One Month Programは、1ヶ月の短期カリキュラムが特徴的なオンライン型英語コーチングスクールです。英語コーチングで短期といえば、2ヶ月や3ヶ月が主流です。そんな中、1ヶ月の短期カリキュラムにこだわるのには、どのような意図があるのでしょうか。
我々英語コーチングスクール比較ナビは、One Month Programを運営する株式会社テンナイン・コミュニケーションの日本人トレーナー西田匡吾氏と、クライアントのニーズに合ったカリキュラムを作成されているコーディネーターの岡村朱乃氏にお話を伺いました。
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話者プロフィール:西田匡吾氏(株式会社テンナイン・コミュニケーション 日本人トレーナー)
大手英会話学校にて講師・トレーナーを務めたのち、国際NGOにて経理・人事、プロジェクト管理職を経て、株式会社テンナイン・コミュニケーション入社。英語学習プログラムの開発・管理を担当。フランス語やイタリア語、ポーランド語をはじめ、海外で友人ができるごとに外国語を独学。学習アドバイスの引き出しの多さで、受講者の方々の様々な要望に応えている。
話者プロフィール:岡村朱乃氏(株式会社テンナイン・コミュニケーション コーディネーター)
大学卒業後、外資系企業のシンガポールオフィスにて勤務。国際航空貨物の輸出入に関わる業務に従事した後、株式会社テンナイン・コミュニケーションへ入社。プログラムの運営業務全般を担当。学習者のモチベーションを引き上げることで英語と向き合える環境づくりに努めている。趣味:ゴルフとスイーツ食べ歩き。
もくじ
他のスクールにはない「超短期集中型」
One Month Programの概要について
西田:One Month Programは、通訳者・翻訳者のトレーニングメソッドを応用した英語コーチングスクールです。株式会社テンナイン・コミュニケーションは通訳者・翻訳者のエージェント事業を行ってきました。そこで得た経験を、コーチングにも応用しています。
1ヶ月にこだわるワケ
西田:One Month Program最大の特徴は、受講期間です。プログラム名の通り、1ヶ月の超短期間で英語力を最大限引き上げます。そのためにOne Month Programでは、専属講師とのプライベートレッスン制を採用しています。One Month Programが1ヶ月の超短期集中型にこだわるのには、2つの理由があります。
1つ目の理由は、長期間英語を学ぶことは大変だからです。英語学習には半年や1年など、長い期間が必要だと言われます。しかし現状として、仕事で忙しい社会人が半年や1年フルスロットルで英語学習に取り込むのは非現実的です。無理をして長期間ダラダラと勉強を続けても、英語力は伸びません。それよりも期間を区切った中で集中して取り組む方が良いのではないかと考えます。最初から長期での学習を計画するよりも、まずは短期で勉強して成功体験を掴んだ方が、今後の英語学習のモチベーションにもなるはずです。
2つ目の理由は、短期で英語力を向上させたい方が多いからです。例えば「来月に海外赴任や海外転職が迫っている」という方が英語を学べる期間は1ヶ月だけです。しかしほとんどの英語コーチングスクールでは、受講期間は短くても2ヶ月からです。One Month Programは、このように差し迫った状況にいる方の英語学習をサポートできればと考えています。
1ヶ月の短期集中型だと「短期間だけど毎日倒れそうになるくらい勉強するんじゃないの?」と思われる方がいます。しかしOne Month Programでは過度に詰め込んで英語を学ぶことはしません。英語コーチングスクールによっては、1日3時間の学習を目安にしているところもあります。しかしOne Month Programでは、1日1時間半から2時間しっかりアウトプットすれば課題が終わるように、学習時間を設定しています。
スピーキングのための英作文
西田:One Month Programでは英作文の課題が出ます。受講生に英作文を提出していただき、こちらで添削をします。英作文の添削に関しては、ネイティブ講師と日本人コーチの2名体制で実施します。他の英語コーチングスクールにも英作文の課題はよくあります。しかし添削をするのはネイティブ講師1名だけです。One Month Programが英作文の添削を2名体制で行う理由は、ネイティブ講師だけだと、受講生が本当に言いたかったことを理解できないからです。というのも、英語学習中の受講生が書く英作文は、英語としては不十分になってしまうのは避けられません。日本語であれば言えることでも、英作文となると書けないんですよね。その拙い英作文だけを見てネイティブ講師が添削をしても「受講生が本当に伝えたかったこと」までは読み取れません。
受講生には英作文に加えて日本語でも書いてもらいます。日本語での作文を日本人コーチがチェックすることで、本当はこう伝えたかったと思うこと全てを英作文に盛り込めます。それによって、自分の言いたかったことに忠実な英語で、納得感を得ていただき、コミュニケーションの精度を高めていただきたいと考えています。
岡村:実は私もOne Month Programを受講しました。英作文は書いて添削をしてもらったら終わりではなく、レッスンでも使用します。英作文だけだとライティングの練習にしかなりませんが、レッスンでも使用することで、スピーキング力も鍛えられます。私の場合、最初の1週間は、自己紹介というテーマでレッスンを受けました。
日常生活や仕事の中で、自己紹介をする場面は多々あります。まずは日本語で自己紹介を書き、それを英訳して添削してもらい、レッスンでスピーキングも行うことで、どのような状況でも自信を持って自己紹介ができるようになりました。一度英作文や添削を挟むことで、より内容の濃い言葉が話せるようになります。
学習は英作文・シャドーイング・ディクテーションの三本柱
Q. 最も人気のあるコースは?
西田:One Month Programが提供しているサービスは、1ヶ月間の短期集中のカリキュラムのみですが、受講生のレベルに応じて、次の3つのコースに分かれています。
- Standardコース
- Advancedコース
- Masterコース
StandardコースはTOEIC500点から700点レベルの方が対象、AdvancedコースはTOEIC700点以上の方が対象、MasterコースはTOEIC900点以上の方が対象です。Masterコースでは、音声素材に世界各国のなまりが入っていたり、2名のネイティブ講師が参加するセッションで、現場の会議のスピード感についていくだけでなく、自らどんどん意見を言う練習をしたりします。受講するコースは、初回のカウンセリングで英語レベルを測定した後に決定します。
受講生が希望するコースと受講生の英語力に乖離がある場合には、こちらから正直にアドバイスさせていただきます。また、One Month Programには、TOEIC750点超えを目指す方に向けた、TOEIC®L&Rコースもあります。TOEIC®L&RコースはTOEIC500点から600点レベルの方が対象です。各コースの対象レベルにTOEICスコアを用いましたが、もちろんTOEICを受験したことがない方でも問題なく受講いただけます。
Q. 使用する教材は?
西田:One Month Programでは、オリジナル教材を使用しています。
One Month Programがオリジナル教材にこだわるのは、株式会社テンナイン・コミュニケーションが通訳者・翻訳者のエージェント事業で得てきた経験を活かすためです。株式会社テンナイン・コミュニケーションは、スポットや社内常駐での通訳者・翻訳者の派遣業務に携わってきました。そこで通訳者や翻訳者の方と接する機会が多々あったのですが、彼らが英語の腕が鈍らないように日常的に行っていたのが、シャドーイングやディクテーションでした。One Month Programで使用するオリジナル教材もシャドーイングやディクテーションに関するものです。
教材の音声はOne Month Programのネイティブ講師が吹き込んだものです。またスクリプトも、そういった知見に基づいて、One Month Programが独自に作成しました。ディクテーションは30秒程度の音声、シャドーイングは1分程度の会話を収録した教材です。ビジネス全般に関する内容を網羅しています。
ディクテーションは、苦手をチェックするために実施します。ディクテーションは、流れてくる音声を、そのまま文字に書き起こす勉強方法です。流れてくる音声が聞き取れるかどうか、聞き取った音声を文字に書き起こせるかどうかをチェックすることで、自分の弱点が明確になります。
例えば、後で文字を見れば聞き取れるのに、音声自体を聞き取れなければ、問題はリスニング力にあるはずです。また、文字で見ても分からなければ、それはある意味リスニングではなく、語彙力の問題になります。シャドーイングは、流れる音声の後をついていくように英語を発音する学習方法です。シャドーイングは有名な英語学習方法です。しかし名前ばかりが有名で、正しい方法でシャドーイングができている方は少ないです。シャドーイングは、知っている英文を使って行う勉強方法だと知っていましたか?映画など、初めて聞く音声でシャドーイングをしても効果はありません。One Month Programでは、ディクテーションもシャドーイングも、正しい勉強方法で実施します。
(ディクテーションやシャドーイングも、英作文と同じように添削を行う。上記の画像を見れば、どこが間違っていて、何を意識して今後学習すべきかが一目瞭然です)
通訳や翻訳の経験があるコーチが多数在籍
Q. 目標設定はどのように行っている?
西田:One Month Programは、受講期間が1ヶ月だけというプログムの特性上、すでに明確な目標を持ってプログラムを受講される方が大半です。よって、プログラム側がゼロから目標設定のサポートをすることはほとんどありません。
例えば「来月から来る外国人上司と英語でコミュニケーションを取れるようになる」「来月からアメリカに海外赴任する」のように、差し迫った課題に対する明確な目標を持っている方が多いです。「英語力を全般的に伸ばしたい。具体的な目標についてはプログラム側と相談しながら決めたい」と考える方は少ないです。
受講期間が1ヶ月で、目標設定が明確であれば、シチュエーションに応じたピンポイントでの対策が可能になります。例えば法律関係の話を英語でしなければならない方は、法律関係の英語のみをピンポイントで学びます。1ヶ月後に向けて、自分だけのフレーズ集や参考書を作成するイメージです。
Q. One Month Programの英語コーチはどのような方がいる?
西田:株式会社テンナイン・コミュニケーションとしての実績から、通訳者出身の方が多いです。また私は、国際NGOにて経理・人事・プロジェクト管理職を経験したり、英会話講師をしたりしていました。
岡村:私は海外の外資系企業で8年間働き、その後コーチへの指導をするポジションとして株式会社テンナイン・コミュニケーションに入社しました。
Q. コーチの方はどのようなサポートをしてくれる?
西田:コーチのサポートは次の3つです。
- 日々の課題のやりとり
- 英作文の添削レポート
- メッセージでの質問
One Month Programでは「1ヶ月後には英語を話さなければならない」と焦っている方が多いです。よって、初回カウンセリングの翌日から、学習をスタートできるようにしています。学習の流れとしては、まず英作文を作成していただき、こちらで添削を行います。添削後に1回60分のレッスンを行います。レッスンは合計で8回です。8回ですが週に2回というわけではなく、受講生の都合に合わせて時間割を組めます。
レッスンでは英作文を元に、スピーキングに特化した学習を行います。「英語でプレゼンをしたい」という目標の場合、プレゼン自体はカンペを作ってしまえばこなせます。本当に不安なのは、プレゼン後の質疑応答ではないでしょうか?One Month Programでは、プレゼン後の質疑応答の想定問答集まで作成し、レッスンで模擬演習を行うので、ご安心ください。One Month Programでは目標を詳細に絞り込みます。だからこそ、プレゼンだけでなく、質疑応答のような細かいところまで対応が可能です。
Q. One Month Programではどのように受講生の学習を管理している?
西田:受講生の学習管理には、スタディプラスを使っています。受講生には、毎日スタディプラスに勉強時間を入力してもらいます。しかし勉強時間が多ければいいというわけではありません。例えば「1時間でシャドーイングをしよう」と決めていたのに、2時間かかってしまった場合は「2時間も頑張って偉いね」とはなりません。
スタディプラスを使って勉強時間を管理しつつ、もっと勉強を効率化して、勉強時間を短縮できないかを模索します。One Month Programで勉強できる期間は1ヶ月だけです。よって、勉強の効率化が命です。
Q. 受講生がコーチとの日々のやりとりをする際に使うツールは?
西田:スタディプラスとBoxを使用します。
スタディプラスは学習時間の管理や学習プランの設定、メッセージ機能でのやりとりに使用します。Boxは、資料やファイルをやりとりするために使用します。Boxは安全性が高いことで有名です。音声教材や資料の受け渡し、英作文のアップロードもBoxを使用します。
ピンポイントで学ぶならOne Month Program!
Q. 受講生にはどのような方が多い?
西田:年齢としては、30代以上の方が多いです。男女比率は半々です。企業のエグゼクティブ層の方も多いですね。職種としては、外資系コンサルタント、IT系、製薬、研究者の方など様々です。最近は新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務を導入する企業が増えています。「在宅勤務だから学習に充てられる時間もできた」という理由でOne Month Programを受講する方も多いです。
Q. どのような受講生に来てほしい?
西田:英語を全体的にではなく、ピンポイントで学びたい方に受講してほしいです。書店には英語学習本がたくさん並んでいます。しかし、自分が話さなければいけない業務の英語をピンポイントで学ぼうとすると、意外にぴったりな書籍がないんですよね。One Month Programでは、そんな方の悩みや要望にも応えられます。
最後に
Q. プログラム終了後のサポートは?
西田:フォローアッププログラムがあります。
フォローアッププログラムは、One Month Programで1ヶ月間の受講を終えた方のみが参加できるプログラムです。月額29,800円で月4回のプライベートレッスンを実施します。1ヶ月間のコースと比べてレッスン回数は半分ですが、受講料はかなりリーズナブルです。
1ヶ月間の受講で必要な英語力を身につけても、現場ではイレギュラーな事態が発生するかもしれません。例えば「他のプレゼンも任された」などです。こういった受講後のイレギュラーに対応できるのが、フォローアッププログラムです。
Q. ご自身の経験も踏まえ、英語学習で最も大切だと感じることは何ですか?
西田:私は「どうすれば自分が言いたいことをうまく伝えられるか」考えることが大切だと思います。「伝えたい」という強い思いがあれば、「これを英語で何と言えばいいだろう」といつも考え、能動的な学びになります。私は昔からコメディが好きで「英語で冗談が言いあえるようになりたい」という目標を持って英語を学んできました。
必要最低限の仕事のやり取りだけでなく、打ち合わせの場を和ませたり、メンバーを労ったり励ましたり、チームの力を上げるのに、ユーモアの力は大事だと思います。この想いから「アリー my Love」や「ギルモア ガールズ」といった海外コメディを見たり、様々な分野の本を読んだりして使えそうな表現をメモしたノートは何十冊もあります。。その時に学んだ英語が今の私の英語にも活きています。
岡村:自分が納得した方法や場所で英語を学ぶことが最も大切だと思います。
私は株式会社テンナイン・コミュニケーションに入社する際に、他の英語コーチングスクールも5〜6社検討していました。日本人コーチがいるスクールは珍しくありません。しかしOne Month Programの日本人コーチは海外での実務経験者や通訳者として活躍している者など、他のスクールのトレーナーとは段違いの実績があります。
英語コーチングは最近広まりつつある新しいサービスですが、学習環境は日々進化しているので、常にアンテナを張っていただき、自分に合った英語学習法を選んでいただきたいです。
英語学習に取り組んでいる読者の方へのメッセージをお願いします
西田:これまで英語を学んできたにもかかわらず話せるようにならない方、簡単な英語でしか会話ができない方、多いと思います。1ヶ月という短い期間が、あなたのこれまでのモヤモヤしたままだった英語学習を変えるきっかけになれば幸いです。
編集後記
たったの1ヶ月で、ゼロから英語がペラペラになることはありません。しかしピンポイントでの対策は可能です。これまでは、1ヶ月後に英語でのテレカンやプレゼンが迫っている方が個人で取れる対策はほとんどありませんでした。あったとしてもオンライン英会話くらいではないでしょうか。
しかしオンライン英会話では、必要な学習内容や正しい勉強方法を教えてくれるわけではありません。One Month Programなら1ヶ月で、あなたの目標とするところまで最短距離で英語力を高められます。「1ヶ月後だから今からできることは何もない」と諦める必要はありません。目標まで1ヶ月しかないのなら、1日1日が大切です。早速無料カウンセリングを受講すれば、翌日からOne Month Programの受講を開始できます。
One Month Programの概要
サービス名 | One Month Program |
公式サイト | |
運営会社名 | 株式会社テンナイン・コミュニケーション |
本社所在地 | 〒105-6009東京都港区虎ノ門4-3-1城山トラストタワー9階 |
スクール | オンライン |
設立 | 2001年7月11日 |
入学金 | なし |
教材費 | レッスン料に含まれる |
期間 | 1か月 |
コースと料金 |
1か月:327,800円(税込)
●One Month Program ●プログラム終了後のフォロー体制
・One Month Program フォローアップ ・One Month Program TOEIC®L&R ※詳細は無料カウンセリングにてお問い合わせ下さい |
無料カウンセリング | あり |
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