受験から現在までの英語学習でどのくらいの費用がかかりましたか?

費用はそれほどかかっていません。ただし参考書は100冊以上は購入しています。特にTOEICの参考書はたくさん買いましたね。

満点が近づいてくると、参考書を1冊解いても間違いが5問しかなかったりするので、とにかく中古でもいいのでたくさん参考書を購入して、問題量を確保するようにしていました。

大学生の時に英会話スクールに通いましたが、大学が受講料を半分出してくれる仕組みだったので、年間で10万円くらいしかかかっていません。あとはオンライン英会話のような月額制のサービスを少々といった感じですね。

最後に

Q.ご自身の経験も踏まえて、英語学習で最も大切だと感じることは何ですか?

諦めないことです。

諦めなければ絶対にTOEIC満点は取れます。そして諦めないためには、満点を取った後にどうしたいのかを考えることが大切です。例えば私の場合は「影響力を高めて、多くの方に英語を教えられるようになりたい」と考えてTOEIC満点の取得を目指していました。

TOEIC満点は、決して実用的ではありません。TOEIC990点とTOEIC950点では、英語力はそれほど変わらないでしょう。TOEIC満点はもはや執念のようなものです。強い意志がある方だけが、TOEIC満点を取得できます。

英語学習に取り組んでいる読者の方へのメッセージをお願いします

安河内先生のお言葉そのままですが、英語はやればできます。やればやるだけ、できることは増えていきます。

しかし、できないことに目を向けていると、できないことは一生かけてもなくなりません。TOEIC満点でも分からないことはたくさんあります。

分からないのは英語学習者であれば皆同じです。できないことに悩むよりは、できることを見つけてみてください。

そしてがむしゃらに勉強しているだけでは効果が出ず、長続きしません。

そのため、勉強の量は足りているのか、方法は間違っていないのかなどを常に確認しながら勉強することを意識してみてください。

・2ヵ月 132,000円(税込)

・3ヵ月 188,000円(税込)

・6ヵ月 366,000円(税込)

 

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