TOEICはリスニング495点、リーディング495点、合計990点満点の試験です。それぞれ450点ずつ取得すれば、TOEIC900点を達成できます。
しかしTOEICリスニングで450点を取得するのは簡単ではありません。正しい勉強方法やコツを学び、自分にあった参考書を使うことが大切です。
本記事では以下目次の通りの内容について解説します。
TOEICはリーディングよりもリスニングの方が簡単です。まずはリスニングで450点を取得して、TOEIC高得点を目指しましょう。
もくじ
TOEICリスニング450点達成のための勉強法
TOEICリスニングで450点を取得するための勉強方法を6つ紹介します。すでに実践している勉強法もあれば、初めて知る勉強法もあるはずです。初めて知った勉強法は、早速今日からのTOEICリスニング対策に取り入れましょう。
間違いを放置しない
TOEICリスニングで450点以上を取得するためには、間違いを放置してはいけません。これはリスニングのみならず、リーディングにも共通することです。リスニングかリーディングかに関わらず、TOEIC初心者の間は、まだ学んだことがない単語や文法を覚えるだけでスコアがどんどん上がっていきます。しかしTOEIC450点を目指す頃には、単元は一通り学習し終えているはずです。
単語や文法の学習を一通り終えたら、あとは間違えた問題を復習して、次同じ問題が出題されたときには解けるようにしましょう。これを繰り返すことで、地道にスコアが上がっていきます。たくさん問題数をこなしたい気持ちは分かりますが、問題数に拘らず、間違えた問題があったら立ち止まって復習をしましょう。
リスニング音源の再生速度を速くする
TOEICリスニングで450点以上を取得するためには、リスニング音源の再生速度を速くしましょう。リスニング学習を音声速度1倍のままで行っている方が多いですが、速度を上げることで、リスニング力アップが期待できます。
CDの音源で学習する場合は、再生速度が変更できるかどうか、どのくらい変更できるかはCDプレーヤーによります。しかしアプリやWebから音声を再生できる場合は、一般的には0.5〜2.0倍まで速度を調節できます。
1.5倍や2.0倍にすると速すぎて聞き取れません。おすすめは1.2〜1.3倍です。
リスニングの音声を普段から1.2〜1.3にしてリスニング学習をすれば、TOEIC本番の音声はものすごくゆっくりに感じます。ただし普通の速度の音声がある程度聞き取れることが前提です。1倍の音声が聞き取れないのに速度を上げて学習するのは逆効果です。
TOEICリスニングの傾向やテクニックを完璧に把握する
TOEICには知っているだけでスコアアップにつながるテクニックが多数存在します。テクニックや傾向を把握してTOEICに臨むことで、より効率的に問題が解けるようになり、スコアアップにつながります。
TOEICリスニングで450点以上を目指すのであれば、TOEICリスニングの傾向やテクニックを把握する必要があります。
例えばTOEICパート1の写真に「何かを積み上げている写真」があった場合、選択肢には”pile up”を含む表現があり、それが正解になる可能性が高いです。
またTOEICパート2では「そらしの表現」が頻出します。そらしの表現とは質問にはっきり答えず、話題をはぐらかすような表現です。例えば”Where is Ken?”と聞かれると、受験者は「場所を答える文章が正解になる」と思います。しかし”I don’t know.”のようなそらしの表現が正解になる場合が多いです。
こういった傾向やテクニックを事前に知っておくだけで、問題が解きやすくなります。
ディクテーションで聞き取れない単語を把握
TOEICのリスニングにおすすめの学習方法がディクテーションです。ディクテーションとは、音声を聞いて、聞いた音声を文字に書き起こす勉強方法です。文字に書き起こすことで、どの単語が聞き取れてどの単語が聞き取れていないのかを明確に区別できます。
リスニング学習では、どの単語が聞き取れないのか分からないまま、その問題を放置してしまうことが多いです。しかしTOEICリスニングで450点以上を取得するためには高い得点率が必要です。そのためには、聞き取れない単語を把握してピンポイントで対策しなければなりません。
ディクテーションについては、以下の記事でも詳しく解説してます。
【関連ページ】ディクテーションとは?必ず効果が出るやり方と教材・注意点を紹介
シャドーイングでリスニング力を底上げ
TOEICリスニングで450点を取得するためには、ディクテーションに加えてシャドーイングも有効です。シャドーイングとは、流れる音声に沿って英語を発音する学習方法です。シャドーイングによって、ナレーターのスピード感に慣れることができます。また音声を聞いてから日本語に訳すスピードが速くなります。
シャドーイングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連ページ】シャドーイングとは?本当に効果のあるやり方と5つの注意点を徹底解説
シャドーイングが難しければまずはリピーティングから始める
シャドーイングでは、流れる英語音声の1〜2単語後を追って発音します。特に英語初心者の方にとっては、なかなかこのスピード感に最初からついていくのは難しいです。そんな方は、まずはリピーティングから始めましょう。
リピーティングとは、シャドーイングとは異なり、音声が一文流れ終わった後に発音する勉強方法です。発音はできるだけナレーターの音声と同じ速度で発音できるように意識しましょう。
リピーティングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連ページ】リピーティングとは?メリットからシャドーイングとの違いまで解説
シャドーイング添削サービスの活用がおすすめ
シャドーイングはリスニングに大変効果の高いトレーニング方法です。そのため、多くの英語コーチングスクールも主要なトレーニング方法の一つとしてシャドーイングを採用しています。
しかし、シャドーイングを実際に試したことのある方なら分かると思いますが、比較的難易度の高い学習方法のため、自分のやっている方法が本当に正しいのか?本当に英語力がついているのか?と不安に感じ、結局継続できない方も大勢います。
そこで、実際にシャドーイングを日々の英語学習に取り組む際にオススメのサブスクリプションサービスを一つだけ紹介します。紹介するのは大手英語コーチングスクールである「プログリット(PROGRIT)」が展開する「シャドテン」というサービスです。
月額21,780円(税込)を支払うことにより、プロによるシャドーイング添削を毎日受けながらトレーニングができます。自分の力だけで上手くシャドーイングを取り組めそうにない方や、一度シャドーイングを試してみたけど効果があまり実感できず辞めてしまった方などにはぜひ検討してみてほしいサービスです。
実績のある大手企業が提供するサービスなだけあって、サポートの質は大変高く、真剣に取り組めば自分の英語力の大幅な向上を実感することができます。
スマホ一つで完結するため、場所を選ばずトレーニングを継続することができるのも嬉しいですね。
特に添削は無料体験でもとても細かく行ってくれるので、自分一人では気づけない問題点を洗い出して、改善点も提示してくれます。英語指導のプロからのサポートを毎日受けられるので、シャドーイングを取り組むにはとても良い環境を作れます。
自分のシャドーイングを添削してもらうということ自体も、正しい発音に近づけようという強い意思が働いて、成長のスパイラルが加速しますよ。
もともと、シャドーイング添削コースはプログリットの卒業生のみに提供されていたサービスでした。そのため、英語コーチングスクールで短期集中して英語力を上げて、その後モチベーションを落とさずに英語学習を継続していきたいという方にもぴったりのサービスです。
月額21,780円(税込)でコーチングスクールのエッセンスであるシャドーイング指導が受けられるということは、コストパフォーマンスに大変優れたサービスといえます。
7日間は無料で体験できるサービスですので、ぜひその効果をご自身でも試してみてください。数ヶ月間、正しいやり方でシャドーイングによるトレーニングを継続することで、自分でもうっとりするぐらいの英語ネイティブの発音を手にいれた姿を想像してみてください。周りの見る目も変わりますし、何より自分自身の英語力にも自信を持つことができ、さらに英語を使ってみたいという好循環が生まれていきますよ。
TOEICはリスニングの方が点数を取りやすい!
TOEICはリスニングとリーディングに分かれていますが、リスニングの方が簡単で、点数を取りやすいです。例えば2020年10月4日に行われたTOEIC公開テストでは、リスニングの平均点が348.6点であるのに対し、リーディングの平均点は、286.1点です。
リスニングの平均点の方が、リーディングの平均点よりも明らかに高いです。これは2020年10月4日のTOEIC公開テストのみならず、毎回このような結果です。
TOEIC800点取得にリスニングスコア450が必要!?
TOEICはリスニング495点、リーディング495点の合計990点満点の試験です。リスニングもリーディングも満点が同じなので、例えばTOEIC800点を取得するには、リスニング400点、リーディング400点を取得しなければならないと考える方が多いです。しかしリスニングの方がリーディングよりも点数を取りやすいので、実際にはリスニング450点、リーディング350点くらいの点数になる場合が多いです。しかしこれは、もちろん受験者の得意不得意にもよります。
リスニングは体力100%の状態で解ける
TOEICリスニングは、体力100%の状態で解けます。なぜならTOEICはリスニングから始まるからです。TOEICは120分におよぶ試験です。一番最後に解くTOEICパート7では、すでに体力を使い果たしクタクタになっていることも。
体力を使い果たしていれば、本来解けるはずの問題も解けません。リスニングは体力が有り余っている状態で解けるので、リーディングよりも有利です。
リスニングの方が簡単な問題が多い
TOEICでは、リーディングよりもリスニングの方が簡単な問題が多いです。TOEICでは、パート1・2・5・6が簡単なパート、パート3・4・7が難しいパートとして分類されます。TOEIC700点以上の方であれば、TOEICパート1・2は満点もしくは満点近い正答率の方が多いです。しかしTOEICパート5・6は、800点近い点数を取得している方でもなかなか正答率が上がらない場合が多いです。
TOEICリスニング450点に必要な正解数は?
TOEICの配点は明らかになっていない
実はTOEICの配点は明らかになっていません。なぜならTOEIC公式が配点を発表していないからです。TOEICの配点は1問何点のように単純ではないと言われています。正答率が高ければ配点が下がったり、正答率が低ければ配点が上がったりなど、試験や問題によって配点が変わるように作られているそうです。
よってTOEICリスニングで450点を取得するために、100問のうち何問正解すれば良いのかは分かりません。しかしTOEICリスニングで450点以上を取るためには、9割近くの高い正答率が必要です。パート1・2についてはほとんどの問題で正解する必要があります。またパート3・4についても、登場人物が3人の問題以外は全問正解するくらいの気持ちで臨む必要があります。
TOEICリスニングは100問なので単純計算すると・・・
TOEICリスニングは495点満点で、問題は100問です。つまり単純計算すると、1問およそ5点になります。もちろん正確には問題ごとに配点が違うはずですが、実践問題の答え合わせなどでは、1問5点でスコアを計算します。
TOEICの配点は明らかになっていませんが、実践問題演習を行うときは、採点をしてスコアまで出すべきです。なぜならスコアを出すことで、自分の今のレベルや目標までの距離が分かるからです。自分のレベルが分かった方がモチベーションにもつながりますし、どんな対策を取るべきかも分かります。
1問5点で計算すると、TOEICは200問なので1000点満点になってしまいますが、それでも1問5点で計算して構いません。
TOEICリスニング450点達成におすすめの教材・対策本5選
Amazonで販売されているTOEICリスニング教材を5冊紹介します。
TOEIC(R) L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1
本書は、TOEICパート3・4の問題だけを収録した参考書です。TOEICリスニングでは、パート3・4に苦手意識を持つ方が多いですが、TOEICリスニング450点取得にパート3・4の攻略は欠かせません。
1日でパート3を1題、パート4を1題、20分間で取り組めば、4週間で全ての学習が終わる作りになっています。無理なく続けられるので、忙しい社会人にもおすすめです。
収録された音声は、0.7倍から2.5倍まで5段階の速度調整ができます。ディクテーションやシャドーイングにも最適です。
TOEICR L&R TEST パート1・2特急Ⅱ 出る問 難問240
本書は、TOEIC参考書として人気が高い「特急シリーズ」の1冊です。TOEICパート1・2の問題を240問収録しています。TOEICパート1・2は、リスニング450点以上を目指すのであれば、満点を目指したいパートです。しかし毎回難問が1〜2問出題され、それが原因で満点を逃してしまうことも。本書では難問まで収録されているので、パート1・2を完璧にしたい方にはおすすめです。
TOEIC(R) TEST リスニング 出るとこだけ!
本書ではTOEICパート1〜4の問題を満遍なく学習できます。TOEICパート3・4の難問である「3人が登場する問題」や「図表問題」まで収録されています。
また問題を解くだけでなくTOEICリスニングのテクニックについても学べるのが特徴です。先読みや狙い聞きなど全部で19のテクニックが収録されています。
本書は5日間で解き終わるように構成されているので、TOEIC直前にリスニング対策をしたい方にもおすすめです。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7
本書はTOEIC公式が出版している公式問題集です。リスニングのみならずリーディングも収録されています。
公式が出版している問題集なので、TOEIC本番と同じ問題制作陣が問題を作っており、本番に最も近い形で問題演習ができます。またリスニングのナレーターも本番と同じ人物です。マークシートもついています。本番に近い形でTOEICリスニングを学びたい方にはおすすめです。
TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング
本書は、TOEICリスニングの問題が5セット収録されてた実践問題集です。TOEICにはリスニングとリーディングをまとめた実践問題集は複数出版されていますが、リスニングの問題だけを5回分も集めたものはなかなかありません。
TOEICリスニングを集中的に学習したい方におすすめです。5回分短期間で一気に解くのではなく、1回解いたらしっかり復習をして、模試を解くたびに正答率が上がるようにしましょう。
リスニング力を短期間で劇的に向上させるためには、専門的なトレーニングが必要になります。英語コーチングスクールをうまく利用して、短期間でスコアアップを目指しましょう。
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リスニングスコアアップのための対策もしっかり行ってくれるスクールです。ぜひ利用してみてください。
TOEICスコアを短期間で劇的に上げたい方におすすめのスクール
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STRAIL(ストレイル)TOEIC®️L&R TESTコース
公式サイト:https://strail-english.jp/
STRAILは、ENGLISH COMPANYを運営しているスタディーハッカーが運営する英語のパーソナルジム。
TOEIC®️L&R TESTコースは、TOEICのスコアを重点的かつ短期間に伸ばしたいという方のための、3ヵ月集中TOEIC特化型プログラムです。語彙、文法からリーディング・リスニング力の向上、さらに演習問題での実践力の養成と、バランスよく学習を進めるカリキュラムを提供しています。
そのため公式サイトを見てもわかる通り、TOEICスコアを短期間で大きく上昇させることが可能となっています。TOEIC受験希望者は大変満足できるサービスです。
関連記事:【高密度トレーニングとは?】ストレイル(STRAIL)の口コミ・評判まとめ
プログリットTOEICコース
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関連記事:プログリット(PROGRIT)の口コミ・評判まとめ
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関連記事:フラミンゴ英語コーチングの料金・口コミまとめ【完全オンライン】
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まとめ
TOEICリスニングで450点を取るための勉強法やコツについて解説しました。TOEICリスニングで450点を取得できれば、TOEIC800点や900点も夢ではありません。また450と聞くとものすごく高い得点だと感じるかもしれませんが、本記事で解説したような勉強法を実践すれば、TOEIC450点はグンと近づきますよ。