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【STRAILインタビュー】「TOEIC高得点なのに話せない」あなたへ|コミュニケーション・ストラテジーで英会話はスムーズになる!

【STRAILインタビュー】「TOEIC高得点なのに話せない」あなたへ|コミュニケーション・ストラテジーで英会話はスムーズになる!

「TOEIC700点以上取得したけど、上手に英会話ができない」と悩む方はたくさんいらしゃいます。

十分な英語能力を持つ方が、英会話を行う上で足りないものは何でしょうか?

我々英語コーチングスクール比較ナビは、その疑問を解明するために、英語コーチングスクール「STRAIL(ストレイル)」の現役コンサルタントの土井さんにお話を伺いました。

言語学習のプロが、英会話上達の秘訣を語ってくれます。

話者プロフィール:土井幹生(コンサルタント)

大阪大学大学院 文学研究科 言語生態論コース修了。認知言語学、生成文法における言語研究の方法論の研究に従事。前職では教材製作・開発に携わり、中には出版されたものや、NPO法人の支援する外国語活動において用いられたものもある。

TOEIC高得点でも英語を話せない3つの理由

TOEIC高得点でも英語を話せない理由について教えてください

TOEIC®︎L&R高得点でも英語を話せないとお悩みの場合は、次の3つの可能性を考えていただくと良いと思います。

  • アウトプットを意識したインプットをしていない
  • 効果的な英会話の練習方法を知らない
  • コミュニケーションを上手に行う方法を知らない

今回の本題「コミュニケーション・ストラテジー」に入る前に、まずは「学習の進め方」について、解説したいと思います。

アウトプットを意識したインプットとは、具体的にどういうことでしょうか?

アウトプット(出力)とは、頭の中にある知識を取り出すアクションのこと。インプット(入力)とは、頭の中に知識を蓄えるアクションです。言語習得に関しては「話す・書く」がアウトプットの活動、「聞く・読む」がインプットの活動にあたります。

アウトプット練習と言えば、スピーキングの訓練を思い浮かべる人が多いと思います。しかし、実際にはインプット練習の段階からアウトプット(出力)を意識することは可能です。

今一度、実際に自分がその英語を使うという場面を想定しながらインプット学習できているか、振り返ってみてください。

例えば英単語を覚える場合、単語帳を見て覚えるだけになっていないか確認してみましょう。見て覚えるだけの受験対策的な単語学習では、アウトプットの場面を意識できていない可能性が高いのです。

アウトプットを意識して実践的なコミュニケーションに備えるのであれば、

  • 「この単語はどういう場面で使われる単語なんだろう」と考えてみたり、例文を確認してみたりすること
  • 発音を聞いて意味を即座に理解できる単語学習をすること
  • 適切に発音できるか口に出して確認してみること

などできることはたくさんあります。

文法に関しても知識を詰め込むだけではなく、パターン・プラクティス(文法を型として身につける学習法)も活用しながら「練習する」ことが大切です。

効果的な英会話練習法について教えてください

効果的な英会話サービスの活用方法とは、自分なりの目標設定を定めることです。

中上級レベルの学習者の方々で、英会話の練習にも取り組んでおられる方は少なくないと思います。しかし実際には「ただ続けているだけで、成長の実感が薄い」「講師の話を聞くだけでリスニング練習になってしまっている」といった声も耳にします。

すでに英会話に取り組んでいる方にもぜひ明日から実践してもらいたいのが、レッスンごとに自分なりの目標を設定するということです。

たとえば単語帳の中で覚えにくい単語や、実生活で使いそうな必ず覚えたい単語などを10個ほどリストアップし、レッスン内でいくつ使うと目標設定してみましょう。

自然に会話の中で使おうとすれば、「どういう話題で、どういう文脈で使えばいいだろう」と事前に確認したりすることで「自分がその単語を使う場面」を具体的にイメージしてみたりするはずです。

文法に注目するのであれば、「今日のレッスンでは苦手な文法知識をひとつ使って表現してみるぞ」というように目標をもって英会話に臨みます。
そのためには事前に知識整理をおこない、あらかじめフレーズを呟いたりして「実際に使う場面」をリハーサルしてみたりするはずです。

レッスン内で実際に使ってみることができれば、その使い方が間違っていたときには講師に修正してもらえますし、上手く通じたときには「なるほど、こういう風に使えばいいんだな」と経験が得られます。

このように毎回のレッスン時に目標を立てることで、練習の質が高まります。「成長の実感が得られない」「話すタイミングがない」といった悩みを抱く暇もないくらいに、毎回のレッスンを充実させられますよ。

上手なコミュニケーションについて具体的に教えてください

上手なコミュニケーションについて具体的に教えてください

英語を話せない3つの理由の中で、今回私たちが一番お伝えしたいことが、上手なコミュニケーションの取り方についてです。

「上手なコミュニケーション」の要素は様々ありますが、「論理展開の組み立てが上手」「聞き手を惹きつける表現の選択が上手」などが思い付きやすいところではないかと思います。しかし今回は盲点となりやすい「会話のピンチへの対応方法」に注目していきたいと思います。

会話のピンチとは、言いたいことが出てこないためフリーズしてしまう、あるいは相手の言ったことを聞き取れずに愛想笑いで済ましてしまう、などの場面です。これらは、コミュニケーション上のピンチと捉えられます。

実は、こういった会話のピンチをうまく切り抜けられる、あるいは回避できることも、「上手なコミュニケーション」の重要な要素です。なかなか体系立って教わることが少ない内容で、つい盲点になりやすいポイントと言えます。

それでは会話中のピンチはどのように切り抜ければいいのでしょうか?

それでは会話中のピンチはどのように切り抜ければいいのでしょうか?

コミュニケーション・ストラテジーを用いることで、会話中のピンチに適切に対処できるようになります。

コミュニケーション・ストラテジーという言葉を初めて耳にする方も多いと思います。しかし、「会話のピンチ」の場面は日本語で会話している時にも起こりうるものです。母語では気付かないうちに使いこなしていているものですから、難しい内容ではないんです。

例えば「相手がどういう意図でその言葉を使ったのか掴みきれなかった」「工事の音がうるさくて、相手の発言が聞き取れなかった」など、日常的にもありますよね。

日本語で話しているときには対応できていても、英語でも同じように無意識に対応できるとは限りません。日本人学習者がネイティブのような英会話を行うためには、コミュニケーション・ストラテジーの学習・練習が役立ちます。

ここからはコミュニケーション・ストラテジーについて、ご説明したいと思います。

英会話がスムーズになる「コミュニケーション・ストラテジー」とは?

コミュニケーション・ストラテジーを一言で表すなら?

「コミュニケーション・ストラテジー」とは、会話のピンチを切り抜けたり、上手に会話を進めたりするための知識・技能です。

コミュニケーション・ストラテジーを学ぶメリットは何ですか?

コミュニケーション・ストラテジーを学ぶことで、限られた英語力でもその範囲を超えたコミュニケーションを上手に行えるようになります。知らない単語があったとしても、説明してもらってコミュニケーションが維持できれば問題ありませんよね。そのためにはやはり「上手く問題に対処できること」が重要になるのです。

コミュニケーション・ストラテジーと一口に言っても、パラフレーズや置き換え、身振り、トピックの回避など様々な戦略があります。

たとえば、パラフレーズは「言い換え」を意味します。ペットボトルを説明するとき、飲料を入れる透明の筒状の容器と言えば充分伝わるかもしれません。これは「ペットボトル」という単語を使わずに言い換えて、そのものを説明しているわけですね。

日本語では単語が出てこなかった場合でも、とっさに言い換えをして相手に伝えられます。しかし外国語である英語の場合は、意識的に練習をしなければ、とっさに言い換えを行うことは多くの場合難しいはずです。

コミュニケーション・ストラテジーでは、起こりうるピンチの場面を事前に想定し、対応できるように練習します。事前準備しておくことで、同じような場面に遭遇しても焦ることなく適切な対応が取れるわけです。

コミュニケーション・ストラテジーを学べる教材はある?

コミュニケーション・ストラテジーの実戦練習

より具体的にコミュニケーション・ストラテジーについて理解できるよう、実戦形式で紹介します。

読者の皆様は、「田中さん」になりきってもらって、自分ならどのように対応するか考えてみてください。

Josh: Hey, Tanaka-san.

田中さん: Hi, Josh. It’s been a while.

Josh: Yeah, how have you been?

田中さん: I've been too busy working, but that's ok. How about you?

Josh: Not too bad. Well, I like your tie, by the way. It really looks good on you,

田中さん: 「!」

読者の皆様なら、「!」の部分にはどのような回答をしますでしょうか。

多くの方は難なく”Thanks.”のような返答ができたのではないかと思います。内容的にもちょっとしたスモールトーク(世間話・雑談)なので、それで全く問題ありません。

ただ、とっさに応答できる内容が “thanks” だけでは毎回変わり映えしない会話になってしまいます。応答のバリエーションを増やしておくことでその後の会話を展開させやすくなるかもしれませんし、一段ステップアップした自然な会話を目指すのであれば戦略的にどんな対応が可能かを確認しておくのはとても効果的です。

例えば”Thanks”の他にも、賛同の”I like it too.”、和らげる”Well, it’s not too bad, is it?”、ほめ返す”I like yours too./Yours is nice, too.”などを場面に応じてとっさに使えるといいですね。

次はもう少しレベルを上げた例文を見ていきます。田中さんは既にチケットを購入していて映画館へ向かっている設定です。

Tom: Oh! Hi, Tanaka-san!

田中: Hi, Tom! What a coincidence! What’s up?

Tom: Actually, I think I’m totally lost. I’m trying to go to the ABC museum, but do you know where it is?

田中: Oh yes. Go along this road. And turn left. That’s SH street. Then you’ll see the museum on the right opposite KGS cafe.

Tom: Wow, great! Thank you! Why don’t you come together to see the special exhibition?

田中: 「!」

簡単にスクリプトの流れを解説すると、田中さんとトムが道端で出会い、トムは美術館への道筋を尋ねます。そして、トムが田中さんに美術館へ一緒に行かないかと提案している場面です。

田中さんは映画館へ向かっているため、トムの誘いを断らなければいけません

「!」の部分に、”I'm sorry.”や”Well, it's dfficult.”などいきなり断りを入れた方もいると思います。

実は英語のコミュニケーションでは、断るときはポジティブな表現で切り出してから、断る理由を簡単に添えることがおすすめです。こうした切り返し方を、戦略的に理解していることが重要です。

たとえば、”I wish I could, but I can’t. I’m going to see a movie.”のように、「本当は行きたかった」とポジティブな表現を使ってから、行けない理由を述べるといいですね。

日本人は理由の部分を”but I can’t”と止めがちですが、「明日出張があるから無理なんだよね」や「この後ディナーに行かなきゃいけないから」のように、理由もしっかりと伝えることが大切です。

日本語の場合よりも細やかに理由・根拠を提示するのが英語のコミュニケーションの特徴でもありますが、このように断りを入れることで、ぎこちないやりとりになることを避けられます。こうしたちょっとした配慮があれば、次回も誘われやすくなるかもしれませんね。

最後にビジネス寄りの難易度を上げた例題を用意しました。

条件は「!」に、相手の意見を尊重しつつ、相手とは異なる意見を提示することです。

Mark: As you guys know,our furniture sales have been declining over 85% compared to the past few months. It’s a very difficult situation. How do you see it, Mr.James?

James: Well, I would say that it’s inevitable to reduce the number of staff, so we might have to start working on it now.

Mark: Mmm, that’s one of the toughest decisions for our company. Then, Mr.田中, could you share your thoughts with us on this matter?

田中: 「!」

このシチュエーションでは、家具の売上が85%落ちているため、ジェームスはスタッフの解雇を提案します。そしてマークが、田中さんに意見を求めています。

田中さんはジェームスと異なる意見を述べるため、たとえば ”Yes, I think James has a point, but I look at it in a bit different way. In my view...” のような形で返すといいですね。

この回答例で使われているストラテジーは、初めに「相手への理解や尊重を示す」ことです。そのあとに、「自分の立場を明示」して、「自分の意見」を続けます。

英語ではハッキリと意見を述べるものだと思う方が多いですが、それは「無配慮」であることとは全く別物ですし、細やかな気配りや気遣いは大切です。

さて、ここまで例題を見てきましたたが、特に後半の 2例は戦略的な対応の仕方を知らなければ「ぶっきらぼうな物言い」になってしまいやすい場面だったと思います。あるいは、そもそもどう返答すればいいか考え込んでしまって「とっさに」は英語が出てこなかった、という方もいらっしゃったかもしれません。
まさにそういった点が、コミュニケーション・ストラテジーの学習・練習で鍛えられる部分なのです。

コミュニケーション・ストラテジーを学ぶ効果についてまとめます。

  • 考え込まなくても瞬発的に発話できる
  • 文法的なエラーが起きにくい
  • 発音面のエラーが起きにくい
  • 細やかな配慮も実践しやすい
  • 表現を加えたり変化させたり切り出したりと応用しやすい

例題でも戦略とフレーズとをあわせて簡単に解説しましたが、「戦略を知るだけでは不安だ」「戦略だけではまだまだとっさには英語を組み立てられない」という場合、まずはフレーズの暗唱までしっかり行いましょう。そうすることで、考え込まなくとも瞬発的に話し始めることが可能になります。

例題で見たように反論したい場面でも、相手の意見を尊重しつつ、自分の立場を示し意見を述べるという流れがフレーズ単位で表現できるようになれば、そのあとスピーキングの内容を組み立てることにも集中しやすくなります。

その他にも、フレーズ学習として取り組めば文法や発音のエラーが起きないように事前に練習を重ねられますし、戦略を理解していれば細やかな配慮の示し方で慌てる必要もなくなります。こうして学習・練習を重ねれば、他の会話の場面でも応用を効かせられるなどの効果も期待できます。

コミュニケーション・ストラテジーを意識しながら英会話練習を行うことで、ネイティブスピーカーのようなテンポの良い、気の利いたスピーキングを行えるようになります。

コミュニケーション・ストラテジーを学べる教材はある?

コミュニケーション・ストラテジー自体を学べる教材は、日本にはほとんどありません。その代わり、英語のフレーズ集を購入することがおすすめです。

コミュニケーション・ストラテジーの魅力の1つに、応用を効かせられるというものがありました。実際にフレーズ集をパラパラとめくり「このフレーズは色々な場面で使えそうだ」と思えるフレーズがたくさん収録されている教材を選ぶことがおすすめです。

また、STRAILはコミュニケーション・ストラテジーを学べる数少ない英語スクールです。効率よく英会話を身につけたい方は、ぜひSTRAILの受講もご検討いただければと思います。

編集後記

「英会話上達にはスピーキング練習あるのみ」と考えられていた方には、目からうろこが落ちるインタビューだったはずです。

英会話を上達させるうえで重要なポイントは、アウトプットを意識したインプットを行うこと、目標設定した英会話練習に取り組むこと、コミュニケーション・ストラテジーを学習・練習することでした。いずれに関しても受験英語的な暗記ではなく、いかに実際のコミュニケーションの場面を想定して実践的な学習・練習に取り組めるか、が重要という点が共通していると言えそうです。

今回お話を伺ったSTRAILは、課題発見と解決策の提示に重きを置いたコーチングサービスです。コミュニケーション・ストラテジーを意識した学習プランの作成も行ってくれるので、効率的に英会話を伸ばしたい方は、無料体験レッスンでその効果を体感してみてくださいね。

ストレイルの概要

サービス名 ストレイル(STRAIL)
公式サイト
運営会社名 株式会社スタディーハッカー
本社所在地 〒102-0084 東京都千代田区二番町3-4 麹町御幸ビル4F
スクール オンライン
新宿スタジオ
銀座スタジオ
梅田スタジオ
設立 2010年2月
入学金 55,000円(税込)
教材費 別途、市販教材をレベルにあわせて購入
期間 3か月
コースと料金
コース
・ビジネス英語コース
・TOEIC®L&R TESTコース
・初級者コース
料金
・受講料 297,000円(税込)
(6回払いの場合月額:46,750円(税込))
・分割(6回/10回/12回)払いが可能
・1ヶ月延長利用は、99,000円/月(税込)
無料体験 あり
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