英語の勉強をしていく中で、書籍から学習方法を探す人も多いのではないでしょうか。この記事では、英語学習のノウハウがつまった書籍『英語学習2.0』をまとめていきます。
おおまかな記事内容は以下の通りです。
- 書籍の概要、目次
- どんな人におすすめの本か
- 著者のプロフィール
- 印象的な内容
- 書評まとめ
気になった方はぜひ実際に本を読んで、英語学習に役立ててください。
もくじ
『英語学習2.0』岡田祥吾(著)
書籍の概要について簡単に紹介します。
英語学習の効率的なノウハウがつまった1冊
『英語学習2.0』は、2019年に角川書店から初版が発行されました。多くの人に読まれ、Amazon売れ筋ランキング1位を獲得しています(英語学習部門 / 2019年3月13日~3月17日)著者は英語コーチングスクール「PROGRIT(プログリット)」を経営している岡田祥吾氏。自身の英語学習への思いから、効率の良い具体的な学習方法まで、とても丁寧にわかりやすくまとまっています。よくありがちな著者の「自分語り」にかたよった本とは違い、忙しい社会人にとって有益な情報が豊富に記載されている1冊です。
英語学習の効率を上げたい人、プログリットに興味がある社会人におすすめ
『英語学習2.0』は以下のように思っている人におすすめです。
- 英語学習の効率を上げたい
- 何から英語を勉強したら良いかわからない
- 英語を勉強しているのに成果が上がらない
- 仕事が忙しくてなかなか勉強時間が取れない
- プログリットの学習方法に興味がある
- プログリットの入会を検討している
少しでも当てはまったら、読んでみる価値があると思います。
定価1,400円(税別)なので、気軽に自己投資できる値段です。
著者プロフィール
岡田祥吾氏について紹介します。
マッキンゼー・アンド・カンパニー出身の注目の経営者
1991年、大阪府生まれ。大阪大学の工学部を卒業した後、マッキンゼーに入社しました。当時は英語が大の苦手だったそうです。文法はわかるけれどリスニングとスピーキングが理解できない、典型的な日本人でした。しかし、数々の学習の失敗や挫折、外資系企業ならではの実力主義を通し、英語力アップに成功しました。岡田氏は自身の経験から、「日本一英語力が伸びる英語サービス」を創ることを思い立ちます。そこで、元リクルートの山碕峻太郎氏と共に、2016年に株式会社GRITを設立しました。
英語コーチングプログラム「PROGRIT(プログリット)」代表
岡田氏は、問題解決型の英語コーチングプログラム「プログリット」を通して、日本をグローバル国家にすることに貢献しています。プログリットでは、一流の専属コンサルタントが個人に合わせた英語学習プログラムを作成。日々の学習管理やチャットを通じて、忙しい社会人の学習効率を高めることに役立っています。商社、証券、IT、外資、コンサル、起業家などさまざまな人のサポートを続け、現在の会社のコーチング実績は7,500名を超えています。
印象的な内容
書籍を読んで特に印象に残った部分を少しだけ紹介します。
生産性と投下時間で学習の伸びが決まる
岡田氏は、
- 「仕事の生産性 = パフォーマンス × 労働時間」
- 「英語力の伸び = 学習生産性 × 投下時間」
だといいます。
英語力の伸びを実感するには、自分に合った学習方法を最大時間行うことが大切です。英語の勉強効果が出ない人は、「そもそも学習方法が適切か?」「そもそも学習時間を確保できているか?」を自分に問いただしてみると良いかもしれません。
大量のインプットが重要
近年はアウトプットを重視するビジネス書を多くみかけますが、英語学習においては違うようです。岡田氏は「大量のインプットと少量のアウトプット」が大切だと説きます。これは「第二言語習得論」という研究分野から生み出された理論です。確かに、単語や文法が自分の頭の中に入っていなければ理解することも話すこともできないので、インプットはかなり重要ですね。
やっていることの目的を知る
書籍には、多くの学習方法と目的が書かれています。どんなに有効な学習方法を用いても、自分がどんな目的で学習しているのかを把握していなければ、ただの時間の浪費になってしまいます。例えば、近年流行しているシャドーイングは「音声知覚の自動化」のためのトレーニングです。「英語の音を聞いた時に、脳内のメモリを使わずパッと理解できるようになる」という目的があります。目的がはっきりとしていることで、自分の進捗状況も細かくチェックでき、目標に早く近づくことができるでしょう。
おすすめしている教材
本の中でたくさんのおすすめ教材が具体的に示されていました。
(例)
- モゴモゴバスター
- ラダーシリーズ(IBCパブリッシング)
- 『Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル』(アルク)
- 『TOEIC® L&R TEST 読解 特急2 スピード強化編』(朝日新聞出版)
これらも、目的をしっかり理解することで高い学習効果を発揮します。他にも教材が載っていたので、目的と合わせて確認してみてください。
書評まとめ
英語学習には多くのハヤりすたりがあります。正直、そのような即席ノウハウ本に飛びついて、消耗してしまっている人も多いのではないでしょうか。一方、『英語学習2.0』では、「第二言語習得論」という科学的根拠に基づく情報をもとにしているため、信頼性の高い学習方法を集められました。すぐに実践に移せる内容を豊富に得られるのと同時に、忙しいビジネスパーソンには生活の仕方についても参考になると思います。ぜひ英語学習に役立ててみてください。また、岡田氏の運営するプログリットについても詳しく知りたい方は、下記の記事が参考になります。
【関連ページ】プログリット(PROGRIT)の口コミ・評判まとめ
【関連ページ】プログリット(PROGRIT)のオンラインレッスンを検証!
実りある英語学習ができるよう、応援しています!
書籍の目次(参考)
■プロローグ
■Chapter1.なぜ英語ができない私はマッキンゼーを経て英語教育で起業できたのか
・実は英語が一番苦手だった
・マッキンゼーで感じたvalueゼロの自分
・英会話レッスンの幻想
・なぜ英語教育分野で起業したのか?
■Chapter2.間違いだらけの英語学習
・英語学習の羅針盤「英会話の5ステップ」
・英会話レッスンは練習試合
・「The New York Times」や「The Economist」を読むな
・上級者以外は映画を観ても英語はうまくならない
・戦略なきスキマ時間学習はムダ
・受験英語は意味がある
・オススメ英語学習本と取り組み方の秘訣
・単語はじっくり覚えてはいけない
・TOEIC嫌いはただの逃げ
■Chapter3.英語を科学するーーリスニング編
・なぜあなたの耳は英語が聞こえないのか?
・音の変化を制するものは、リスニングを制する
・シャドーイングの驚くべき効果
・音読でリスニング力を高める
・ディクテーションでリスニング力は上がらない
■Chapter4.英語を科学するーースピーキング編
・なぜあなたは英語が話せないのか?
・例文暗記でスピーキングはできるようにならない
・オンライン英会話で講師の発音は気にするな
■Chapter5.英語学習を継続する仕組み
・コツコツ学習では一生英語はできない
・三日坊主で終わらせないための3条件
・忙しいあなたが1日3時間作る方法
・予定を立てる
・環境を整える
■AI時代に、英語は本当に必要か