【第二言語習得】スウェインのアウトプット仮説で英語学習を効率化

【第二言語習得】スウェインのアウトプット仮説で英語学習を効率化

英語を学習している時、アウトプットの有用性や意味について考えたことはありますか?「学んだ英語をなんとなく話している」「インプットの方が大切だと聞いたので、アウトプットは我流で済ませている」という方は、スウェインのアウトプット仮説について学ぶことをおすすめします。1980年代に、スウェインはインプットと同様にアウトプットも重要であると説きました。この主張は、第二言語習得研究の代表的な仮説として認知され、多くの言語学者の理論の基盤となっていきます。

この記事では、アウトプット仮説について

  • 仮説の概要
  • インプット仮説との違い
について解説します。

第二言語習得のさまざまな仮説を知っておくことは、自身の学習の効率化へとつながります。ぜひいま一度アウトプットについて考え、学習方法を見直していきましょう。

メリル・スウェインとは?

メリル・スウェイン(Merrill Swain)は、トロント大学オンタリオ研究所の名誉教授です。第二言語習得が専門で、コミュニケーション能力の分野でも幅広い知見があることで知られています。研究は教育省など多くの組織から支持されており、アメリカ応用言語学会やカナダ第二言語教師協会の賞も受賞しました。アウトプット仮説は、スウェインの発表した研究のなかでも代表的なもののひとつ。第二言語教育の研究分野に大きく貢献したと言われています。

アウトプット仮説とは?

スウェインはアウトプット仮説において、第二言語習得はインプットだけでは不十分であり、アウトプットによる深い言語処理も重要であると主張しました。スウェインによると、「聞く」「読む」などのインプットでは、学習者が理解の不十分さをごまかすことができます。

それに対し、「話す」「書く」などのアウトプットは中途半端な理解でのごまかしが利かず、言語認識の状態を正しく把握することが可能です。アウトプットによって習得途中の言語(中間言語)の現状を知ることが、その後のインプットの効果を高め、認識不足を補う役目を果たすといいます。

スウェインは、アウトプットには以下の3つの機能があると提唱しました。

  • 気づきの機能
  • 仮説検証の機能
  • メタ言語的機能
ひとつずつ解説していきます。

気づきの機能(Noticing function)

気づきの機能とは、伝えたいことと自分の言語力とのギャップに気づくことを指します。学習者は話したり書いたりすることで、「自分の表現したいこと(want)」と「今の自分の能力で表現できること(can)」の差を感じ、言語力の弱点や課題に気づくことができます。このギャップを埋めるために、新しい知識のインプットや認識の強化をしようという意識が働くようになっていきます。

例えば、本を説明しようとした時に、「book」という単語を覚えていなければ発話することができません。「言いたいのに言えない」という環境が、次へのインプット(「book」という単語を知ること)を促すことへとつながるのです。

仮説検証の機能(Hypothesis-testing function)

仮説検証の機能とは、学習者が習得途中の言語を仮説を立てながら学習していくことを指します。先ほどの「book」の例で説明します。学習者は発話する前に「paper?」「block?」とさまざまな言葉を連想し、どの言葉なら通じるのか仮説を立てて検証します。

そして、相手に伝えてみた時に、相手から「伝わらなかった」「間違って伝わった」などの否定的なフィードバックを受けると、他の言葉への修正や検証をすることができます。アウトプットすることは仮説検証の機会になり、インプットだけをしている時よりも、より深い言語処理を行うことができるようになります。

メタ言語的機能(Metalinguistic function)

メタ言語機能とは、学習者がアウトプットすることで自らの言語認識を省みたり、言語修正したりすることを指します。アウトプットすると、インプットだけでは気づかなかった細かな文法や単語の違いに注意が向きます。実際に話したり書いたりしてみることが自己内省へつながり、言語習得への大きな役割を果たすといわれています。

クラッシェンのインプット仮説との違いは?

スウェインのアウトプット仮説は、クラッシェンのインプット仮説を意識した内容となってます。そのため、しばしば両者の仮説は比べられることとなり、言語学者の間でさまざまな議論がなされています。クラッシェンはインプット仮説において、自分の理解レベルより少しだけ難しいインプット(「理解可能なインプット」)をすることだけが第二言語習得へつながると主張しました。また、言語習得の段階ではアウトプットは意味をなさず、インプットだけが有用であると説きました。

それに対し、スウェインは理解可能なインプットの有用性を認めながら、アウトプットだけが持つ機能や有用性について主張しました。

両者は、「アウトプットが言語習得に効果的か?」という点で考えが異なります。2つの仮説ともに網羅性や検証の具体性に欠ける点が指摘されることがあり、終着点としての完全な結論ではありません。しかし、彼らの仮説は第二言語習得研究に大いに貢献し、インプットとアウトプットについては現在でも言語学者の間で研究が進められています。

英語コーチングスクールにおけるアウトプットの立ち位置

近年話題の英語コーチングスクールでは、アウトプットについてどのような認識でどのような取り組みをしているのでしょうか?具体例を交えながら紹介していきます。

例:イングリッシュカンパニーの「トレーニング」という考え方

大手の大学予備校を経営するスタディーハッカーが運営している、社会人向けの英語のパーソナルジムです。第二言語習得研究をベースにし、英語の「トレーニング」を行います。社会人がビジネスの現場で英語を使えるようになるため、特に聞く力のトレーニングに着目しています。トレーニングは、最初はインプットがメインです。

はじめに身に着けるべきは「聞く」「読む」のスキルだとされ、このスキルがある程度まで高められた時に「話す」「書く」の領域に入ります。アウトプットをすることは、TOEICのテストなどでは習得できない、実践的な英語スキルの習得につながると考えています。しかし、どの段階においてもインプットなくしてアウトプットはできません。インプットを絶やさずに、正しい戦略でアウトプットを行うことが大切です。

ENGLISH COMPANY(イングリッシュカンパニー)の概要

English Company『ENGLISH COMPANY』は、科学的なトレーニングと英語学習のコンサルティング(コーチング)で、最短距離で目標達成を目指すための英語コーチングスクールです。ENGLISH COMPANYでは言語習得の科学「第二言語習得研究」の知見を活かしたトレーニングを行います。他英語コーチングスクールが独自に開発しているカリキュラムとは異なります。第二言語習得研究に沿ってあなたの課題を発見し、それに適した学習方法を選択するので、一切の無駄を省いて効率的な学習ができますよ。英語力全体の底上げというよりは、苦手分野(リスニングや発音など)をピンポイントで改善したいという方におすすめのスクールです。

受講形式 通学
スクール所在地 関東10拠点:四谷、恵比寿、有楽町、池袋
六本木、品川、神田、新宿、横浜
関西3拠点:四条烏丸、梅田、神戸
受講期間 3ヶ月
入会金 5万円
料金 49.5円
1ヶ月あたり 16.5万円
講師 日本人バイリンガル
返金の有無 30日間全額返金保証

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インプットとアウトプットのバランスが大切

どの英語コーチングスクールにも共通していえることは、アウトプットとインプットの両方が大切だということ。また、圧倒的なインプット量があってこそ、アウトプットの意味があるといえます。従来の英語スクールのようなインプットのみの勉強方法や独学では、実践的なスキルに結びつきづらいので、社会人の英語学習にはおすすめできません。

それに対し、英語コーチングスクールのように個人の学習レベルに合わせて伴走してくれるスクールは、自分では判断が難しいインプットとアプトプットのバランスを、蓄積された知見をもとに適切にコントロールしてくれます。

まとめ:アウトプット仮説を活用して英語学習を効率化しよう

スウェインのアウトプット仮説について解説してきました。スウェインが提唱するアウトプットの機能は、以下の3つです。

  • 気づきの機能
  • 仮説検証の機能
  • メタ言語的機能
自身の学習経験から考えても、どの機能も納得のいく内容なのではないでしょうか。アウトプットは、インプットと同じく第二言語習得の重要なカテゴリーだと考えられます。「聞く」「読む」ができるのに「話す」「書く」ができないという方は、いま一度アウトプットのトレーニングを見直してみましょう。

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英語コーチングスクール比較ナビ 編集部

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