「英語の音読をしているけれど、舌が回らない」
「シャドーイングで、ネイティブのスピードについていけない」
「うまく口を回すにはどうすればいい?」
英文の音読やシャドーイングのトレーニングをしていると、このような悩みにぶつかることも多いのではないでしょうか。黙読ならばスラスラ読めても、いざ声に出すと突っかかってしまったり、口がうまく回らないということは珍しいことではありません。
この記事では、英語を話すときに舌が回らないという現象について、その原因と原因に応じた対処方法を解説していきます。また、記事の最後では、正しい発音を身に着けるための効率的な手段についても紹介しています。
英語を話すときに口が回らずに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ビジネス英会話を効率よく身につけたい方におすすめの3スクール
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ENGLISH COMPANY言語習得の科学「第二言語習得研究」の知見を活かしたトレーニングにて、最短距離で目標達成を目指す。
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STRAIL(ストレイル)英語コーチングに特化させることにより、格安で受講できる。
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トライズ1年間の受講生の継続率は91.7%。「もう挫折したくない」と思っている人におすすめ。
もくじ
英語で舌が回らない理由
英語を話すと舌が回らなくなるのには、いくつかの原因が考えられます。ここでは、うまく発音できない時に考えられる3つの原因について解説します。
日本語に存在しない音がある
ひとつ目の理由は、英語には日本語に存在しない音があり、また単語と単語のつなぎ目で「音の消失」や「音の連結」が起きることがあるためです。
例えば「R」「L」「th」に代表されるように、英語には日本語に存在しない音が多くあります。普段使っている日本語とは違う音を出すためには、その発音の仕方、舌の使い方を学ぶ必要があります。文中にこれらの音が登場した際、正しい出し方を知らないと頭で考えてしまい「口が回らない」という状況に陥ることがあります。
「音の消失」についても同様で、そのルールを知らずに読むと、舌が回らなく感じることがあるでしょう。英語には、スペルにはある音のはずが、発音すると消失したり弱くなることが多くあります。それを知らずに全ての音をしっかりと発音しようとすると、どうしてもネイティブのスピードには追いつけず、スムーズに話すことはできません。
音声スピードが速すぎる
2つ目の原因は、音声スピードが速すぎることです。ネイティブの音声から少し遅れて発音する「シャドーイング」やネイティブの音声とぴったり同時に発音する「オーバーラッピング」などを行う場合は特に注意が必要です。ネイティブの発音する音声スピードと同じスピードで音読をしている際に「舌が回らない」と感じる場合、音声スピードが速すぎる可能性があります。
上述の「日本語に存在しない音の出し方を知らない」ことも関係してきますが、つまずく箇所を自分で認識できないまま、速いスピードで無理やり音読をしても、何が原因でつっかえてしまうのかを理解できません。また、正しい発音を知っていても、それが高速になると口が慣れていないため、上手く呂律が回らないという場合もあるでしょう。どちらの場合も「まずはスピードを落としてから徐々に速度を上げる」ことで解消ができます。具体的な解決方法については、後ほど詳しく紹介します。
【関連ページ】シャドーイングとは?本当に効果のあるやり方と5つの注意点を徹底解説
【関連ページ】オーバーラッピングとは?シャドーイングとの違いやコツまで解説
教材のレベルが合っていない
3つ目の原因は、利用している教材がレベルに合っていないことです。特に「黙読であれば読めるのに、いざ声にだすとうまく舌が回らない」場合などは、教材のレベルが合っていない可能性が高いでしょう。多くの日本人は、リーディングに重きを置いた英語教育を受けてきているため、同じ教材を利用しても読むことはできても、声に出すと難しく感じられることが少なくありません。
また、初見の文章を音読しようとすると、難しく感じられることも多くあります。発音できたとしても、内容が頭に入ってこないこともあるでしょう。音読やシャドーイングをする際には、一度黙読で読んで、内容をきちんと理解している文章を使うことがおすすめです。
英語で舌が回らないときの対処方法
ここまで、英語で舌が回らない際の3つの原因について解説してきました。ここからは、それぞれの原因に対して、どのように解決していくべきかを紹介していきます。
発音についての知識を身に着ける
日本語に存在しない音や、音の消失などが原因で「舌が回らない」と感じている場合の対処方法は、発音についての知識を身に着けることです。
まずは、「R」「L」「th」などの日本語にはない音の発音を習得しましょう。そうすることで、発音方法を頭で考えることなく、スムーズに発音できるでしょう。
また、英語特有の音の変化についての知識も学びましょう。具体的には、"Look up. "が「lúkəp」となる「音の連結」、"want to~ " が "wanna" と発音される「音の同化」、"That’s right. " の "t" の音が発音されない「音の脱落」などがあります。これらのルールを頭に入れておくと「書かれた文字を全て発音しなくてはならないわけではない」と、自然な発音をできるようになるでしょう。
英語特有の発音や音の変化を習得した上で舌が回らない場合には、英語の早口言葉を使った発音練習も有効です。英語の早口言葉では似た音を連続で発音するため、しっかりと発音するためには、舌と口をはっきりと動かす必要があります。そのため、早口言葉を練習するうちに自然と舌と口の筋肉が鍛えられます。"Tongue Twister" と検索すると、発音練習に有効な早口言葉が数多く出てくるので、試してみるのもひとつの手です。
スピードを落としてみる
音声スピードが速すぎることが原因で口が回らない場合には、まずはスピードを落としてゆっくりと発音してみましょう。
音読やシャドーイングの目的のひとつには、「発音を身に着ける」「英語を英語のまま読む」ことがあります。これらを達成するためには、必ずしもネイティブのスピードで読む必要はありません。まずは、自分が読めるくらいの速さで、正しい発音で読んでいきましょう。始めはゆっくり読んでいても、繰り返し読むうちにスピードが上がってきます。スポーツと同じで、身体は同じ動作を繰り返すと、上手にスムーズに口が回るようになっていくのです。
シャドーイングをしている場合は、まずは音声再生速度を0.5倍速程度まで落としてみましょう。スローで読まれる音声を真似して正確に発音してください。ゆっくりと1節ずつ、もしくは1文ずつ発音しましょう。遅いスピードで「正しく発音できている」と自信を持ててから、徐々にスピードを上げていくのです。最終的にはネイティブと同じスピードまでスピードを上げ、その速さで何度も繰り返し読んでみてください。ネイティブスピードで数十回繰り返し同じ文章を音読していると、口が慣れて詰まることはなくなります。
意味を理解した上で繰り返し読む
教材のレベルが合っていない場合は、少し簡単な教材を選ぶ、もしくは黙読にて完全に意味を理解してから音読に取り組みましょう。
特に音読に苦手意識がある場合は、まずは英語圏の子供向けの本や、絵本の利用などからはじめてみても良いでしょう。あくまで「正しい発音をする」ことに目を向けて、教材を選んでみてください。黙読で内容を理解する観点から見れば「簡単すぎる」と感じられる教材でも、いざ読んでみるとつまずくことに気づくはずです。
教材を変更したくない場合、または特定の文章を読み込みたいという場合は、まずはテキストの内容を黙読で完全に理解しましょう。文章を目で追って、英語を英語のままで理解できるようになってから、音読に取り組んでみてください。その場合も、いきなりネイティブのスピードで読もうとせずに、まずはスピードを落として正確に発音することがポイントです。
コーチングスクールでは英語の発音の悩みも解決できる
ここまでみてきた通り、英語で舌が回らない際は「発音についての知識を身に着ける」「スピードを落としてみる」「意味を理解した上で繰り返し読む」という対処方法を取ることが、改善には有効です。
しかし「どれに原因があって舌が回らないのか自分ではわからない」「正しく発音できているか判断できない」「実践的な会話においてもきちんと口が回るように練習したい」と悩む人もいるかもしれません。
そんな方には、コーチングスクールの利用がおすすめです。コーチングスクールでは、英語のプロが舌が回らない時の原因を、1人1人詳細に特定してもらえます。また、多くのスクールでは発音のレッスンもあるため、正しく発音できているかをチェックしてもらえ、誤っている場合は矯正してもらえるでしょう。もちろん会話の機会も多く提供されるため、実践で使えるかの確認も可能です。
英語の発音に不安のある方や、客観的に自分の発音を矯正してもらいたい方には、カウンセリングなどの検討もおすすめです。
以下にビジネス英会話を効率よく身につけたい方におすすめの英語コーチングスクールを3つご紹介します。
ビジネス英会話を効率よく身につけたい方におすすめのスクール
英語コーチングスクールの体験レッスンやインタビューを30スクール以上行ってきた当サイトが、本当におすすめだと思ったスクールを3つだけ紹介しておきます。ぜひ活用してみてください。
ENGLISH COMPANY
公式サイト:https://englishcompany.jp/
『ENGLISH COMPANY』は、科学的なトレーニングと英語学習のコンサルティング(コーチング)で、最短距離で目標達成を目指すための英語コーチングスクールです。
ENGLISH COMPANYでは言語習得の科学「第二言語習得研究」の知見を活かしたトレーニングを行います。
第二言語習得研究に沿ってあなたの課題を発見し、それに適した学習方法を選択するので、一切の無駄を省いて効率的な学習ができます。
関連記事:ENGLISH COMPANYの口コミ・評判まとめ【時短で伸ばす!】
STRAIL(ストレイル)
公式サイト:https://strail-english.jp/
『ストレイル』は、ENGLISH COMPANYを運営しているスタディーハッカーが運営する英語のパーソナルジムです。
学習方法については、ENGLISH COMPANYと同じく「第二言語習得研究」に基づいています。
ENGLISH COMPANYとの違いは、自習中心の英語コンサルティングサービスを提供している点、グループレッスンを採用している点です。
ENGLISH COMPANYの半分程度の月額で受講できます。期間も2ヶ月と短いので、第二言語習得研究に基づいて、短期間で集中して成果を出したいという方におすすめです。
関連記事:【高密度トレーニングとは?】ストレイル(STRAIL)の口コミ・評判まとめ
トライズ
公式サイト:https://toraiz.jp/
『トライズ』は、1年間で1000時間の学習時間を確保して英語をマスターする英語コーチングスクールです。
他英語コーチングスクールと比べると、期間が長く、本気で英語を極めたいという強い意思がある方向けのサービスです。
英語の習得には最低でも1000時間必要と言われています。その1000時間の学習をコースに含めている英語コーチングスクールは他にはありません。
確かに英語コーチングで学習習慣を身につければ、受講後も自走して学習できます。しかし「本当に自走できるのか?」「途中でやる気がなくなってしまわないか」と不安ですよね。 しかしトライズでは、1年間のコーチングで確実に1000時間の学習時間を確保できます。
1年間の受講生の継続率は91.7%という高さです。「もう挫折したくない」「なんとしてでも英語力をあげたい」という方におすすめです。
関連記事:【1年で英語が話せる?】トライズ(TORAIZ)の口コミ・評判まとめ
無料カウンセリングをしっかり活用して、ご自身にあった英語コーチングスクールを見つけてみてください。
まとめ
ここまで、英語で舌が回らない場合の原因と対処方法を紹介してきました。英語で舌が回らない原因は、大きく言って以下の3つが考えられます。
- 日本語に存在しない音がある
- 音声スピードが速すぎる
- 教材のレベルが合っていない
上記3つのそれぞれの原因を解消する対処方法には、以下の3つがあります。
- 発音についての知識を身に着ける
- スピードを落としてみる
- 意味を理解した上で繰り返し読む
「英語を話すときに舌が回らない」という人は、これらのうちの1つだけに問題があるのではなく、複数に問題がある人も多いでしょう。正しい発音を知っているか、ゆっくりであれば発音できるのか、意味を理解できているか、1つ1つの原因を確認しながら音読をしてみてください。
また、正しく発音できているか気になる方や、発音の矯正をしてもらいたい方、スムーズに会話をする練習がしたいという方には、英会話コーチングスクールの利用もおすすめできます。
英語を音読する際に舌が回らず悩んでいる方は、この記事を参考に改善してみてください。