【第二言語習得】クラッシェンのモニターモデルを解説|英語習得に応用しよう

【第二言語習得】クラッシェンのモニターモデルを解説|英語習得に応用しよう

英語を習得するにあたり、「第二言語習得研究」は勉強の効率化のために大いに役立ちます。しかし、第二言語習得研究は多くの専門家がさまざまな理論を掲げているので、どの情報を読めばいいのか迷ってしまこともあるでしょう。まずは、研究の中でも代表的な理論のひとつ、クラッシェンの「モニターモデル」をおさえておくことをおすすめします

この記事では、クラッシェンの提唱したモニターモデル(5つの仮説)について解説します。「短期間で英語を習得したい」「効率的に英語学習をしたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

第二言語習得研究とは

第二言語習得研究(SLA、Second Language Acquisition)とは、母語以外の言語を学ぶ時に、人間がどのようなプロセスやメカニズムで言語を習得していくのかを研究する学問です。言語学、神経科学、心理学、社会学などと関わりが深く、専門家によって多様な理論が展開されています。社会人の第二言語の勉強方法を効率化させるため、近年の日本では、英語コーチングスクールなどで研究結果が活用されています。

スティーブン・クラッシェンの人物紹介

第二言語習得研究に関する有名な言語学者、スティーブン・クラッシェン(1941年~)について紹介します。クラッシェンは南カリフォルニア大学の名誉教授で、言語学・教育学の学者です。学問を押しすすめることに貢献し、480点以上もの学術結果を発表してきました。クラッシェンは「モニターモデル」という理論を1970年代後半に導き出し、1980年代に発展させました。モニターモデルは第二言語習得研究の代表的な考え方とされ、多くの人に認知されています。

クラッシェンのモニターモデルについて

モニターモデルとは、クラッシェンが提唱した「5つの仮説」を包括した名称のことです。

5つの仮説には以下のようなものがあります。

  • 習得・学習仮説(the Acquisition-learning hypothesis)
  • 自然習得仮説 (the natural order hypothesis)
  • モニター仮説 (the Monitor hypothesis)
  • インプット仮説 (the Input hypothesis)
  • 情意フィルター仮説 (the Affective filter hypothesis)
ひとつずつ仮説の概要を説明していきます。

習得・学習仮説(the Acquisition-learning hypothesis)

言語習得は、「習得(acquisition)」「学習(learning)」に区分できるという仮説です。ここでいう「習得」とは、子供が母語を無意識に身につけることや、自然なコミュニケーションを通して言語を身につけることを指します。「学習」とは、言葉の単語や文法について意識的に知ることを指します。クラッシェンは、大人でも「学習」に頼らずに「習得」をすることは可能だと説いています。しかし、クラッシェンの区分方法には批判もあるのが現状です(→同記事の「クラッシェンの仮説への反対意見もある」を参照ください)

自然習得仮説 (the natural order hypothesis)

言語の習得には自然で普遍的な順序があるという仮説です。初期段階では進行形(~ing)、複数形(~s)、能動態を習得します。続いて、受動態、不規則動詞の過去形などを学習していきます。つまり、全てを同時に吸収できるのではなく、早い時期に身につくものと、後から身につく知識があるということです。習得の順序とは、語学スクールで教えられる順序とは異なって自然に進行します。

モニター仮説 (the Monitor hypothesis)

発話をする時には、「習得」された言語のみが有効であるという仮説です。意識的に「学習」したものは「モニター」することでしか役目を果たしません。この「モニター」とは、話したり書いたりした文をチェックする作業や、エディターする機能をいいます。クラッシェンは、「学習」によってモニターが過剰になると、文法や発話の正しさに固執されてしまい自然な発話を妨げると述べています。

インプット仮説 (the Input hypothesis)

理解可能なインプットが大切 だという仮説です。クラッシェンは、インプット仮説は第二言語習得のために最も重要だと主張しています。学習者の現在の能力レベルが「i」だと記号化すると、理解可能なインプットとは「i+1」に当たります。つまり、現在の言語レベルよりわずかに高いインプットを行うと、言語を自然に習得できるということです。また、クラッシェンはインプット仮説をもとに、「アウトプットは言語能力の向上には影響しない」という考えを発展させていきました。

情意フィルター仮説 (the Affective filter hypothesis)

「苦手」「不安」「自信がない」といったマイナス感情はインプットを妨げるという仮説です。言語の習得のためには、積極的な自己イメージを持つことが大切です。動機を強く持って能動的な思考を持つことが、インプットを受け入れやすくなると言えます。

クラッシェンの仮説への反対意見もある

クラッシェンのモニターモデルには、他の学者から反対意見も出ています。主な批判理由は、「仮説の検証が不十分であること」です。特に反論が集まっているのが、「習得」「学習」の区分に関してです。クラッシェンは「Learning does not turn into acquisition(学習は習得に変わらない)」と述べています。これは「学習は、習得することへの助けにはならない 」と解釈できます。「努力して意識的に文法を勉強したら、英語を理解できるようになった」という人々の経験と照らし合わせて、矛盾が指摘されています。

また、インプット仮説の「i+1」の定義もあいまいだと言われています。根拠不十分な点は、クラッシェンの仮説の弱みと言えるでしょう。クラッシェンの「インプット仮説」に対する反対意見として有名なものとしては、メリル・スウェイン氏の「アウトプット仮説」が挙げられます。スウェインは、「インプットだけでは十分ではない」「アウトプットも有用である」と主張しています。

クラッシェンのモニターモデルは英語習得に活用できる

クラッシェンのモニターモデルは賛否両論あり、全面的に手放しで肯定できるものではないかもしれません。しかし、モニターモデルは第二言語習得研究の基礎となり、多くの言語習得法に活用されています。

今回の記事をまとめると以下の通りです。

  • クラッシェンの「モニターモデル」は、その後の第二言語習得研究の世界に大きな影響を与えた、有名な学説である。
  • モニターモデルは5つの仮説からなっており、「習得・学習仮説」「自然習得仮説」「モニター仮説」「インプット仮説」「情意フィルター仮説」である。
  • モニターモデルには批判も存在する。
自分で第二言語習得研究について知ることは、納得いく学習方法を見つけるためにとても重要です。さらに効率良く、第二言語習得研究に詳しいプロの力を借りたい場合は、研究結果をもとに学習メソッドを開発している「英語コーチングスクール」を検討してみてください。オンライン化が進んでいる現在、自宅から無料で体験レッスンや無料相談できるスクールが数多くあります。ぜひクラッシェンのモニターモデルを参考にして、英語学習の効率化を進めていきましょう。

英語コーチングスクールで学習効率を高めよう

クラッシェンのモニターモデルのみならず、世の中には第二言語習得研究の理論が数多くあります。自分の中である程度の理解をすることはとても大切です。しかし、研究結果を全て網羅するのは大変ですし、多大な労力がかかってしまいます。そこでおすすめしたいのが、第二言語習得研究をベースとして学習メソッドを開発している「英語コーチングスクール」です。

英語コーチングスクールは、その学習効率の良さから、第一線で活躍するビジネスマンや芸能人、プロスポーツ選手も多く利用しています。忙しい社会人にぴったりの英語コーチングスクールを3社紹介します。最新の第二言語習得の方法を実践したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

プログリット(PROGRIT)

サッカーの本田圭佑氏や水泳の北島康介氏も受講するスクールです。「世界で活躍できる日本人を増やす」ため、元マッキンゼーと元リクルートの2人が創業しました。英会話レッスンは行わず、基本的には自習がメインです。専任コンサルタントが科学的根拠にもとづくカリキュラムを提案し、モチベーション管理をサポートします。学習効率を上げること以外にも、学習時間の捻出などを通して英語習慣を身につけることができます。

プログリット(PROGRIT)の概要

プログリット『プログリット(PROGRIT)』は、2ヶ月間でビジネス英会話力を圧倒的に伸ばすことができる英語コーチングスクールです。筆者イチオシのスクールです!なんとサッカー界のレジェンド、本田圭佑氏もプログリットを受講しています。他の英語コーチングスクールとは異なり、英会話レッスンは一切行いません。その代わりに徹底して学習習慣と学習効率を鍛え上げます。英語習得には膨大なインプットが不可欠です。インプットができて初めてアウトプット(英会話)が可能になります。プログリットの英語コーチングで「学習時間×学習効率」の値を最大限に大きくします。

受講形式 通学・オンライン
スクール所在地 関東9拠点:有楽町・新橋・神田・新宿・六本木・池袋・渋谷・赤坂見附・横浜
中部1拠点:名古屋
関西1拠点:阪急梅田・梅田
受講期間 2ヶ月
入会金 5万円
料金 32.8万円
1ヶ月あたり 18.9万円
講師 日本人バイリンガル・一部ネイティブ講師
返金の有無 30日間全額返金保証
給付の有無 一般給付金制度あり(最大10万円支給)

【関連ページ】プログリット(PROGRIT)の口コミ・評判まとめ
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トライズ(TORAIZ)

Versantテスト45点以上のレベルまで英語を話せるようになるため、1年で1,000時間のインプット・アウトプットを行います。ネイティブ講師とのレッスンにこだわり、テストの点数だけではなく、生きた英語を習得できるようにサポートします。フリートークのレッスンは受け放題。オンライン化も進んでいるので、より気軽に学習時間を作ることが可能です。トライズでは、独自の語学研究所を設けています。翻訳や第二言語習得が専門の大学教授らがフェローとして入ることで、常に情報の更新を図っています。

トライズ(TORAIZ)の概要

トライズ『トライズ』は、1年間で1000時間の学習時間を確保して英語をマスターする英語コーチングスクールです。他英語コーチングスクールと比べると、期間が長く、本気で英語を極めたいという強い意思がある方向けのサービスです。英語の習得には最低でも1000時間必要と言われています。その1000時間の学習をコースに含めている英語コーチングスクールは他にはありません。英語コーチングで学習習慣を身につければ、受講後も自走して学習できます。しかし「本当に自走できるのか?」「途中でやる気がなくなってしまわないか」と不安ですよね。しかしトライズでは、1年間のコーチングで確実に1000時間の学習時間を確保できます。「もう挫折したくない」「なんとしてでも英語力をあげたい」という方にはおすすめです。

受講形式 通学
スクール所在地 東京8拠点:霞ヶ関、新宿、田町、三田、赤坂、銀座、秋葉原、丸の内
神奈川1拠点:横浜
大阪1拠点:梅田
受講期間 1年
入会金 5万円
料金 136万円
1ヶ月あたり 11.6万円
講師 ネイティブ
日本人バイリンガル
返金の有無 30日間全額返金保証

【関連ページ】【1年で英語が話せる?】トライズ(TORAIZ)の口コミ・評判まとめ
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ENGLISH COMPANY(イングリッシュカンパニー)

大手の大学予備校を経営するスタディーハッカーが運営している、英語のトレーニングジムです。母体が予備校のため、日本人の英語学習についての実践的ノウハウを豊富に持っています。全レベル対応コースに加え、「初級」~「上級」までの細かなレベル別トレーニングを提供。自分のレベルや目的に合わせてカスタマイズできるのがポイントです。90日間のコースを終えた後の格安サービス(EC prime)もあり、英語学習の継続性を高めることが期待できます。

ENGLISH COMPANY(イングリッシュカンパニー)の概要

English Company『ENGLISH COMPANY』は、科学的なトレーニングと英語学習のコンサルティング(コーチング)で、最短距離で目標達成を目指すための英語コーチングスクールです。ENGLISH COMPANYでは言語習得の科学「第二言語習得研究」の知見を活かしたトレーニングを行います。他英語コーチングスクールが独自に開発しているカリキュラムとは異なります。第二言語習得研究に沿ってあなたの課題を発見し、それに適した学習方法を選択するので、一切の無駄を省いて効率的な学習ができますよ。英語力全体の底上げというよりは、苦手分野(リスニングや発音など)をピンポイントで改善したいという方におすすめのスクールです。

受講形式 通学
スクール所在地 関東10拠点:四谷、恵比寿、有楽町、池袋
六本木、品川、神田、新宿、横浜
関西3拠点:四条烏丸、梅田、神戸
受講期間 3ヶ月
入会金 5万円
料金 49.5円
1ヶ月あたり 16.5万円
講師 日本人バイリンガル
返金の有無 30日間全額返金保証

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