大人が中学英語からやり直す際の勉強法を紹介【準備から注意点まで】

大人が中学英語からやり直す際の勉強法を紹介【準備から注意点まで】

「英語を一からやり直したい」
「中学英語から勉強し直したい」
「久しぶりに英語を勉強するけれど、何から取り組めば良いかわからない」

海外出張や赴任、昇進にTOEICの点数が必要など、大人になってから英語力が必要になる機会は多くあります。学生時代から英語が苦手で、何から手をつけるべきかわからず困ってしまうという人も多いのではないでしょうか。

この記事では、英語に苦手意識を持っている方に向け、大人になってからの中学英語の勉強方法について紹介します。英語が苦手な人が中学レベルの英語から始めるべき理由、学習前にどんな準備が必要か、具体的にどんな学習するべきかまで解説していきます。また、記事の最後では、忙しい方でも時間を取って英語学習を進めていく方法も紹介しています。

英語の学習方法で悩んでいる方、中学レベルの英語から始めたいけれど、何から手をつけていいかわからない方は、ぜひ参考にしてみてください。

英語が苦手な大人は中学レベルから勉強を始めるべき理由

「確かに英語は苦手だけど、中学英語から始める必要はあるのかな」
そう疑問に思う人もいるかもしれません。結論を先に述べると「英語が苦手なら、中学レベルの英語からスタートするべき」です。その理由は、以下の3つです。

  • 英語学習の最終目標が何であれ、基礎は中学で習う単語と文法
  • ネイティブの会話は基礎的な英語で構成されている
  • 基礎ができていないと、誤った英語が定着する可能性がある

英語学習の最終目標が何であれ、基礎は中学で習う単語と文法

大人になって英語を学習する目的は人によって様々です。出張のためにビジネス英会話を習得したい人、昇進のためにTOEICを取得したい人、あるいは旅行のために日常会話をマスターしたい人もいるかもしれません。しかし、どんな目的を持っている人も共通して基礎となるのは「中学校レベルの単語・文法」です。

これがベースとなり、その上に「ビジネスの言い回し」「TOEICで頻出単語」などを積み上げていくイメージです。土台がしっかりしていないと、積み上げもスムーズにいかないでしょう。

「ネイティブの会話は基礎的な英語で構成されている

実は、英語のネイティブスピーカー同士が日常会話を行う際に使われる単語数は、たったの3,000語が9割近くを占めていると言われます。

そして、中学で習う英単語数は約1,200語と言われています。つまり中学で習う英単語は、ネイティブの英会話で使われる単語数の3分の1にもあたるのです。なので、まずは中学レベルの英単語をマスターすることが大切です。

基礎ができていないと、誤った英語が定着する可能性がある

特にスピーキングなどにおいて、間違った英語が定着する可能性が高いです。 基礎的な文法や単語ができていないまま、とにかくアウトプットをする人がいます。それでも、なんとか知っている英単語・文法を絞り出すことで会話は成り立つでしょう。 しかし、それをずっと続けてしまうと「伝わるからこれでいい」と思い、 間違った英語が定着してしまう可能性があるのです。

一度定着したフレーズを直すのには労力がかかります。そのため、先に正しい文法を頭に入れておいて、正しい英語を話せるようにしてからアウトプットをした方が良いのです。

このような理由から、英語に苦手意識がある大人は、中学英語から学習をスタートすべきと言えます。

大人が中学英語を勉強し直す際に必要な準備

それでは、大人が中学レベルの英語を勉強し直すためには、何から始めれば良いのでしょうか。具体的に勉強に取り組む前に、まずは以下の3つの事前準備をきっちりと行いましょう。

  • 目標設定
  • 学習計画を立てる
  • 学習環境を確保する

ここでは、中学英語を一から勉強し直す際に必要な準備を紹介します。

目標設定

学習を始める前に必ずすべきことのひとつは、目標設定です。英語の学習をする動機は何でしょうか。「海外出張がある」「英語でプレゼンをしなければならない」「上司が外国人」「昇進にTOEICの点数が必要」...など、「仕事で英語を使う」とひとことで言っても具体的な目的は人によって異なるはずです。

自分自身の英語学習の動機を明確にして、それに応じたゴール設定を行いましょう。例えば「海外出張がある」人ならば、ビジネス英語はもちろんのこと、飛行機やホテル、会食時などで使用する日常会話も学習する必要があります。一方、「昇進にTOEICの点数が必要」という人であれば、会話に重点を置かずに、単語の暗記や文法のインプットなどに時間を割くべきです。

このように、ゴールによって英語の学習方法は大きく異なります。そのため、何よりもはじめに、英語学習の最終目標を設定しましょう。

学習計画を立てる

最終目標を設定したら、次はゴールまでの道のりを設計します。おすすめは、「時間」「タスク」の両方から計画を立てることです。

まずは、ゴールから逆算して、やるべきタスクを決定します。例えば「TOEICで500点を取得する」が目標であれば「単語集を1冊暗記する、文法書やテキストを1冊暗記する、過去問を10回解く」などです。

やるべきタスクを決めたら、次は時間を決めます。まずは最終目標達成までの期限を決めましょう。TOEICが目標であれば試験日がそのまま期限になります。そして、上で決めたそれぞれのタスクにかかる時間をざっと見積もり、合計してください。「目標達成の期限までに残された日数」を「全てのタスクにかかる時間」で割ったものが、1日あたりに取るべき学習時間です。もちろん、これはあくまで大まかな計画です。学習の進捗状況や仕事の状況など応じて、時間配分は臨機応変に変更しましょう。

また、中学レベルの英語から始める場合は、最終ゴールまでの過程に小さなゴールをいくつか設定するのも良い方法です。「中3レベルまでの単語集を丸暗記する」などのゴールをいくつか設けておくと、達成感を味わいやすくモチベーションが維持されるでしょう。

学習環境を確保する

目標設定をして、学習計画を立てたら次は学習環境の確保です。ここで言う「学習環境」には、学習するために必要なもの、例えば静かな空間や集中して勉強できる時間、またアウトプットの機会も含みます。

「空間・時間」について、「勉強」と聞くと「机に向かって静かに行うもの」という固定観念がある人も多いかもしれませんが、働きながら毎日その環境を確保するのは難しいでしょう。大人の英語学習で味方につけるべきはスキマ時間です。例えば「通勤時間は単語の暗記を行う」「お昼休みは15分間リスニングを行う」と、日々のスケジュールを見ながら、少しでも英語学習に充てられそうな時間を見つけ、実行しましょう。

このあと詳しく解説しますが、スピーキングやリスニングにおいては「耳からの学習」は非常に重要です。「机に向かっての勉強」に拘らずに、毎日の中で小さな時間を積み重ねて学習時間を確保しましょう。

ただし、TOEICが目的なら問題演習、英会話が目的なら実践練習など「ある程度のまとまった時間が必要」あるいは「相手が必要」という場面も出てきます。静かな空間が必要ならば図書館に行く、相手が必要ならばオンライン英会話を利用するなど、手段は様々ですが、効率的に英語学習の環境を用意したい場合のおすすめは、英会話スクールの利用です。

多くのスクールではレッスン時以外も自由に利用できる自習室が用意されているので、静かな空間をすぐに得られます。また、会話レッスンではアウトプットの機会を得るだけでなく、自分のミスや理解できていない部分を客観的に指摘してもらえます。

大人が取り組む中学英語の学習方法

次は、大人が中学英語からやり直す際の、おすすめの具体的な学習方法について紹介します。取り組むべき学習は、主に以下の5つに分けられます。

  • 単語・熟語の暗記
  • 文法の復習
  • 長文に触れる
  • 音読・シャドーイング
  • アウトプット

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

単語・熟語の暗記

まずは、単語や熟語の暗記からです。中学レベルの英語を読むのにも苦労するという人は、基礎的な単語・熟語がインプットされていないことが多いようです。「見たことがある単語だけれど、どんな意味だっけ」と、瞬時に意味が出てこないものも多いのではないでしょうか。中学レベルの英単語を瞬間的に意味を理解できなければ、会話でもTOEICでも苦労するでしょう。復習の意味も込めて、一度高校受験レベル程度の単語集に取り組んでみてください。

単語集の取り組み方のおすすめは、まずはチェックテストのような感覚で全ての単語を「わかる」「わからない」に振り分けていくことです。1ページ目から覚えていくのではなく、最初に一通り単語をテストします。そうして、「わからない」に振り分けられた単語のみを学習していってください。

単語の暗記には、単語集を用いるほか、忙しい社会人にはスマートフォンアプリの利用もおすすめです。単語集と連動したアプリなどを利用すれば、通勤時間などのスキマ時間にも単語の復習ができます。

文法の復習

単語・熟語の暗記と並行して行うべきは、文法の復習です。高校受験用など、中学3年間で習う文法の演習と解説が詰まった文法書を1冊用意し、取り組みましょう。

社会人の英語学習者には、文法を軽視して「とにかく実践」「ひたすら文章を丸暗記する」という人も少なくありません。しかし「実践」「文章の暗記」を行って効果が現れるのは、その土台となる「文法」をきちんと理解している場合です。TOEICにおいては当然、英会話においても、文法を理解しておくことは重要です。

文法の学習も、単語の学習と同様に、はじめに自分が理解できているところと、そうでないところを振り分けるチェックテストを行うのがおすすめです。まずは演習問題を解いてみて、理解があやふやなな部分のみを、解説をじっくり読みましょう。解説を読んでもわからない場合には、別途、文法書を使って勉強し直しても良いでしょう。

長文に触れる

長文に触れ合う機会も必ず設けましょう。もちろん中学レベルの参考書を用意して解いても良いですが、ゴールがTOEICではなく英会話などの場合には、より「生きた英語」に触れられる教材を用意するのがおすすめです。

簡単な英語で書かれた学習者向けのニュースや小説、映画、ドラマを教材として選んでみましょう。英語が苦手な理由のひとつに「英語の参考書や問題集がつまらなかったから」という人も多いのではないでしょうか。なので、自分が興味を持てるジャンルのニュースやドラマから学んでみるのも一つの手です。

教材選びのポイントは「日本語訳のある教材を選ぶ」ことと「レベルに合った教材を使う」ことです。「意味を正確に理解できているか」をチェックするために、日本語訳がある教材を選択してください。また、教材のレベルが難しすぎると、挫折の原因になってしまいます。まずは「英文を読むことに慣れる」ことを目的に、難しすぎない、英語学習者向けの教材を選んで読んでみましょう。

音読・シャドーイング

自分で選んだ長文教材を利用して、音読やシャドーイングをすることもおすすめです。 これも中学校では取り組まなかった学習方法かもしれませんが、リスニング・スピーキング力を高めるのには必須の勉強方法です。

シャドーイング(=shadowing)とは、英語の音声を聞きながら、少し遅れてそれを真似して発音する学習方法のことです。聞こえた英文のすぐ後ろを影のように追いかけて読み上げます。ネイティブの音声を真似て発音することで、発音や強弱、イントネーション、音の消失などを学ぶことができます。 また、同じ文章を何度も繰り返し読めば、それがどんどん頭に定着していきます。 そうすると自然とフレーズが口をついて出てくるようになります。

また「話せない言葉は聞き取れない」という言葉があります。反対を言うと「話せる言葉は聞き取れる」のです。英文を正しい音で話せるようになれば、リスニング力もついてきます。英語には、「R」「L」などの日本語にない発音の他、音の消失や英語特有の抑揚など、慣れていないと聞き取れないものが多くあります。ネイティブの発音を聞きながら、真似て発音していくことで、徐々にそれらを理解できるようになり、リスニング力も向上します。

つまり、シャドーイングはスピーキングやリスニングなど、全体的な英語力を底上げするのに適した学習方法と言えるのです。

アウトプット

特に仕事で実際に英語を話す必要がある人に欠かせないのは、アウトプットです。アウトプットも、中学校の授業ではなかなかその機会がなかったという人も多いのではないでしょうか。

注意したいのは、アウトプットは、知識を身につけるのと同時並行で行うべきということです。「アウトプットは単語と文法をマスターしてから」と避けてしまう人もいるようですが、それではいつまで経っても話せるようにはなりません。怖がらずに、どんどんアウトプットの機会を設けましょう。もちろん、先述の通り、単語や文法の学習をスキップしてアウトプットばかりするのは避けるべきです。

アウトプットと一口に言っても、外国人との交流サークルに入ったり、英語で日記を書いたり、海外旅行に行ったりと、その方法はたくさんあります。しかし、おすすめはやはりネイティブの指導を受けられる英会話スクールの利用です。アウトプットの大きな目的は、学んだことがしっかり定着しているかをチェックすることと、自分の理解や発音が正しく相手に伝わるかを確認することです。これを実践するためには、正しい英語を理解している相手の存在が必要です。

英会話スクールでは、正しく英語を理解した教師を相手としてアウトプットの練習ができます。また、自分が間違っている場合には指摘してくれることもメリットです。国際交流サークルや、海外旅行では、話す機会を得られても、ミスを指摘してもらえることは少ないでしょう。ミスを知り、修正していく過程が大切です。

インプットした知識は、アウトプットを繰り返すことで「使える知識」へと変化してゆきます。

コーチングスクールがおすすめな理由

ここまで、大人が中学レベルの英語を学習する際の準備と学習方法について紹介しました。「やり方はわかったけれど、取り組む時間が取れそうにない」「計画を立てたけれど、これで期限までに独学で目標達成できるか不安がある」「アウトプットの機会をなかなか見つけられない」と言う人もいるかもしれません。そんな方におすすめなのは、英会話コーチングスクールの利用です。

コーチングスクールとは、ただ英語を教えるのではなく、1人1人の目標や仕事の状況、日々のスケジュールなどをヒアリングした上で、その人に合った学習スケジュールを組み立ててくれるスクールです。毎日、もしくは毎週、学習状況をコーチに報告、相談するなどの仕組みが整っていることが多く、モチベーションの低下も防いでくれるでしょう。具体的には、以下のメリットがあります。

  • 最短距離でゴールに到達できる
  • スケジューリングをしてくれる
  • 挫折しない仕組みが整っている
  • レベルに応じて学習を進められる
  • 発音練習も可能

忙しくて時間が取れない社会人の方は、ぜひ一度カウンセリングなどを受けてみることをおすすめします。

まとめ

ここまで、大人が中学英語からやり直す際の勉強方法について紹介してきました。

英語が苦手な大人は、以下の3つの理由より中学レベルの英語から勉強し直すべきと言えます。

  • 英語学習の最終目標が何であれ、基礎は中学で習う単語と文法
  • ネイティブの会話は基礎的な英語で構成されている
  • 基礎ができていないと、誤った英語が定着する可能性がある

大人が中学レベルの英語を学習し直す際に行うべき準備は、以下の3つが挙げられます。

  • 目標設定
  • 学習計画を立てる
  • 学習環境を確保する

また、「仕事が忙しくて学習時間を確保しにくい」「学習計画を立てたが不安がある」「モチベーションが保てない」という人は、英会話コーチングスクールの利用もおすすめです。これらの悩みを解消できることに加え、学習環境を確保できたり、アウトプットの機会を設けたりできるメリットがあります。

また、具体的に取り組むべき学習には、以下の5つがあります。

  • 単語・熟語の暗記
  • 文法の復習
  • 長文に触れる
  • 音読・シャドーイング
  • アウトプット

この記事を参考に、中学英語からの勉強に取り組んでみてください。

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ユカ

旅行好きなフリーライター。大学受験で英語の知識を叩き込み、在学時に留学や旅行で実践的な英語力を身につける。アメリカ留学を経験、世界一周をして40ヵ国近くへ訪問済み。TOEIC850点。

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