「英単語を覚えたはずなのに、すぐに忘れてしまう」
「覚えた英単語を忘れないようにするには、どうすれば良い?」
英語の勉強している人の多くは、このように「英単語を覚えられない」と悩んだ経験があるのではないでしょうか。
見覚えはあるのに意味がすぐに出てこない、覚えたはずなのにすぐに忘れてしまう、というのは英語学習においてもよく見られる悩みです。
この記事では、なぜ覚えたはずの英単語をすぐに忘れてしまうのかについて、その理由を解説していきます。加えて、どうすれば英単語を忘れにくくなるのかについても紹介します。
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もくじ
英単語をすぐに忘れる理由
英語学習に欠かせないのが、英単語の暗記です。英語力アップのために、毎日継続して単語暗記に取り組んでいる人も多いでしょう。
しかし、何の工夫もせずにひたすら単語の暗記をしていても、なかなか記憶に定着しないかもしれません。
具体的に言うと、覚えたはずの英単語をすぐに忘れてしまう理由としては、以下が挙げられます。
- 復習を適切にできていない
- 英単語と日本語訳を丸暗記している
- 単語暗記以外の勉強をしていない
- アウトプットをしていない
それぞれの理由について、詳しく見てみましょう。
復習を適切にできていない
英単語をすぐに忘れる理由の1つ目は、復習が適切にできていないことです。
英語の勉強方法について調べたことのある人の中には「エビングハウスの忘却曲線」というものを聞いたことがある人もいるかもしれません。
これは人間の記憶力に関する実験により明らかになったデータです。それによると、人間の脳は1度覚えたことを復習しなければ、以下のように忘れていくとされています。
- 20分後:覚えた内容の42%を忘れる
- 1時間後:覚えた内容の56%を忘れる
- 1日後:覚えた内容の74%を忘れる
- 1週間後:覚えた内容の77%を忘れる
- 1ヶ月後:覚えた内容の79%を忘れる
人間の脳の仕組み上、1度覚えたつもりのことでも、復習をしなければ忘れてしまうということです。
このような記憶の性質を理解せずに、復習までの間隔が開きすぎていたり、復習の頻度が少なかったりすると、「暗記したはずなのに覚えていない」ということが起こりやすいです。
このように、適切な間隔、頻度で復習できていないことが、英単語すぐに忘れてしまう理由の1つ目です。
関連記事:エビングハウスの忘却曲線で英語学習の効率を最大限に発揮する方法
英単語と日本語訳を丸暗記している
英単語をすぐに忘れる理由の2つ目は、英単語と日本語訳を丸暗記するような勉強方法していることです。
単語を1つずつ、一問一答のようにひたすら覚えていく勉強方法は、テスト前夜の一夜漬けなどでは有効かもしれませんが、記憶に残りづらいです。
また、機械的に日本語訳を覚えても、リーディングやスピーキングなどで活用できないというデメリットがあります。
例えば、"see"、"look"、"watch"という3つの動詞は、すべで日本語訳にすると「見る」という意味です。しかし、それぞれの動詞は「(無意識に)見る」、「(意識的に)見る」、「(動いているものを)見る」というように、使われるべき文脈は異なります。
記事の後半で詳しく解説しますが、英単語を覚える際には、ただ単に日本語訳と英語辞書的に覚えていくのではなく、フレーズで覚えたり、動作や見た目をイメージをしながら覚えたりと、工夫することが大切です。
このように、辞書的に英語と日本語訳を暗記していることが、英単語を覚えてもすぐに忘れてしまう理由の2つ目です。
単語暗記以外の勉強をしていない
英単語をすぐに押す理由の3つ目は、英語学習を進めるにあたって、単語暗記以外の勉強をしていないことです。
英語学習を始めたばかりの人の中には、「まずは基礎となる、単語の暗記から取り組もう」と考え、単語暗記を集中的に行う人もいるかもしれません。
しかし、暗記ばかりするのは、実は効率的なやり方ではないんです。
その理由は、暗記作業ばかりしていても、覚えた単語をどう使えば良いのかを理解できないからです。覚えた単語を実際の英会話で使ってみたり、リスニングで耳にしたりすることで、記憶に強く定着するのです。
また、暗記作業のみをしていても、勉強に飽きが来てしまうリスクもあります。
このように、英語学習において単語暗記のみをしていることが、英単語を覚えてもすぐに忘れる理由の3つ目です。
アウトプットをしていない
英単語を覚えてもすぐに忘れる理由の4つ目は、アウトプットができていないことです。
単語をひたすら暗記しても、それをきちんと覚えられたかどうかをチェックしなければ、客観的に「英単語を覚えたかどうか」を判断できません。
上で紹介した通り、人は一度覚えたこともの50%以上は翌日には忘れてしまいます。そのため、勉強したその瞬間だけ暗記できていても「覚えた」とは言えないでしょう。
併せて、実際の英会話のシーンなどで覚えた英単語を使ってみることも有効です。このように、覚えた英単語を積極的にアウトプットすることで、「使える知識」として記憶に定着します。
このように、覚えた単語のアウトプットをしていないことが、英単語を覚えてもすぐに忘れる理由の4つめです。
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効率的に英単語を覚えるためのコツ
ここまで、なぜ英単語覚えてもすぐに忘れてしまうのかについて解説してきました。いずれかの原因に心当たりがあった人もいるのではないでしょうか。
それでは、どのような勉強方法に変更すれば、効率的に英単語を覚えていけるのでしょう?
ここからは、効率的に英単語を覚えていくためのコツについて紹介していきます。
- 繰り返し復習をする
- イメージや文脈などと合わせて覚える
- 英語に触れる機会を増やす
- 覚えた英単語をアウトプットする
1つずつについて詳しく見ていきましょう。
繰り返し復習をする
効率的に英単語を覚えるコツの1つ目は、繰り返し復習をすることです。
先述の通り、人の脳は一度覚えたことは翌日に半分以上を忘れてしまうようにできています。
しっかりと勉強した英単語を記憶に残すためには、上で紹介した「忘却曲線」に反発するようなタイミングで復習をすることが有効です。
1日後、3日後、1週間後、2週間後、1ヶ月後というように、間隔を開けて同じ単語を何度も繰り返し覚えましょう。
単語集を使って暗記をする場合は、「1冊を10ページずつ覚える」というやり方ではなく、「1冊をいくつかに分割して、1セクションずつ取り組む」というやり方がおすすめです。
例えば、300ページの単語集を毎日10ページずつ取り組んでいては、最初の10ページを復習できるのは1ヶ月後になってしまいます。それでは、ほとんど覚えていないでしょう。
そうではなく、300ページを10分割して、1週間目に1セクションの暗記、2週間目には2セクション目の暗記と1セクション目の簡単な復習、というように進めていきましょう。
何度も繰り返し適切な頻度で復習することが、英単語を効率的に覚えるコツの1つ目です。
イメージや文脈などと合わせて覚える
効率的に英単語を覚えるためのコツの2つ目は、英単語と日本語和訳を辞書的に暗記するのではなく、イメージや文脈などと共に記憶することです。
上述の通り、英単語をただ機械的に覚えても、実際の英会話や読解でその英単語に出会った場合に、スムーズに訳すことができない可能性があります。
適切に単語の意味を理解したり、正しい単語を選んで話したりするためには、英単語をフレーズで覚えたり、その単語の動作や見た目をイメージしながら覚えることが大切です。
例えば、"see"という単語を覚える際には"I see some people."、"look"という単語を覚える際には"I look at the picture."というようなフレーズで覚えると、その単語の和訳のみではなく、どのような文脈の中で使われるのかということまで覚えられます。
また、フレーズで覚えることで「seeは他動詞で前置詞がいらない」、「lookは自動詞で、動詞の後にはatが使われる」という部分まで覚えることができます。
このように、日本語訳を丸暗記するのではなく、フレーズを使って暗記することが、効率的に英単語を覚えるコツの2つ目です。
英語に触れる機会を増やす
効率的に英単語を覚えるコツの3つ目は、英語に触れる機会を増やすことです。
英語力を伸ばすために、まずは単語の暗記をしようとする人は多いです。
しかし、英語力を伸ばすのであれば、単語暗記ばかりに集中するのはあまり効率的とは言えません。
たとえ英語の学習を始めたばかりであっても、英単語の暗記と並行しながら、リーディングやリスニングなどの勉強も行うことが大切です。
覚えた単語が英文の中で出てくると、どのような文脈でその単語が使われるのかを理解できるようになります。
また、覚えた単語を実際の会話で使うことで、記憶に定着しやすくなります。
このように、英語に触れる機会を増やすことが英単語を効率的に覚えるコツの3つ目です。
覚えた英単語をアウトプットする
効率的に英単語を覚えるコツの4つ目は、覚えた英単語をアウトプットすることです。
先述の通り、単語を本当に覚えられたかどうかをチェックするためには、アウトプットが重要です。
ただひたすら覚えるのではなく、定期的に復習も兼ねて1度暗記した単語をテストしてみましょう。
おすすめは、初学日から1日後、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後など自分で期間を設定して、それぞれの節目でテストをすることです。
1ヶ月や3ヶ月の節目のテストで忘れてしまっていた単語は、苦手で覚えにくい単語と言えます。そのような単語にはチェックをつけておき、3ヶ月目以降はチェックが付けられた単語のみを繰り返し復習しましょう。
こうすることで、既に覚えた単語を何度もチェックする必要がなくなり、効率的に暗記を進められます。
また、チェックテストのほか、実際の英会話でアウトプットをすることも有効です。会話の中で覚えた単語を使ってみると、それがきちんと伝わるかどうか、正しい使い方ができているかどうかをチェックできます。
また、実際に使った単語は記憶にも定着しやすいでしょう。
英会話スクールでは、覚えた英単語を使って会話ができるだけでなく、その単語の使い方が正しいかどうか、発音は正確にできているか、他にどのような言い回しができるかという部分まで教えてくれるでしょう。
また、英語の勉強方法やモチベーション維持の方法で悩んでいる方は、英語学習の目的までの適切な学習方法と日々の進捗管理も行ってくれる英語コーチングスクールの利用もおすすめできます。
このように、覚えた英単語をアウトプットすることが英単語を効率的に覚えるコツの4つ目です。
英単語は復習頻度や覚え方を工夫をして暗記しましょう
ここまで、なぜ覚えたはずの英単語をすぐに忘れてしまうのかについて解説してきました。英単語を忘れる理由としては以下の4つの原因が考えられます。
- 復習を適切にできていない
- 英単語と日本語訳を丸暗記している
- 単語暗記以外の勉強をしていない
- アウトプットをしていない
上野それぞれの原因に対処するためには、以下のような工夫をして英語の学習を進めることが大切です。
- 繰り返し復習をする
- イメージや文脈などと合わせて覚える
- 英語に触れる機会を増やす
- 覚えた英単語をアウトプットする
この記事を参考にしながら、効率的に英単語を覚えていってみてください。
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