「二重否定が苦手で困る。訳し方のコツは?」
「1文に否定語句が2つ出てきた時は否定?肯定?」
英語の二重否定とは、簡単に言うと「1文の中で否定する表現を2度使うことで、肯定の意味を示す」というものです。しかし、一見するとわかりにくく、訳し方や使い方に困っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、英語の二重否定の概念を詳しく解説していきます。併せて、訳し方のコツやよく使われる二重否定の慣用句についても紹介します。二重否定の訳し方や表現方法について疑問を持っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
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もくじ
英語の二重否定とは?
二重否定とは「~しない人(もの/こと)はない」というように、否定する言葉を否定することで、結果的に肯定の意味を表す文章のことを指します。日本語でも「笑わずにはいられない(=笑う)」「できなくはない(=できる)」という表現がありますね。英語も同様な表現の仕方があるのです。
英語の二重否定の例
具体的な英文の例文をいくつか挙げてみます。
"There was nobody who did not go there."
=「そこに行かなかった人は誰もいなかった」
=「全ての人がそこに行った」
" No doubt you will succeed."
=「あなたが成功することに疑いはない」
=「間違いなくあなたは成功する」
" He was not unhappy."
=「彼は不幸というわけでもなかった」
=「彼は幸せだった」
例文①では、文の中に"nobody"とnot go"という2つの否定があることがわかります。例文②では文の中に" doubt"という疑いを示す言葉を" no"で打ち消しているのです。例文③も同様に、"unhappy"というマイナスな語句を"not"で打ち消します。このような「マイナス、もしくは否定の言葉をさらに否定する文章」のことを二重否定と呼びます。
英語の二重否定を使う意義
それではなぜ、このような紛らわしい表現があるのでしょうか。その理由は、二重否定をすることで、単に肯定文で表現するよりも強調することができたり、ためらいの気持ちを表現できたりするからです。
例えば最初に挙げた問題①の"There was nobody who did not go there."は、二重否定を用いることで単に"All of them went there."と表現するよりも「誰ひとり残らず全員が行った」ということを強調できています。
例文②も同様に、単に"You will succeed."と表現するよりも" No doubt you will succeed."とすることで「成功することへの確信度合い」を強めています。
例文③は、ためらいの気持ちを表すような言い回しです。日本語で考えても" He was happy.(=彼は幸せだった)" という表現よりも、" He was not unhappy.(=「彼は不幸ではなかった」)" と表現する方が「幸せ」に対してためらいの意味を感じられるのではないでしょうか。
このように、二重否定を用いることで、表現する人の強調やためらいの意図を伝えられるのです。
二重否定の訳し方のコツ
英語で二重否定が登場した際に、訳し方に困ってしまう人も多いでしょう。二重否定は基本的に「否定を示す語句が1文に2つ登場した場合は肯定」と覚えて、肯定文として訳すとわかりやすいでしょう。よく使われる二重否定の熟語や慣用句は、丸暗記してしまうのも有効です。
また、二重否定は多用すると「わかりにくい文章だ」とみなされることもあります。ライティングやスピーキングの際には、なるべく二重否定を避けた肯定文で話した方がわかりやすくなるでしょう。
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英語の二重否定で「肯定」を意味する7の例文
ここでは、英語の二重否定の代表的な慣用表現を紹介します。日常会話でもよく使われる慣用句であるため、丸ごと暗記しておくと訳す際に戸惑うことも防げるでしょう。
①no doubt
冒頭でも紹介した表現です。"no"は「〜ない」を、"doubt"は「疑い」を意味します。
"no doubt〜"を直訳すると「疑いなく〜」となります。言い換えれば「必ず~する」となるのです。
"This is no doubt true."
=「これが真実であることに疑いはない」
=「これは絶対に真実だ」
②nothing but〜
"nothing but〜"は、英語の二重否定でも代表的な表現です。
"nothing"は「何も〜ない」を、"but"は前置詞として「〜以外」を意味します。
つまり"nothing but〜"を直訳すると「〜以外は何もしない」となります。言い換えれば「~ばかりする」となります。
"He thinks nothing but business."
=「彼は仕事以外のことは何も考えない」
=「彼は仕事のことばかり考える」
③not a little〜/not a few~
"not a little”、" not a few~"はどちらも「かなり多くの〜」を示します。
"little" も "few"も「ほとんど〜ない」という意味です。それらに否定の"not"がつくためため「少なくない=多くの」を意味するのです。
"I have not a little hope."
=「私は小さくない望みを持っている」
=「私には大きな望みがある」
④never〜without … ing
"never"は「決して〜をしない」を、"without"は「〜なしで」を意味します。
つまり"never〜without … ing"を直訳すると「...なしでは〜しない」となります。言い換えれば「...する時は必ず~する」となりますね。
"I never watch the movie without crying."
=「私は泣くことなしにその映画を見ることはない」
=「私はその映画を見ると必ず泣く」
⑤never fail to 〜
"never"は「決して〜をしない」を、" fail to〜"は「〜に失敗する」を意味します。
"never fail to 〜"を直訳すると「〜を失敗することは決してない」となります。言い換えると「必ず〜する」です。
"I never fail to exercise before going to bed."
=「私は寝る前に運動することに失敗することは決してない」
=「私は寝る前に必ず運動をする」
⑥lose no time in ~ing
"lose"は「〜を失う」を、" no time"は「時間がない」を意味します。
"lose no time in~ing"を直訳すると「〜をするまでに時間を失わない」となります。言い換えると「すぐに〜する」です。
"He lost no time in calling her after the meeting.
=「彼は会議の後、彼女に電話するまでに時間を失わなかった」
=「彼は会議の後すぐに彼女に電話した」
⑦It will not be long before〜
"It will be long before〜"=「〜するのに長くかかる」というマイナス表現を"not"で打ち消しています。
"It will not be long before〜"を直訳すると「〜をするまで時間がかからない」となります。言い換えると「間もなく〜する」です。
It won't be long before she shows up.
=「彼女が来るまでにそんなに時間がかからないだろう」
=「彼女はまもなく来るだろう」
英語の二重否定で「否定」を意味するケース
ここまで「二重否定の英語は肯定を意味する」と解説してきましたが、一部例外的に「否定」を意味するケースもあります。主にスラング英語で使われる表現ですが、否定をより強調するために用いられることもあるのです。
具体的な例をいくつか見てみましょう。
"I do not know nothing."
=「私は何も知らない」
"I never said nothing to nobody. "
=「私は誰にも何も話したことがない」
例文①の"I don’t do nothing."は、正しくは”I do not know anything"もしくは"I know nothing. "ですよね。しかし、"I do not know nothing."とあえて表現することで「全く、何も知らない」ということを強調しています。
例文②の"I never said nothing to nobody. "は、正しく表現するならば"I never said anything to anybody."となります。しかし、このように"never"、"nothing"、"nobody"という否定の語句を三重に使うことで「誰1人に対しても、全く何も、二度と話したことがない」ことを強調しているのです。
このように、英語のスラングでは"no"、 "nothing"、"not"、"never"など否定しか持たない単語が1文内に2つ以上ある場合は否定の意思が強調されます。
ただし、このような二重否定を用いて否定を意味する表現はあくまでスラングとなります。そのため、公的な場所や試験などに置いて使用するのは不適とみなされることを覚えておきましょう。
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二重否定を理解してスムーズに読解しましょう
ここまで、英語の二重否定について解説してきました。
一見するとわかりにくく、訳しにくいと感じる二重否定ですが、単に肯定文で表現するよりもためらいや強調といった意図を示せるという特徴があります。
二重否定の訳し方で迷うことがある場合は「否定を示す語句が1文に2つ登場した場合は肯定」と覚えましょう。また、本記事で紹介したよく使われる二重否定の熟語や慣用句は、丸暗記しておくと便利です。
ただし、二重否定は多用すると「わかりにくい表現だ」と感じることもあります。やみくもに二重否定を使わず、肯定文で話した方がわかりやすいことを覚えておきましょう。
この記事を参考にして、二重表現を恐れずにスムーズに訳してみてください。
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