「英語が喋れなくて、悔しい思いをした」
「英語を喋れないから、海外旅行を楽しめない」
英語に苦手意識を持っている人や、英語を学習しているのになかなか伸びを実感できない人の中には、このような悩みを感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
現在、海外生活を送っている人や、留学中の人の中でも、英語が話せないことが原因で辛い思いをしている人もいるかもしれません。
この記事では、英語が喋れない原因とその対処方法について解説していきます。
特に、海外に比べて日本人に英語ができない人が多い理由や、英語を「話せる」ようになるためには、どんな勉強をすれば良いのかについて具体的に紹介していきます。
英語を話せるようになりたい人や、TOEICのスコアアップではなく実践的な英語力を身に付けるための勉強方法について知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
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もくじ
英語が喋れない理由とは
「英語がしゃべれないのは日本人だけだ」という言葉を目にしたことがある人もいるかもしれません。実際に、日本には「英語が全く話せない」という人は少なくありません。
具体的に言うと、スイスに本部を置く国際語学教育機関「EFエデュケーション・ファースト」の2019年調査によると、非英語圏の100カ国・地域の中で、日本人の英語力は「53位」という調査結果が出ています。
韓国は30位、香港は33位、中国は40位であり、アジアの先進国の中でも英語力が低いことがわかります。
それでは、なぜ日本人には英語が話せない人が多いのでしょうか。
考えられる原因には、以下のようなものが挙げられます。
- 読解重視の英語教育を受けてきた
- 英語に関する基礎知識が不足している
- 耳が英語に慣れていない
- 正しい発音を学ぶ機会が少ない
- アウトプットの機会が少ない
- 間違いを恐れて積極的に話さない
- ゴールを持たずに勉強している
- 日常生活で英語に触れる機会が少ない
- ネイティブと話す経験が少ない
- インプットを継続していない
ここからは、英語を苦手とする日本人が多い理由について、より具体的に見ていきましょう。
暗記・読解重視の英語教育を受けてきた
日本人が英語を話せない理由の1つ目は、暗記・読解重視の英語教育を受けてきたことが考えられます。
高校までの学校教育を振り返ってみましょう。
小学校でローマ字と簡単な挨拶を教わり、中学、高校では多くの単語と文法を覚えたという人が多いのではないでしょうか。
定期テストでは単語と文法を覚えているか、長文を理解できるかということが問われます。結果として、高校までの英語の授業ではスピーキングの機会がほとんどありません。
大学受験において多くの高校生が受けるセンター試験においても、スピーキングのテストはありません。
リスニングはあるかもしれませんが、その配点に関しても、リーディングが200点に対して、リスニングが50点という時期が長く、やはりリーディング重視の傾向が伺えます。
一方で、国民の英語力を急速に伸ばしている韓国の例を見てみましょう。
韓国の英語教育は単語暗記や読解だけではなく、スピーキングやライティングといったアウトプット能力が重視されています。
教科書や参考書に関しても、一問一答ではなく自分の意見を述べる記述形式が多くなっているようです。
このような、高校までの英語教育の違いが、英語力の差が大きくなる原因のひとつと言えるでしょう。
つまり、英語を話せない日本人が多い大きな理由は、暗記や読解重視の英語教育を受け続けていることだと考えられます。
英語に関する基礎知識が不足している
2つ目の理由は、英単語や英文法、フレーズなどの基礎知識のインプット量が不足していることが考えられます。
上で「暗記重視の教育が英語が話せない原因のひとつ」と述べましたが、そもそも学校で習う基礎知識が足りなかったり、忘れてしまっていたりする人も多くいるでしょう。
「学校で習う基礎知識が足りない」ということに関しては、アジアの近隣国である中国、韓国に比べて、学校での英語に充てられる学習時間が少ないことから予想できます。
「日本・中国・韓国における小学校英語教育の国際比(松宮新吾)」という論文によると、 日本の小学校が「5年生になってから、週1回45分間の英語の授業を行う」のに対して、中国は「3年生から、週2回40分の授業を行う」、韓国は「3・4年生は週1回40分の授業を、5・6年生は週2回40分の授業を行う」という調査結果が出ています。
ちなみに、調査年は日本は2011年、韓国は2001年、中国は1997年とされています。
現在では、もっと早くから、もっと多くの英語の授業が行われている可能性もあります。
このような、学校教育での英語にかける時間の少なさが、結果として英語に関する基礎知識不足に繋がっていることが予想できます。
せっかく覚えた英語の知識を忘れてしまう大きな原因として、英語を日常的に使わないからということが挙げられます。
例えば高校時代の歴史科目について振り返ってみても「当時は覚えていたはずなのに、今は全く覚えていない」という人も多いのではないでしょうか。
普段から使わない知識は、脳が「不要なもの」と判断して忘れやすいと言われます。英語についても同様に、定期試験のため、大学受験のため、TOEICのため、といった「テストのため」の学習をしてきた人が多いと予想できます。
そのため、「使える」知識として頭に定着していないのです。
英語に関する基礎知識を理解していなかったり、忘れてしまっていたりする人が多いことが、英語を話せない日本人が多い理由のひとつと考えられます。
耳が英語に慣れていない
3つ目の理由は、英語の発音やリズムに耳が慣れていないことが考えられます。
英語に限らず、会話というものは「相手の言ったことを理解して、反応する」ことで成り立ちます。
しかし、英語に耳が慣れていないと「相手の言ったことを理解する」というファーストステップができないのです。
英語が耳に慣れていない人が多い理由としては、高校までの英語教育でリスニングがあまり重視されていないこと、日常生活で英語に触れる機会が少ないことが考えられるでしょう。
「話せない」以前に「英語を聞いて理解できない」ことが、英語が喋れない人が多い理由のひとつと言えます。
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正しい発音を学ぶ機会が少ない
4つ目の理由は、正しい発音を学ぶ機会が少ないことが挙げられます。
英語学習をするにあたって、「発音できない言葉は聞き取れない」と耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
英語をしゃべれるようになる上で、正しく発音できるというのは重要なことです。
高校までの授業において、スピーキング能力の向上が重視されていないことについては上でも触れましたが、単語を暗記する際も、文法を学ぶ際も、長文を読んでいく際も、書かれた文章の発音について学ぶ機会が少ない傾向にあります。
例えば学校での単語テストにおいて「スペル」「日本語訳」「品詞」を問われるケースは多くても、「発音」が問われるケースは少なかったのではないでしょうか。
「発音記号」「アクセント」について紙の上で問われることはあっても、「正しく発音できているか」をチェックされる機会はあまりないようです。
社会人になってから英語の学習を始める人も多いでしょう。
しかし、特に日本の企業で働く社会人では、多くの人がTOEIC(L&R)のスコアを指標に英語力の伸びを測ります。
TOEICにおいても「正しく発音できるか」は重視されないため、発音についてを重点的に学ぼうとする人が少ないことが予想できます。
学校教育やTOEICにおいて発音を問われず、正しい発音、口の動かし方を学ぶ機会が少ないことが、日本人が英語が話せない理由のひとつと考えられます。
アウトプットの機会が少ない
5つ目の理由として考えられるのは、英語をアウトプットする機会が非常に少ないことです。
「基礎的な単語、文法はできるが、話せない」「TOEICのスコアは高いけれど、英会話は苦手」という人も多いのではないでしょうか。
これは、暗記した知識を実際の英会話の場でアウトプットする経験が足りていないことが大きな原因と考えられます。
インプットした単語やフレーズは、実際に自分で何度も繰り返し使ってみることで、自然な使い方や言い回しを覚えて「使える知識」として頭に定着していきます。
しかし、日本で暮らし、日本の英語教育を受け、日系企業で働く人の多くは、学んだ英語を実生活の中でアウトプットする機会が多くありません。
インプットした知識をアウトプットするという経験が不足していることが、英語を喋れない大きな原因と言って良いでしょう。
間違いを恐れて積極的に話さない
6つ目の原因は、特に日本人においては「英語をミスなく、完璧に話せる状態」を目指す人が多いことです。
これも、高校までの学校教育が原因になっていると言われることが多いです。
高校までの定期試験や大学入試問題においては、文法や時制が正しいか、間違っているかを問うようなテストが多く出題されます。
さらに、TOEICにおいてもパートによっては文法、時制、品詞などが問われます。
このような問題に慣れているため「ミスなく、正しい時制で英語を喋らなければ」と思ってしまう人が多いのです。
間違うことを恐れてしまうため、実際に英会話ができるような状況にあっても、なかなか積極的に話すことができず、結果として練習不足、アウトプット不足の状態に陥ってしまいます。
ゴールを持たずに勉強している
7つ目の原因として、明確なゴールを持たずに英語の勉強をしてしまっていることが挙げられます。
「英語が話せたらかっこいいな」「今の時代、英語ができなければ苦労するって聞くし...」といったような、漠然とした動機で英語の勉強をしている人もいるのではないでしょうか。
このような曖昧な目標の下で英語の勉強を進めていても、「英語を話せる」状態になるまでには時間がかかってしまうでしょう。
その理由は、具体的な目標や、英語を使って何をしたいか、それをいつまでに達成したいのかが明らかでないと、ゴールまでの道筋や適切な勉強方法がわからないままに学習することになり、非効率的だからです。
また、英語学習の目的を持っている場合でも、それが「定期試験で良い点を取る」「大学合格」「TOEICのスコアアップ」といった「話す能力」について問われない試験の場合、英語を喋れるようになるのは難しいでしょう。
ゴールを持たずに英語の勉強をしていたり、「テストをクリアすること、良いスコアを取ること」が目的になっていたりすることが、英語が話せない理由のひとつです。
日常生活で英語に触れる機会が少ない
日本人に英語を話せない人が多い理由の7つ目は、日常生活で英語に触れられる機会が少ないことです。
アメリカやヨーロッパなど、多民族からなる国と異なり、日本語さえできれば、日常で困る状況はほとんどありません。
日本に住む多くの人が日本で生まれた日本国籍の日本人で、日本で暮らしていく上では日本語さえできれば生活に困ることはありません。
反対を言えば、意識しなければ英語を話したり、読んだりする機会が日常生活の中でほとんどないのです。
英語が公用語のアメリカはもちろん、公用語が英語でないヨーロッパの国においても、英語を話す人の割合が多いため、公共機関やホテル、レストラン、鉄道、博物館、ショッピングセンターなどでは英語が併記されたり、英語の放送が流されたりします。
日常的に英語に触れる機会が多いのです。
日常生活の中で英語に触れる機会が少ないことが、日本人が英語を喋れない理由のひとつと考えられます。
ネイティブと話す経験が少ない
先述の「日常生活で英語に触れる機会が少ない」ことに関連して、日本人はネイティブと話す機会が少ないです。
これが、日本人に英語が話せない人が多い理由の8つ目です。
英語を母国語とする人が入り混じる他国に対して、日本においては、海外旅行や留学をしたり、英会話学校に通ったりしない限り、ネイティブと話す機会を得られません。
そのため、「英語を話すのは特別なこと」という感覚を持っている人も多いのではないでしょうか。
日常的にネイティブと英語で会話をする機会がないため、結果として練習不足の状態となることが、日本人に英語を喋れない人が多い理由のひとつです。
インプットを継続していない
英語が話せない理由の10つ目は、インプットを継続していないことです。
日本の英語教育が読解と暗記偏重であり、日常的に英語を使う機会が少ないとはいえ、中には留学や海外旅行、英会話学校の利用などによって英語と触れる機会を持っている人もいるでしょう。
「英語に触れているはずなのに、英語を話せない」という場合には、知識のインプットを継続していない可能性があります。
せっかく実際に英会話をする機会があるのにもかかわらず、その場で出会った新しい知識を吸収しなければ、英語を話せるようにはなりません。
例えば、ネイティブとの会話の中で新しく出会った単語や、わからないフレーズについては、その都度調べて、実際に自分でも使ってみる、ということが大切です。
この作業をしなければ、すでに知っている単語やフレーズのみで会話をし続けることになり、英語力は向上しません。
このように、知識のインプットを継続していないことが理由で、英語を話せるようにならないケースもあるでしょう。
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英語を喋れるようにするための勉強法
ここまで、日本人が英語が喋れない理由について解説してきました。
それでは、どのような学習をすれば、英語を話せるようになるのでしょうか。
ここからは、上で紹介した英語を話せない原因に対応した、それぞれの対処方法について紹介していきます。
- 話すための学習を取り入れる
- 基礎知識のインプットを行う
- 英語の音声を聞く量を増やす
- ネイティブと同じスピードで話す練習をする
- アウトプットの機会を増やす
- 間違いを恐れずに積極的に話す
- 日常生活に英語を取り入れる
- ネイティブとの会話機会を設ける
- 知識のインプットを継続し続ける
- 英語学習の具体的なゴール設定をする
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
話すための学習を取り入れる
「読解重視の英語教育を受けてきたため、英語ができない」ということへの対処法は、「話すための学習を、意識的に取り入れる」ことです。
リーディングやリスニングのほか、スピーキングの学習を取り入れましょう。
具体的には、単語を暗記する場合は「書き取る」のではなく、「発音して」覚える、新たな文法を学んだ場合には、「参考書でテストして理解度チェックする」のではなく、「学んだ文法を使用して自分が使いそうなフレーズを作ってみる」などの方法が有効です。
長文読解の際も、ただ黙読して終わりではなく、実際にその文章を発音してみることで、スピーキングの練習にもなります。
このように日々の英語学習の中で、英語を実際に自分の口で発してみたり、自分が使えそうなフレーズを作ってみたりなど、アウトプットの時間を細かく設けることが大切です。
基礎知識のインプットを行う
「英語に関する基礎知識が不足している」ということへの対処法は、やはり「基礎知識のインプットを行う」ことです。
何を「基礎知識」とするのかは、目指す英語レベルによっても異なります。
しかし、他人に「英語ができる」と言えるようになるためには、最低でも高校程度の単語や文法知識をつけておくべきでしょう。
ちなみに、アメリカ在住の非ネィティブのボキャブラリー数は約10,000-20,000語と言われています。
「海外で暮らせるくらいの英語力を身につけたい」と考える人は、この数字を目安に学習してみても良いでしょう。
「英語を話せるようになりたい」と思いながらも、英語に苦手意識がある人の場合は、まずは土台となる知識のインプットから始めることをおすすめします。
なお、単語や文法を暗記する際は、単に知識を詰め込むのではなく、実際に自分がその単語や文法を英会話で使用しているシーンを想像しながら学んでいくことをおすすめします。
そうすることで、知識も定着しやすくなり、実際の英会話シーンでも使いやすくなります。
英語の音声を聞く量を増やす
「英語の音声を聞く量を増やす」ということへの対処法は、「英語の音声を聞く量を増やす」ことです。
先述の通り、日本に住む多くの人が日本人であり、日本語を話します。
そのため、特別な工夫をしなければ日常的に英語を耳にすることはできません。
そして、英語で会話できるようになるためには、相手が何を話しているのかを理解することが第一ステップとなります。
英語を聞き取れるようになるためには、毎日何かしらの形でネイティブの英語を聞くことを習慣づけることをおすすめします。
リスニング教材を利用するのも良いですが、より実践的な英語を習得するためには、海外のニュースや海外ドラマ、洋画を観ると良いでしょう。
その理由は、参考書の英語は「聞き取りやすく、ゆっくりと」発音されているのに対し、ニュースやドラマ、映画は「ネイティブが、ネイティブに向けて話している」ため、ネイティブのスピードに慣れることができるからです。
ただし、当然ですが「ただ聞いているだけ」では英語を理解できるようにはなりません。
聞いた英語の理解が正しいかを字幕や書き起こしで確認したり、自分でも発音してみたりすることが大切です。
ネイティブと同じスピードで話す練習をする
「正しい発音を学ぶ機会が少ない」ということへの対処法は、「ネイティブと同じスピードで話す練習をする」ことです。
ここで大切なのは「ネイティブと同じスピードで」話すことです。
もちろん、単語一つひとつの正しい発音を学んでいくことは大切ですが、「英語を話せるようになる」ためには、「英語のリズムで、英語の文章を話す」の力が必要だからです。
「英語のリズム」とは、単語と単語がくっつくことで起きる音の消失や、文中の強弱やスピードの変化などがあります。
このような英語特有のリズムに慣れるためには、ネイティブと同じスピードで話す練習が必要になります。
ネイティブのスピードで話すための学習方法でおすすめは、シャドーイングです。
シャドーイングとは、英語の音声に続いて同じ文章を音読していく学習方法です。
同じテキストを繰り返し何度も音読していくことで、英語特有のリズムを身につけられるでしょう。
また、シャドーイングはリスニング力の向上にも効果的です。
先述の通り、語学を学習する上では「発音できない言葉は聞き取れない」と言われています。
言い換えると、「発音できれば、聞き取れる」ということです。
シャドーイングをして、英語のリズムを掴み正しく発音できるようになることで、ネイティブが話す英語も聞き取りやすくなるでしょう。
アウトプットの機会を増やす
「アウトプットの機会が少ない」ことへの対処法は、やはり「アウトプットの機会を増やす」ことしかありません。
いくら知識のインプットをしたり、英語を聞く量を増やしたりしても、実際にその知識を使ってみなければ頭に定着しません。
アウトプットの機会を増やす手段としては、留学をする、海外旅行をする、外国人と交流できるイベントに参加したり、サービスを利用したりするなどの方法があります。
中でも日本にいながら効率よく英語をアウトプットできる手段は、やはり英会話学校への通学でしょう。
通学式の英会話学校、オンライン英会話など、英会話学校にもさまざまな種類がありますが、「とにかくアウトプットの機会を増やしたい」という人におすすめできるのは、月額制で利用できるオンライン英会話です。多くのオンライン英会話では、プランによって1日あたりに受講できるクラスの数が定められ、その範囲内であれば、毎日でもレッスンを受けられます。
つまり、毎日数十分間の「英語をアウトプットする機会」を得られるのです。
スマホさえあればどこでも受講できるため、続けやすいこともメリットと言えるでしょう。
ただし、毎回同じ講師にレッスンをしてもらえるとは限らなかったり、非ネイティブの講師も多かったりすることには注意が必要です。
自分に合った方法で、工夫をしながらアウトプットの機会を増やしていくことが大切です。
間違いを恐れずに積極的に話す
「間違いを恐れて積極的に話せない」と感じる人は、「間違いを恐れずに積極的に話す方が、英語は上達する」と知っておくことが大切です。
先述の通り、日本で英語教育を受けた多くの人が「テストのために」英語を学んでいます。
いかに正確なスペルを知っているか、正確な文法を知っているかが重視されてきたため、「間違った英語を話すのは悪だ」と感じてしまうかもしれません。
しかし、英語を含めて外国語を習得する目的は、相手に自分の意見や気持ちを自分の言葉で伝えることです。
いかに正しい文法で話すかは、最重要ではありません。
「どんどん話すことで、恐怖心が薄れていく」ということを念頭に置いて、ミスすることを恐れずに積極的に話してみましょう。
日常生活に英語を取り入れる
「日常生活で英語に触れる機会が少ない」と感じる場合には、意識的に「日常生活に英語を取り入れる」ことをおすすめします。
とは言え、日系企業で働く社会人の中には「平日は仕事で忙しくて、毎日英語に触れる時間を作ることが難しい」と言う人も多いでしょう。
そのような場合にも、強制的に英語に触れる環境を作ることが大切です。
おすすめの方法としては、スマホやPCの言語設定を英語に変えることが挙げられます。
これらのデバイスは1日1回は必ず目にするものでしょう。
言語設定を英語にすることで、まとまった英語の学習時間を取れない日であっても、わずかな時間かもしれませんが少しでも英語に触れることが可能になります。
より効果的な方法としては、ニュース記事を英語で観てみることです。
毎日1記事など分量を決め、通勤中や休憩中にスマホで英語のニュースに目を通してみましょう。
ニュース記事を読むメリットは、正しい英語で書かれていること、分量が短く読みやすいこと、話題が毎日変わり教材に飽きないことです。
海外のニュースに興味を持てないという場合は、日本のニュースの英語版を読んでみることをおすすめします。
より理解しやすく、英語の記事を読むという習慣を継続しやすくなるでしょう。
休日など、まとまった時間が取れる場合には、日本のドラマや映画を見るのではなく、海外ドラマや洋画を英語の音声を観てみましょう。
楽しみながらも、ネイティブがどんなシーンでどんなフレーズを使っているかを意識してみることで、少しずつ英会話に慣れることができます。
このように、環境や日々の習慣を少し変えることで、日常的に英語に触れるよう工夫してみましょう。
ネイティブとの会話機会を設ける
「ネイティブと話す経験が少ない」というのは、多くの日本人にとって当たり前のことです。
英語を上達させるためには、意識的に「ネイティブとの会話機会を設ける」ことが重要です。
ネイティブとの会話の機会を増やす方法は様々あります。代表的なものとしては、留学や海外旅行が挙げられるでしょう。
しかし、日本にいながらネイティブとの会話の機会を増やすことも可能です。
上で紹介した通り、オンライン英会話を利用すれば、安価で毎日ネイティブと英語で話す機会を得られます。
その他にも、観光客相手のボランティアに参加してみる、外国人が集まるバーなどの飲食店に行ってみる、学生であれば留学生のサポート役をするなどの方法があります。
より気軽に、より確実に外国人と交流したい場合は、外国人との交流サービスを利用するのがお勧めです。
例えば、カウチサーフィンというサービスを利用すれば、日本を旅行している外国人と出会うことができます。
アプリ上でコミュニケーションを取った上で、日程や趣味、興味が合えば実際に会って食事をしたり、観光の案内をしたり、家に泊めてあげたりすることができます。
Meetupというサービスでは、英語の勉強したい人や、外国人と交流したい人が集まるイベントが豊富に紹介されています。
バーや公園で開催される各イベントに参加すれば、気軽に大勢の外国人と英語で話すことができるでしょう。
このように工夫をすれば、日本にいながらも英語のネイティブとの会話機会を見つけることは可能です。
自分に合った方法で、ネイティブとの会話機会を見つけてみましょう。
知識のインプットを継続し続ける
英会話学校に通学していたり、英語を使う仕事をしていたりと、日常的に英語に触れる人が「インプットを継続していない」場合には、「知識のインプットを継続し続ける」と決意することで英語力が伸びるでしょう。
実際の英会話の中でわからない単語や文法、表現に出会った場合は、すぐに相手に質問してみましょう。
そして必ずメモを取り、正確な意味を調べて、覚えることを習慣づけましょう。そして、覚えた単語や文法フレーズは、自分でも英会話の中で使ってみます。
このような作業を繰り返していくことで、知識のインプット量が増え続けて「英語を話せる状態」に近づけます。
上でも軽く触れましたが、このような努力をしなければ、いつまで経っても知識が増えることはなく、「知っている単語、文法、フレーズのみで会話する」という状態になってしまいます。
一定以上の知識があれば、困ることは無いかもしれません。
しかし、「今よりも、もっと英語を話せるようになりたい」と思うのであれば、このように知識のインプットを継続し続ける事は、英語力を向上させ続けるためには欠かせません。
英語学習の具体的なゴール設定をする
「ゴールを持たずに勉強している」人は、「英語学習の具体的なゴール設定をする」ことでより効率的な学習方法を見つけられるでしょう。
具体的な目標設定することで、それを達成するためには何をすべきかが見えてきます。
大切なのは、なるべく目標を具体化することです。
ただ単に「英語を喋れるようになりたい」という目標ではなく、「いつ」「どんなシーンで」「誰と」「どんな話を」「どんなレベルで」「なんのために」話せるようになりたいのかまで、具体化することをおすすめします。
そうすることで、目標とする未来の姿がより明確にイメージできて、どんな能力をどんな方法で身につけていくべきかを考えられます。
なお、「明確な目標はあるけれど、効率的な勉強方法がわからない」「毎日英語を学習するモチベーションが続かない」という人には、英語コーチングスクールの利用がおすすめできます。
英語コーチングスクールとは、ただ英語そのものを教えるだけではなく、生徒一人ひとりの目標に合った学習方法を提案してくれるタイプの英会話スクールです。
例えば、「将来会社で海外赴任をしたいから、1年後までに英語を話せる状態になりたい」という目標がある場合には、現状の英語力を測定した上で、目標を達成するためには、日々どんな学習をすれば良いのかをアドバイスしてもらえます。
英語コーチングスクールでは、基本的には生徒1人につき1人の専属コーチが付き、毎日の仕事やプライベートのスケジュールを共有しながら、何曜日の何時に何の勉強をどのようにやれば良いのかと、非常に具体的に指導してもらえます。
さらに、多くの英語コーチングスクールは、日々の学習進捗状況を専属のコーチに報告する仕組みを取っています。
そのため、仕事やプライベートの都合などでスケジュール通りに学習を進められなかった場合も、すぐに相談してリカバリーすることが可能です。
英語の学習途中にわからないことが出てきた時にすぐに質問できたり、モチベーションが低下してきた時に相談できたりすることも、大きなメリットです。
まずは英語を学習する具体的な目標を持って、英語コーチングスクールなどを利用しながら、ゴールに合った効率的な学習を進めていくことが大切です。
ビジネス英会話を効率よく身につけたい方におすすめのスクール
英語コーチングスクールの体験レッスンやインタビューを30スクール以上行ってきた当サイトが、本当におすすめだと思ったスクールを3つだけ紹介しておきます。ぜひ活用してみてください。
ENGLISH COMPANY
公式サイト:https://englishcompany.jp/
『ENGLISH COMPANY』は、科学的なトレーニングと英語学習のコンサルティング(コーチング)で、最短距離で目標達成を目指すための英語コーチングスクールです。
ENGLISH COMPANYでは言語習得の科学「第二言語習得研究」の知見を活かしたトレーニングを行います。
第二言語習得研究に沿ってあなたの課題を発見し、それに適した学習方法を選択するので、一切の無駄を省いて効率的な学習ができます。
関連記事:ENGLISH COMPANYの口コミ・評判まとめ【時短で伸ばす!】
STRAIL(ストレイル)
公式サイト:https://strail-english.jp/
『ストレイル』は、ENGLISH COMPANYを運営しているスタディーハッカーが運営する英語のパーソナルジムです。
学習方法については、ENGLISH COMPANYと同じく「第二言語習得研究」に基づいています。
ENGLISH COMPANYとの違いは、自習中心の英語コンサルティングサービスを提供している点、グループレッスンを採用している点です。
ENGLISH COMPANYの半分程度の月額で受講できます。期間も2ヶ月と短いので、第二言語習得研究に基づいて、短期間で集中して成果を出したいという方におすすめです。
関連記事:【高密度トレーニングとは?】ストレイル(STRAIL)の口コミ・評判まとめ
トライズ
公式サイト:https://toraiz.jp/
『トライズ』は、1年間で1000時間の学習時間を確保して英語をマスターする英語コーチングスクールです。
他英語コーチングスクールと比べると、期間が長く、本気で英語を極めたいという強い意思がある方向けのサービスです。
英語の習得には最低でも1000時間必要と言われています。その1000時間の学習をコースに含めている英語コーチングスクールは他にはありません。
確かに英語コーチングで学習習慣を身につければ、受講後も自走して学習できます。しかし「本当に自走できるのか?」「途中でやる気がなくなってしまわないか」と不安ですよね。 しかしトライズでは、1年間のコーチングで確実に1000時間の学習時間を確保できます。
1年間の受講生の継続率は91.7%という高さです。「もう挫折したくない」「なんとしてでも英語力をあげたい」という方におすすめです。
関連記事:【1年で英語が話せる?】トライズ(TORAIZ)の口コミ・評判まとめ
無料カウンセリングをしっかり活用して、ご自身にあった英語コーチングスクールを見つけてみてください。
英語が喋れない原因を理解して正しい方法で学習を続けましょう
ここまで、英語が喋れない理由と、その対処方法について紹介してきました。
特に日本人において、英語が話せない人が多い理由としては以下の10つが考えられます。
- 読解重視の英語教育を受けてきた
- 英語に関する基礎知識が不足している
- 耳が英語に慣れていない
- 正しい発音を学ぶ機会が少ない
- アウトプットの機会が少ない
- 間違いを恐れて積極的に話さない
- ゴールを持たずに勉強している
- 日常生活で英語に触れる機会が少ない
- ネイティブと話す経験が少ない
- インプットを継続していない
それぞれの原因における対処方法としては、以下が有効だと考えられます。
- 話すための学習を取り入れる
- 基礎知識のインプットを行う
- 英語の音声を聞く量を増やす
- ネイティブと同じスピードで話す練習をする
- アウトプットの機会を増やす
- 間違いを恐れずに積極的に話す
- 日常生活に英語を取り入れる
- ネイティブとの会話機会を設ける
- 知識のインプットを継続し続ける
- 英語学習の具体的なゴール設定をする
この記事を参考にしながら、「話せるようになるための学習方法」を考え、英語の勉強を続けてみてください。